フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)
- 日経BP (2011年1月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822248376
感想・レビュー・書評
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運のよさはもちろんあると思う。
似たようなサービスは、それ以前にもあったのだ。
ネット環境の変化や、人々のニーズ・・・。
そのすべての条件がそろったときにはじまったという幸運。
だけど、急速な成長が破滅を招いたという、フレンドスターなどの失敗例をみると、
マーク・ザッカーバーグという人物が、現在のフェイスブックの位置を可能にしたのだと思う。
綿密な成長戦略や、
システム変更に対する利用者の不満に対する対応のしかたは、
自分の作っているものの本質を知っていなければ、できるものではない。
一貫した視点を持ち、そこを見失わないからこそ、進むべき方向に進んでいける。
この本は、「なぜフェイスブックがここまで成長したのか」を知ることができる。
それでもなお、「なぜ、人々はフェイスブックにハマるのか」を解き明かすことはできなかった。
マークの透明性というものに対する考えを知ればなおさらだ。
「アイデンティティは1つ」「透明になればなるほど人は誠実に行動する」という考えは、世界にすんなり受け入れられるとは思えないから。
人は誰しもなりたい自分と、現在の自分の間で揺れ動いているのではないだろうか。
人にはいいイメージを持ってもらいたい。
隠しておきたい買い物や、趣味がある。それって普通のことじゃないのかな。
マークはすべてを開示する方向を目指しているのだと思う。
ただ、それは人々の本当に望むことなんだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
フェイスブックの拡大について、競合サービスとの差がサーバー能力・資金の面からも時系列的に著述されているので分かりやすい。スマホから見ると遅いけど、この規模のサービスを提供するのは大変だなとつくづく感心する。
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映画「ソーシャルネットワーク」の底本。映画で描かれた部分は本書前半1/3程度で終了し、その後の展開についてもかなり最近までフォローした内容となっています。映画が気に入ったなら、続きを観るつもりで読めます。
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俺の暇つぶしだけでなく、俺が暇を潰すことで俺の暇つぶしを見て暇を潰せる人間が世界に何人かいる。
ソーシャルグラフってそうゆうことだよな、ザック。
てゆうか今更読むあたりに40歳にもなって天邪鬼が全く完治していない。 -
映画とあわせて
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映画ソーシャルネットワークで描かれていた辺りの話は映画より面白かったが、その後はいまいち。
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2012/07/31- そもそもブームだからといって本を購入してはいけない。ポピュラリズムで本を購入してはいけない。