- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784816708534
感想・レビュー・書評
-
泣きました。
自分が実際介護の現場で働いてる身としては凄く頷けたりしました。
認知症は物忘れがひどい
物じゃなく人さえ忘れてしまう
けど、昔の記憶は覚えているんです。
新しい記憶はすぐ忘れてしまうけど。
認知症の高齢者の方でも、背景にはその人が産まれ育ってきた、過ごしてきた人生の経験や思い出があるわけで…
私達職員でも全部を把握出来てるわけじゃないけど、知らない事もたくさんあるわけで。
でも普段の認知症の方の行動(幻覚、幻聴、徘徊など)には意味がある訳なんですよ。
それをただいつもの幻聴だ幻覚だと流さずに、耳を傾けたり見たりするとその人の過去過ごしてきた人生が見えたりすることがあったり…
…説明が長くなりましたが、この本は是非とも現役で働いてる介護職員の方には読んでいただきたいと思います*
支えになり、癒され、明日からまた仕事頑張ろう、高齢者の方にもっと寄り添って接したいっていう気持ちになるんじゃないかなと、私は思いました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まるで、モザイクのような時間構成の中で、虚構と現実が入り混じった形で話しが進む。
悲しい物語でありながら「失うっていいな」という不思議な読後感も味わえる、珍しいコミック。
40年代以上の方、せびご一読ください。 -
今まで読んだどの本よりも長崎弁がナチュラルに使われてて、違和感なく読めた本。
お余所の読者さんのためにはコマ外に長崎弁注釈付なのでご心配なく。
■ ■ ■ ■ ■
単なるほっこり系看護コミックじゃなく
戦前から生きてきている、ひとりの女性のお話としても読み応えあると思います。
最後のほうにある作者さんの亡きおねえさんのお話とか、ことばになんないよ。
■ ■ ■ ■ ■
気張ることなく心にしみるこのお話、
映画化されるらしいんだけれども
どうか
ありがちな「さぁ 感動をどうぞ!」って感じで作られませんように。 -
人生の重荷を捨てて軽くなったお母さんの笑顔と
人生の重荷を知らない赤ちゃんの笑顔がすれ違う
文書とシーンが良かった -
第42回日本漫画家協会賞優秀作品賞受賞
-
916/オ 2023.9末迄おすすめ図書書架に配架
-
義母のプチ介護を始めた妻が図書館で借りて来た一冊。
2013年に映画にもなったそうだ。
漫画の絵が可愛い。
60歳を超えて漫画家デビューを果たした著書の作らしい。
80代半ばを過ぎ、夫を亡くし、徐々に認知症が進む著者の母と著者との触れ合いを綴った、何処か可笑しく、物悲しく、ちょっぴり切ない、でも愛らしいエピソードの数々。親子4代にも亘る家族の歴史や愛憎、絆が描かれる。
その後アマゾンで映画も観た。約2時間の尺の中で、原作の漫画だとつい読み飛ばしてしまう辛い内容や切ないエピソードも、映画だと見逃すワケにも行かずじっくり観てしまうと、原作を読むより少々辛く切ない印象になってしまった。
後日の追記:
同じ著者による「ペコロス」シリーズ続編?を2冊読んだ。
残念ながら、その2冊とも、第1作となる本作と重複するエピソードやモチーフが一度ならず幾度も登場し、少なからず興を削ぐ。それでも著者本人にすれば、こうして続編を出版することが、故人たちや家族らに捧ぐ&遺す意味合いもあるのだろうけれど、少なくとも読み手の一人としては、新たな本に加わる価値や感動は殆ど無かったと云っていい。他にまだ同題の続編もあるようだが、もう読まないことにした。 -
2022.04.09 朝活読書サロンで紹介を受ける。認知症の母。
-
2014/06/08読了