イノセント・ゲリラの祝祭 (下) (宝島社文庫 C か 1-8)

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  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796673617

感想・レビュー・書評

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  • Wikipediaより抜粋。

    ===
    初稿時は「我ながら実に素晴らしく厚労省主催の会議を物語化できたという自負はあったが、同時にそれがちっとも面白くなかった点が最大の問題点だった」「素材の会議が死ぬほどつまらないのだから、それを活写した物語もつまらなくて当然だ」「だからといって会議を面白おかしく脚色すればリアリティが消失する。その微妙なバランスを突き詰め、会議場面を骨格まで削りこむことにした」また、「彦根と自分の主張は同じである」と述べている
    ===

    彦根という人物が新たなキーマンに。主人公に据えられたシリーズも後に出版されている。いまさらだが主要人物にことごとく仰々しいニックネームがつくのは、狙ってやっているのだろうか。きっとそこもシリーズの魅力の1つであり、自分もそこそこ好き。

  • これは、ミステリーじゃなくなっている。
    海堂さんは2007年に『死因不明社会』という新書を出しているけど、これの小説版みたいな感じ。

    以前、医療事故に関連した仕事をしていたので、いろいろと、うん、うん、とうなずける場面があった。

    この小説から、すでに10年近く経っているわけだけど、あまり変わってないな…
    医療事故調査制度はできたけれど、医療機関にもかなり負担がかかるし…やはり1件に1年近くはかかってしまうし。
    どうしたらいいんでしょうね。

  • 医療現場の矛盾と問題点をわかりやすく解説してくれて
    それを物語にしちゃうなんて、
    何て親切な読み物なんでしょう。

    最後の最後にスカッとする展開は見事ですがネタ撒きが長い。飽きる。

    上巻読んでいたのをすっかり忘れていた。
    ので、再度上巻から読み直し。

  • 作者の医療の現場に関する問題意識を、登場人物の台詞を通して述べている感じ。バチスタ、ジェネラルルージュなど、これまで読んだ海堂作品は、医療の現場に関する問題意識を織り込みながらエンターテイメント性もあったが、その点は本作品には少ない。

  • 久しぶりにとてもおもしろい小説に出会った気がする。

  • ぐっちー先生も素敵♪彦根先生の論破がすごい!何だかすかっとしました。

  • バチスタシリーズ第4弾?がようやく文庫化。

    著者が本当に言いたいことは、ここにあるのではないかと感じさせる。と同時に、現実がそうではないことにイライラさせられる。

    医療と司法。縦割り行政。省益。国民不在。

    エンターテイメント小説としては面白いとは言えないが、小説の体をなした提言書といえるかと思う。

  • 上巻に同じ

  • ずっと会議をされていた。
    今まで読んでた桜ノ宮サーガのストーリーとちょっと違うなぁ、濃いキャラの相変わらずの言動は健在だけれどなんだかリアルで頭いっぱい使って読まなくてはと。

    結果、こんなに書いちゃっていいのだろうか?と要らぬ心配をして解説読んで納得した。

    きっとバチスタからもずっと発信されていたものが、具体的に表現されたって事かな?

  • 再読。

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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