100円のコーラを1000円で売る方法

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  • 中経出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806142393

感想・レビュー・書評

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  • バリュープロポジションを徹底的に考える

  • 分かりやすくて読みやすくて勉強になった!バリュープロポジションの話が特に面白かった。

  •  本当に100円のコーラを1000円で売るのか?そんなわけないだろう、と半信半疑で手に取りました。
     この点に関して結論から言うと、100円のコーラを1000円で売るのではなく、最高の環境で心地よく美味しくコーラを飲めるという体験を1000円で売るということでした。コーラというモノで売るのではなく、最高の体験を提供した結果1000円という価値が生まれるというのは納得がいきました。価格で勝負するのではなく、価値で勝負する方向性へ転換していく。感心しました。
     10年以上前に発売された本書ですが、わかりやすくマーケティング理論が理解できたので、続編の②③に関しても読み進めていきたいと思います。

  • 書いてることは納得なんだけど、実際にやるとなったらできないもんだよなぁという感想。

    主人公の宮前久美は自信過剰で浅い人物に描かれている。
    可笑しいんだが、大抵の人は同程度に浅く考えてるんだろうな。自分も含めて。

    商品を売るのではなく価値を売る
    ターゲットに合わせた商品を売る
    商品に合わせたターゲットを探す

  • 価格を下げても価格競争に陥るだけ。良い商品なのに低価格という矛盾を生み出す。価格を下げるのでは無く商品価値を上げる。
    顧客中心主義の意味を履き違えない事。顧客が言うことを何でも引き受けるのでは無く、顧客の課題に対して自社ならではの価値を徹底的に考え提供する。
    顧客が望んでいて競合他社が提供出来ない自社が提供出来る価値を考える。
    とても読みやすく、ためになる本でした。

  • 古本屋に行くと必ずといってよいほど目にするビジネス書。
    タイトルに釣られて読んでみた。

    本書の物語は100円のコーラを1000円で売ることではなく,
    我の強い元営業部の女性・宮前久美が,商品企画部で新たに自社の会計ソフトを売り込むため,試行錯誤を繰り返しながらマーケティングについて学んでいくというものである。


    「お客さんの役に立つ会計ソフトを開発して提供すること」

    という久美の漠然としたコンセプトが,以下の

    ・キシリトールガムがヒットした理由
     (バリュープロポジションとブルーオーシャン戦略)

    ・スキンケア商品を売り込まないエステサロン
     (競争優位に立つためのポジショニング)

    ・新商品は必ず売れない?
     (イノベーター理論とキャズム理論)

    といった,大きく分けて10の具体的な事例とその背後にあるマーケティング理論を通して,どのように”マーケティング戦略”として進化していくかが描かれている。


    本書で読んだことをすぐに実践に活かせるという訳ではないが,本書から得られるマーケティングの視点は,普段はほとんど見えていない「あの商品はどうして人気があるのだろう」といったマーケティング戦略に対する興味・関心に繋がることは間違いない。

    〈巻末付録〉としてのマーケティング理論の参考文献一覧も役に立ち,これからマーケティングについて学ぼうという方にとっては良い入門書になると思う。

  •  本書の問い、「100円のコーラを1000円で売る方法」に対する直接的な答えは「モノ(商品)を売るのではなく、コト(体験)を売る」ということですが、そのためには「顧客のいうことを鵜呑みにして受け入れる姿勢(カスタマー・マイオピア)から脱却すること」が必要だといいます。本書は、カスタマー・マイオピアから脱却するための考え方を紹介している本と言っても間違いではないと思います。

     物語の主人公久美は営業部から商品開発部にきた強気な女性。顧客の言うことを聞けば良い製品ができると信じてやまない久美に対して、マーケティングに精通した与田が厳しい指導を加えてゆくという物語です。しかしまあこの久美という人物、行動力がすさまじい代わりにあまりに自尊心が高いというか、自己中心的というか……最後までこんな態度をとっていて、ほかの人がついてくるのかは気になるのですが……。

    以下、メモしておきます。

    ・事業をどのように位置付けるか?, p. 28
    (化粧品会社の例)
    製品志向……自社の事業を化粧品の製造販売と考える
    市場志向……自社の事業をライフスタイルと自己表現、夢を売ることと考える(=顧客志向)

    ・顧客志向とは何か, p. 65, 157
    顧客満足 = 顧客が感じた価値 - 事前期待値

    顧客のいいなり(カスタマー・マイオピア)の場合
    100 - 100 = 0

    ・バリュー・プロポジション, p. 105
    顧客のニーズを考える基本的な枠組み(のひとつ)
    1. 顧客が望んでいる価値であり、
    2. ライバルが提供できない価値であり、
    3. 自社が提供できる価値

  • 当初想定していたよりもだいぶ良かった。
    エッセンスをわかりやすく学べるのでマーケティングの基礎としては十分かも。
    カスタマー・マイオピア覚えた。

  • 「顧客のために」
    この言葉を付ければ、何でも許されると考えていたかもしれない。
    本書は、顧客志向の本来あるべき姿について
    小説仕立てで判りやすく教えてくれます。
    あくまでも基本編なので、興味を持った人は、
    巻末の参考文献を参照により深く勉強すべきです。

  • マーケティング理論をわかりやすく物語で紹介している。様々な理論が出てくるので、理論を知るきっかけになった。

    ■製品志向と市場志向
    理念の違いが取るべき戦略の違いにつながってくる。
    化粧品を売ること(製品志向),綺麗になってもらう(市場志向)。

    ■戦略の一貫性
    ターゲットを明確に定義付けることで、ターゲットへの適切なアプローチ方法を取ることができる。アプローチ方法、普及方法が一貫性を持っていないと失敗に終わる。行政にありがちな失敗例だと思う。目的だけてなく、ターゲットの設定、アプローチ方法、戦略をしっかり決めることが重要。

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著者プロフィール

マーケティング戦略コンサルタント。慶應義塾大学工学部卒業。日本IBMに入社しマーケティングマネージャーや人材育成責任者を担当。2013年に日本IBMを退社しウォンツアンドバリュー株式会社を設立。執筆の傍ら、企業への戦略策定支援や「永井経営塾」を主宰。2002年多摩大学大学院MBA修了。主な著書に、『世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた』のほかシリーズ60万部突破!『100円のコーラを1000円で売る方法』(KADOKAWA)など多数。

「2021年 『世界の起業家が学んでいるMBA経営理論の必読書50冊を1冊にまとめてみた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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