- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800255679
感想・レビュー・書評
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読み応えあり。往復の通勤電車で一気読み。最後の3行が無ければ、もっと良かった。
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このシリーズのファンになっている!
今回は岬洋介の高校時代。隣の席で友達になった鷹村亮、の好きな春菜、音楽科担任の棚橋先生、あと数人と、登場人物も少なく、ミステリーとはいえさしたるトリックもなく、青春モノに近い。他の作品よりイマイチだが、ベートーヴェンを演奏する岬の過去、そしてその時からキレキレの推察力というだけで楽しい!
夢と現実の狭間の最後の3年間、その中で半年だけ過ごした岬の周りで人が亡くなり、町長と土建屋の癒着と、岬の最初の聴覚障害の話、シリーズの中だから楽しめる岬の学生時代。
容姿端麗、スター性抜群✨ そして演目はベートーヴェン 悲壮
音楽をかけながら今回も楽しめる。
作中のベヒシュタインで奏でる音を聞いてみたい!
もう一度ベートーヴェン、も楽しみだ。 -
相変わらずこのシリーズは面白くて、読み始めると止まらない。
シリーズの始まりはさよならドビュッシーだけど、このどこかでベートーヴェンは岬洋介の始まりともいえる高校時代。 -
「さよならドビュッシー」ほどではないけど面白かった。
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岬洋介の冷静さとは違う姿を見ることができた。どんな人間にも誇れるものが1つはあるという言葉が響いた。挑戦をしても、その挑戦が自分が誇れることに繋がるかがわからないため不安になる。時間をかけても必ず成功するわけでもない。それを受け入れることも難しい。そんなことがわかった物語だった。
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シリーズの後のものを読んでから再読。
岬洋介の発動ともいえる最所の事件。
音楽を言葉で表現する力は、
こんなにポピュラーな曲でも遺憾無く発揮される。
それを聞きながら読むとホントスゴい。 -
いつも題名が秀逸でしびれます。高校生の岬 父との固執。シリーズで読む楽しさを教えられた。
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岬先生の過去のおはなし。
なんかちょっと意外だった。
高校生の希望と挫折と可能性はどんな色をしてどんな手触りでどんな音がするんだろ。
ベートーヴェンの悲愴聞きながら読んだので、ほんと痛く切なくなりました。
美しくも残酷だなぁ。
棚橋先生の言葉はやさしさでもある。
「いつまでもショパン」また読みたくなるなぁ。 -
犯人や謎はすぐ解けちゃうけど、そんなのは別として高校生の岬が新鮮でまた人柄も伝わったし、展開もテンポ良く面白かった。このシリーズは引き続き読んでいきたい。
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デビュー作の「さよならドビュッシー」から続く岬洋介シリーズ、4作目。今回は、岬洋介が高校生の時のエピソード。すでに、岬洋介の聡明な探偵ぶりや、検察官の父親との確執だったりはシリーズ作品を通して読んでいますが、その原点となるものがここに描かれています。シリーズが好きな人には必読モノではないでしょうか。
高校青春ミステリ、と言えば聞こえは良いですが、中身はなかなかのどす黒さ。人間の醜い一面が浮き彫りにされたような。他の作品もそうですが、誰しもが心の内で持っているような、羨望や劣等感、嫉妬など、黒い一面を表に引き摺り出すのが上手い作家さんだなと思います。謎解きとしてはちょっと分かりやすいヒント描写があって犯人はすぐ分かりました。いつものどんでん返し展開は今回は薄めだったかな。その代わりなのか、最後の一文は確かにインパクト大。私は結構好きな演出でした。ただ、作者自身はあのピアノ演奏描写が出来ながら、音楽的には素人だということだったので、ちょっと違和感ありましたけど。
次は「もういちどベートーヴェン」。鷹村たちの前から姿を消し、再びピアニストの道を志すまでに何が起こったのか、読めたらいいのになと思います。