ラブ・ケミストリー

著者 :
  • 宝島社
3.19
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本棚登録 : 1186
感想 : 242
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796680011

感想・レビュー・書評

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  • 展開はほぼ読める。
    けれど、爽やかな読後感を期待して読み始めたので問題なし。
    有機化学はからっきしだけれど、ってレベルの自分でも楽しめる範囲で、全合成という学問を絡めていた点もGOOD!

  • どんなに複雑な物質であっても、瞬時に合成ルートを編み出す能力を持つ大学院生・藤村桂一郎。ところが彼は研究室にやってきた新人秘書・真下美綾に一目惚れし、能力を失ってスランプに陥ってしまう。そんなある日、カロンと名乗る黒衣の妖女が「キミの能力を取り戻してあげる」と現れ、美綾への告白を迫られるが……。

    このミス大賞優秀賞。
    このミス?
    東大農学部の研究室の様子とか仲良し研究室メンバーとか研究の過程の話とかは生き生きしてて面白い。
    しかしラノベ感がすごくて、ラノベを期待して読んだ訳じゃなかったのでちょっとつらかった。
    カロンに主人公を救うよう依頼した人物がいて、その依頼者が誰なのかってところがミステリー部分のメインなんだと思うんだけど、うーん……。
    ネタバレてしまえば性同一性障害を利用したネタなのだけど、そのトリックを書くためだけに障害を持ってきたように見えてしまうのがちょっと。
    作中では意図的に描写を省いていたし主人公も気づいていなかったけど実は女性だったんですよとかだったらまあありがちだけど、もやっと感はなかった気がする。
    まあラノベだと思って軽い読み物として楽しめた。

    あとこれは私怨みたいなものだけど、ちょこちょこ流行りのオタクっぽいネタを取りいれて、実は作者も隠れ?オタクなんですよーを匂わせつつ作中ではそのネタ使ってるオタクをバカにするような話を見かけることが多くてちょっともやっとする。

  • 有機化学に没頭している理系男子の恋愛もの、かと思いきや、ファンタジーのようで、意外とサスペンスの要素もあり、最後まで読み終わってから、あー楽しかった、と思える作品だった。

    舞台は東大農学部の研究室、研究に関して天才的な能力を持つ主人公も恋愛に関してはまったくの初心者で、思わず応援したくなる。その研究にいるメンバーも個性的でおもしろい。
    ラストはちょっと強引かな、さらに言うと、本人たちはいいけどそれ以外の人たちはそんな扱いでいいの?と思う。でもまあ、ハッピーエンドと言っていいのだろう。読後感はよかった。

    化学の用語がたくさん出てくるが、主人公の研究の内容についてまったく理解できなくてもストーリー展開には関係ないので、理系は苦手、という人でも読むのに差支えはない。

  • 軽く読める。

    依頼者が誰か全然わからなかった。
    内容としては好きなのだが、実験結果がどうなったか知りたい。
    結果ごどうなったかがあれば評価もかわってくる。

     

  • 「理系の大学院生が主人公の小説」というのが気になって読んでみた。物語としては新鮮で面白かったけれど、クライマックスがあまりに急展開でテンポにのれなかったこと、結末が気に入らなかったことから低評価。

    〈よかった点〉
    ・大学院生活(特に、実験を主にやる分野の人)を垣間見れた気持ちになる。

    〈面白くなかった点〉
    ・終盤、展開が強引過ぎる感が否めない。主人公は恋を成就させるために死神様のアドバイスを受けて行動していたはずなのに、「アナタの恋心ってそんな簡単に覆っちゃうの!?」とガッカリした。
    ・オチに性同一性障害を「利用」している様に感じて不愉快。これ、当事者が読んだらどんな風に感じるんだろう。傷ついたりしないだろうか。

    物語前半では主人公に「実験バカではあるが自分なりに人のことを思いやる真面目な青年」と好感をもっていた。しかし終盤数ページの大どんでん返しで「人の気持ちを考慮しない実験バカ」と私の評価は急下落した。

    なんだかなぁ…最後に彼が「彼女」を選んだことが、「恋したパートナーよりも自分の研究遂行に有利なパートナーを選んだ」ようで面白くなかった。結局「パートナーより自分の研究の方が大事」みたいで。

    まぁ価値観の違いといえばそれまでなのだが。

    人のレビューにも書かれていたけれど、これは「ミステリー」なのか?厳密な定義はないのかな。

  • さらっと読めました。
    大学の研究室や学食を思い出しながら読めました。
    なんでもありな感じが、ちょっと…。

  • 久しぶりに読んだ本だったがさっくり読めた。
    内容はミステリーというよりはファンタジーに近かったと思う。
    ただ依頼者が意外な人物だったのはよかった。

  • 誰が依頼者なのか? 岩館さん?神埼先生?まさか真下会長???ひょっとして…とは思ったものの、まさかの展開にちょっとビックリ。

  • まぁまぁだったけど
    ミステリーっぽくはないなぁと。

    ハッピーエンドで
    読後感も悪くない。
    さくっと読めた。

  • うーん。そこそこ。落ち読めちゃうからなー

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著者プロフィール

喜多喜久

一九七九年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。大手製薬会社の元研究員。第九回『このミステリーがすごい!』大賞にて優秀賞を受賞、二〇一一年受賞作を加筆した『ラブ・ケミストリー』でデビュー。主な著書に『青矢先輩と私の探偵部活動』(集英社)、『桐島教授の研究報告書 テロメアと吸血鬼の謎』、「化学探偵Mr.キュリー」シリーズ、「死香探偵」シリーズ(中央公論新社)がある。

「2022年 『死香探偵 真心は捧げられた死と香る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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