世界の辺境とハードボイルド室町時代

  • 集英社インターナショナル
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本棚登録 : 972
感想 : 104
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797673036

感想・レビュー・書評

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  • タイトルにひかれて(ノーベル文学賞候補作家の小説ね)読んでみたけれど、内容がまったく入ってこない。10数ページで断念。

  • 一見関係なさそうなものの中に共通性を見出す知性かな。

  • 「ソマリアの内戦と応仁の乱は似ている」というところから話が始まる。最初はソマリランドと室町時代の比較をしているのだが、本の後半では東南アジアやアフリカの話も出てくるし、日本史の方も中世史だけではなくなり、最後は日本国について語るところに収束している。対談形式なのだけれど、どちらかの専門に偏ることなく、辺境も歴史も面白そうな本だった。

  • ちょっと常識とか固定観念に捉われてるかな〜と思った時に読むとよい垢すりのような本。個人的には第五章がツボにはまった。

  • 辺境作家と日本中世史学者とが奇跡的な噛み合いっぷりを見せる対談本。いろいろ「へえ」が多すぎていちいちメモできない。

    ハードボイルド室町時代から一転して、今の日本の原型が江戸時代に作られたとありますが、そのあたりは渡辺京二の『近世日本の起源』を読むとハラ落ちしますよ。

  • 室町時代って、ホント歴史の中では掴みづらい時代だなって思ってた。お二人の異業種無差別格闘技みたいな、がっぷり四つに組むみたいな?議論が面白かった。分からない事はとことん調べる、ちゃんと知るって楽しい!という事を、実に楽しそうに伝えてくれる内容です。お二人とも今後もじゃんじゃか開拓して、私たちに色々伝えてほしい。

  • 図書館で借りたのですが、すっごく面白かったです。たくさんメモを取りました。室町時代めちゃくちゃ興味深いです。

  • 高野秀行の本に興味があったのと、タイトルに惹かれて読んでみました。2人とも博識で、切り口も斬新でなかなか面白い対談集。2人の著作自体も読んでみるべきですね。まずはやはり怪獣ムベンベから、かな?日本の歴史も、ほとんど興味ないのだが、中世史は面白そうです。

  • 『謎の国家ソマリランド』の副読本といった内容。明治大学教授との対談で、日本や東南アジア諸国との比較からソマリアの文化や思考、思想を浮き上がらせる。
    ソマリアの人にとって客人をもてなすのは多大な意味と責任があり、イスラム過激派が戦闘状態でまず客人を狙うのは、その人を殺すことが主人にとっての最大の屈辱になるからだという。外国人が嫌いだからという理由ではなかった。
    その他、刀とピストルの実用性と象徴性の共通性や戦国時代の同性愛、独裁者が実は平和推進者などなど、対談ゆえ

  • 賠償なんかの法慣習とか神判の有効性とかアト・サキの概念とか古米の扱いとか犬食とかヒゲの意味とか物の怪に対するスタンスとか…話題はもう、多岐にわたる。
    夫々が「ああ、xx時代では…」「ソレは何処其処で…」と速攻で返してくるのが、本当に小気味良い〜

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著者プロフィール

1966年、東京都八王子市生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションのほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。

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