ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822242633

感想・レビュー・書評

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  • 内容がいずれも実際に結果を上げている会社の分析から成り立っており説得力がある。また、独自の内容が多く、筆者自身もそう考えていなかったことが、結果として導かれる点は面白かった。第5水準のリーダーの特徴、最適な人をバスに乗せると言った点は特に印象的。

  • 15年前に上司から面白いと譲り受けて読んだが、内容はすっかり忘れていた。そもそも自分の視座が企業のGOOD TO GREATを想像できなかったので、頭に残らなかったのだろう。
    今回読んでみて、第五水準のリーダーたる事の重要性が腹落ちする。また、具体事例に自社を照らしていちいち色んな事を考えながら読了した。
    あとがきの野中郁次郎氏の分析で「規律の文化とは型である」「型には不断のフィードバックを通じて革新し続ける修・破・離という自己超越プロセスが組み込まれている」という箇所が、本書をどのように活用すべきかを凝縮していると受け止めた。

  • アメリカの良好な企業から偉大な企業に飛躍したのは、なぜか、その理由を探る書籍。偉大な企業となるためのセオリーがあるものなら、知りたい。偉大になるために、やってはいけないことがあるのなら、知っておきたい。経営者なら、誰もがそう考えると思う。私も、そんなことを期待して、本を読み進めました。
    以下は興味深かった。初めから、最後まで終始、以下の言葉に尽きると思った。
    ・偉大な企業への飛躍を指導したリーダーは、まずはじめに新しいビジョンと戦略を設定したのだろうと予想していたがそうではなかった。
    最初に最適な人をバスに乗せて、不適切な人をバスから降ろし、適切な人がそれぞれに相応しい席に座ってから、どこに向かうべきかを決めている。「人材こそが最も重要な資産だ」という格言は間違っていた。最適な人材こそが、最も重要な資産なのだ。

  • ドラッカーの本と同様に読みやすく感動する本である。企業のことを書いているが、人生の指針にしやすい。
    しかし、紹介されている企業は、倒産している企業や、サププライムショック時に、倒れかけた企業もある。
    カーネマンが、批判しているように、成功の因果関係に、多分にバイアスがかかっているのであろう。
    だが、確かに勇気づけられたし、こういうふうに生きたいな、と多くの人が思ったのではないだろうか。私はそうだった。だからこの本が好きである。

  • 永続的に飛躍し続ける企業とそうでない企業の差がどこにあるのか?について、膨大な研究成果をシンプルにまとめていて、とても分かりやすく読みやすい本でした。
    ・適切な人材を集め
    ・領域を絞り込み
    ・共通の方向性を定め
    ・焦らず愚直に行動する
    当たり前のことのようですが、豊富な事例に基づき根拠を示しているため説得力がありました。
    全てアメリカの伝統企業が対象となっているため、少々イメージが湧かないところが少し残念でした。
    日本版も欲しいです。

  • 【要点】
    本書は、世界の偉大な11社を徹底分析し、
    良い(Good)企業 から 偉大な(Great)企業
    へ飛躍するための7つの法則(①~⑦)につい
    て説明されている。

    ①第五水準のリーダーシップ(★が第五水準)
     ・有能な個人
      (スキルが高い人)
     ・組織に寄与する個人
      (他の人と協力できる人)
     ・有能な管理者
      (ヒト・モノ・カネを組織化して
       効率的・効果的に成果を出す人)
     ・有能な経営者
      (ビジョンへの支持し、組織を刺
       激し動かす人)
     ★偉大な経営者
      (謙虚さ・意思の強さの2面性を
       持ち合わせている人)

    ②適切な人を選抜→行先(目標)を決める
     ×行先(目標)を決める→適切な人を選抜

    ③ストックデールの逆説
     (困難にぶつかったとしても必ずやり遂げ
      ること)

    ④ハリネズミの概念
     次の3つの円の中の重なりあった部分を
     攻める。
     ・世界一になれる部分
     ・経済的原動力
     ・情熱をもって取り組めるもの

