珈琲店タレーランの事件簿 4 ブレイクは五種類のフレーバーで (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 宝島社 (2015年2月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800235527
感想・レビュー・書評
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最初の出来事がなんかいやな感じだったので、最後まで引きずってしまったけれど、それでもやっぱりおもしろかった。、
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色んな話があって面白かった‼︎
さぁ続きを読まなきゃ‼︎ -
自称分類’食べもの’難しいな。そりゃ「珈琲店」なんだしね。展開はそれなりの話もあるのだけど、にしてもタレーランの出番少ないなあ...
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「午後三時までの退屈な風景」
彼女が隠した物と彼女が欲した物。
女の勘は鋭いと言うが、彼女は彼と二人の会話や彼女の風貌を第三者視点で見ていた際に違和感を感じたから席を変わり彼女の様子を伺っていたのでは。
相手が欲しがる物を与えている限り愛想は尽くされないだろうが、自分がただの財布として扱われ無いようにする為には自らも努力せねばな。
「パリェッタの恋」
最後の贈り物の意味を知れば知るほど。
学生と教員の近過ぎる距離感というのはSNSが普及した事により一層近くなったように思えるが、一定の年齢を超えた場合それは自己責任ではダメなのだろうか。
彼女の事が学生とばかり表現されていた為、彼の関係性が一番この物語の謎に近いと感じていたが気付いていなかっただけで至る所に答えはあったのだろうな。
「消えたプレゼント・ダーツ」
初めから勝負の行方は決まっていた。
彼は色々と理由を付けて彼が悪いというような態度を取っていたが、実はブランクのせいで上手くいかないスコアに苛立っていたのではないだろうか。
きっかけがどんな理由であろうと彼は自分なりに自宅で練習した成果を見せたいと純粋に思っていただけだろうに、こんな風に絡まれて災難だったな。
「可視化するアール・ブリュレット」
突然姿を現した小人たちの存在とは。
自分の事など見ていないと思うぐらいに相手か真剣に取り組んでいる事があったのだろうが、実際に相手の事を見切れていなかったのは当人だったのだな。
スランプは誰にでも訪れる事はあるが、それに自分が関わっているとなると相手にはバレぬ様に再び灯火を灯そうと躍起になるかもしれないな。
「純喫茶タレーランの庭で」
落ち込んだ彼女を元気付ける為に。
ショックな出来事が起きて塞ぎがちになってしまったというレベルを通り越し、引き込もり疲弊していく彼女を見過ごす事が出来なかったのだろうな。
あれだけの檸檬に細工をするまでは二人居れば十分だったかもしれないが、同じ場所とはいかずとも様々な高さに再び取り付ける作業は大変だったろうな。
「リリース/リリーフ」
彼女があの時本当にしたかった行動。
一部始終しか見てなかった彼からしたら一度持ち上げた箱を下ろす姿というだけで、それが答えと思い込んでしまったのも無理はないだろう。
心配なのは分からなくもないが既に成人し自分の元から去り一人で生活している者に対して、本人から何も願いが無いのに勝手に話を進められると怒りたくもなるだろうな。 -
まあまあ
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うーん、別にこのシリーズでなくても良い話ばかりだった気がします。だんだん一巻のイメージからずれていく感じです。
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前回の長編から今回は短編集。
話自体は面白かったのですが、ますます主人公がバリスタの意味がない。
5編の物語のうち、主人公の職場である喫茶店が主な舞台になるのは2編。後は、ほとんど違う場所で展開する話だし、一編は主人公が登場もしない。
珈琲に絡む話も申し訳程度にしか出てこないし、本当になんでこの設定なんだか。
ただ、各小節自体は作者得意の叙実トリックで「あ、そういうことか」と思わせられる話でしたね。 -
指輪のが面白かった。
1冊通して一つの謎もいいけど短編*5が読みやすい。
あと、アオヤマさんやるじゃん! -
おお、著者岡崎さんに何があったのでしょう?
シリーズの今までの作品と趣がかなり異なっていますね。
美星バリスタが日常生活に起きる謎を解明するという縛りを解いて京都で呼吸する人々の心に思いをはせる自由な感覚でお書きになったように感じました。
読者である自分の問題が、この一冊の作品で爽やかに流れていくような気がしました。
やっぱり梶井基次郎の檸檬を扱った「純喫茶タレーランの庭で」の影響が一番沁みたのだろうか?