ペコロスの母に会いに行く

著者 :
  • 西日本新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784816708534

感想・レビュー・書評

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  • 笑い事ではないのだけれどね
    でも、なんとも、言葉がかわいくって、あったかくって
    それで、気付くと泣けちゃう
    この表紙も、ふふふ
    はげててよかったですね♪

  • なんとなく三枝さんもみていると 認知症になるのも幸せなんじゃないかと思ってしまう。そんなお話

  • 色んな物を捨てて軽くなっていく
    泣けます

  • ペコロスとは「小さいタマネギ」で、若ハゲが「年相応」になった60代著者の自称。父が酒乱で母が苦労する家庭を見放したかたちで、東京で就職し、三十年後、離婚し子を連れ長崎に戻り父に先立たれ認知症がはじまった母を介護する…/見きれず施設に入っている母に、面会「不穏」の気配。しかし帽子を取って禿頭を見せると「おー、ゆーいちか!」と即座に認識が戻る。「禿げていてよかった」すべての思い出は浄化され父の暴行も…。母はときどき、嫁ぐ前「長女で農作業と妹たち(8人かな)の世話で尋常小学校にいく暇もなかった少女時代」に戻る…

  • 認知症の母と息子のやりとりを、ほのぼのとしたマンガで描いている。
    どんなに話がかみ合わなくても、弟と間違えられても、生きていてくれるだけでいいという、そんな絆を羨ましいと思う。
    おそらく同居されていたときは大変なご苦労をされていたに違いないけれど、こんな風に作品にできるということは、大変な中でも愛情を失わなかった証。
    若い頃に戻ったり、亡くなった夫が会いに来て一緒に散歩に出かけたり…。なんだか、こういう認知症なら幸せかもと思ってしまう。

  • 忘れることは悪いことばかりじゃないを認識させられた。
    自分もこのような認知症になるかもしれない と思いつつ。

  • ずっと気になっていた。興味はあるがあまり読みたくない本の一冊だったが、つい読んでしまった。
    死んだ爺さんが訪ねてきたり、少女の時代と年老いた今が交錯したり。泣いたり笑ったり。誰の人生もそうであるように、楽しいことばかりでも悲しいことばかりでもない。それは評価するものではないから、受け入れたり理解したりする必要もないのだと思う。ただこうして生きてきた、という記録。認知症は本題ではないのだろうな、とふと思う。

  • 映画を見た。よかった。映画の中に出てきた漫画もかわいかった。そのあとにたまたま読んだ伊藤比呂美さんの「父の生きる」にもこの本のことが少し出てきて、読んでみようと思った。

    介護ってお互いがお互いを許容していくことなのかもなー。

    みつえさんに注がれてる視線は優しくてでも元からあったものなんだとは思わない。

    経てきた時間と今だからこそなんだと思う。

    忘れていっていまうけど、忘れてしまった人生はほんとに重いもので、でも忘れてしまってもなくなってしまうことはなくて、忘れてしまったようでも忘れていない。

    年輪のようにそのひとに刻まれているんだ。

    映画でもみつえさんの経てきたものは穏やかではないものがほとんどだけど、この本の漫画を読んで、重いなーと思った。映画の中では描ききれなかったものがあった。

    誰の人生でもきっと重いんだろうけど。

    購入しようと思いまふ。

  • わかりやすくておもしろい。
    早速、自分のメールも、本に書いてあったことを実行してみた。
    いいかも!

  • 認知症の母と向き合った息子のエッセイ漫画。

    一見ゆるく、穏やかに認知症を描いているように見えるけれど読み終わるとずっしりと重みがあります。
    辛くて切なくてイライラしてやるせないようなイメージだった「介護」を穏やかで時には笑ってしまうような可笑しみを持って表現しています。
    自分が当事者になっても「忘れる事は悪い事ばかりじゃない」と思えるのだろうか??
    九州弁が故郷を思い出してジンときてしまいます。

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著者プロフィール

漫画家、シンガーソングライター。1950年長崎市生まれ。高校卒業後に上京、出版社に勤務。40歳で長崎にUターンし、息子と老いた両親と同居を始める。
父さとるさん亡き後、「ぼけ」が始まった母みつえさんとの日々を、長崎のタウン誌に描き始める。自費出版した漫画が話題を集め、 2012年に『ペコロスの母に会いに行く』(西日本新聞社)を刊行。第42回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞し、25万部超のベストセラーとなった。
同名でドラマ化(NHK-BS)され、2013年秋に映画化される。映画は2013年の第87回キネマ旬報ベスト・テンで、日本映画ベスト・ワンを獲得。『みつえばあちゃんとボク』(西日本新聞社)のほか、『ペコロスの母の玉手箱』『ペコロスのいつか母ちゃんにありがとう 介護げなげな話』など著書多数。
2019年にKADOKAWAから文庫化され、同年5月からNBCテレビ(長崎放送)でアニメが放送開始予定。

「2019年 『続・ペコロスの母に会いに行く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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