    ⑤規律の文化
     規律ある人材に恵まれていれば、過剰な
     管理は不要。

    ⑥新技術に振り回されないこと
     技術の流行に乗らなず、慎重に選んだ技
     術の利用で先駆者になる。

    ⑦弾み車と悪循環(転換はゆっくりと進む)
     →1.針鼠の概念に基づき前進する
     →2.成果があらわれる
     →3.成果を見て人が集まる(1.に戻る)
     の循環で偉大な企業はゆっくりと走り
     出す。

    【感想】
    経営者だけでなく、ビジネスパーソンにお
    いても、より偉大(Great)になるための
    内容が網羅されている。
    必要となるビジネススキルが記されており
    且つ、特に上記7つの法則の①~④は、
    一個人でも意識し実践できるものであり、
    全てのビジネスパーソンに一読してほしい
    内容となっている。

  • この1冊も、私の中ではリーダーシップについて深く考えさせてくれる、座右の1冊。

    近著のビジョナリー・カンパニー④で、この考え方を発展させているが、すべてここで述べられているコンセプトに基づいている。

    その中でも、常に立ち返っている考え方は、以下のコンセプト。

    『第五水準のリーダーは、職業人としての意志の強さと、個人としての謙虚さという、矛盾した性格を持ち合わせている』
    個人としての謙虚さ
    →驚くほど謙虚で、世間の追従を避けようとし、決して自慢しない
    →野心は自分個人にではなく、企業に向ける。次の世代に一層の成功を収められるように、後継者を選ぶ
    →鏡ではなく、窓を見て、他の人たち、外部要因、幸運が会社の成功をもたらした原因だと考える
    →静かな決意を秘めて行動する。魅力的なカリスマ性によってではなく、主に高い水準によって、組織を活性づかせる

    『まずはじめに、適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろし、その後にどの方向に行くかを決めることである』

    『偉大さを導く姿勢のカギは、ストックデールの逆説にある』
    →ポジティブ:どれほどの困難にぶつかっても、最後には勝つ、という確信を失ってはならない
    →ネガティブ:それがどんなものであれ、自分の置かれている現実の中で、最も厳しい事実を直視しなければならない

  • ○まずはじめに適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろし、その後にどこに行くかを決めること(71p)

    ○飛躍した企業の経営幹部たちはあきらかに仕事を愛していた。そしてそれは主に、ともにはたらく人たちに愛情を持っていたからだ。(100p)

    ○「なぜ偉大さを追求しなければならないのか、そこそこの成功で十分ではないのか」と問わなければならないのであれば、おそらく仕事の選択を間違えている。(330p)

    ★しっかりとした調査、研究を元に書かれた誠実な本だと感じた。
    ★偉大な企業に飛躍する法則は、個人が成功する法則にも通じる。企業は結局、人の集団である。

  • 突拍子もないことが書かれているわけではないが、参考になる。
    キーワード: Level 5 Leader, Get Right People on the Bus First, Hedgehog Concept, Flying Wheel Concept

  • 規律の重要性。まず適切な人をバスに乗せてから役割を振る。第五水準の視点。
    これらのことがとても論理的に書かれている。
    また読み返したい本。独立を目指している人は読むべきだと思う。

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著者プロフィール

『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』(Built to Last、ジェリー・ポラスとの共著)をはじめとする世界で1000万部超のロングセラー『ビジョナリー・カンパニー』シリーズの著者。米コロラド州ボールダーの研究ラボを拠点に四半世紀以上にわたって偉大な企業を研究、経営者から絶大な支持を集める。2017年にはフォーブス誌の『現代の経営学者100人』にも選出された。著書に『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』(Good to Great)、『ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階』(How the Mighty Fall)、『ビジョナリー・カンパニー4 自分の意思で偉大になる』(Great by Choice、モートン・ハンセンとの共著)。

「2021年 『ビジョナリー・カンパニーZERO』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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