クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法

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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822250256

感想・レビュー・書評

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  • 引っ込み思案な人に向いている。
    そうで無い人も、つい先延ばしにしている事に着手するキッカケになり得る。
    但し、本文中に具体的事例の記載が多く、無駄に時間がかかる。

  • 「発想する会社!」を読んで大興奮してからはや何年か!ひさびさのIDEO本は「イノベーション界のファンクス」、ドリー&テリーならぬデヴィットとトムのケリーの魅惑のタッグ本でした。10年前のヒューマンセンタードデザインでは「モノからコトへ」的流れを意識的な手法として顕在化することが印象深かったですが、今回は「コトからヒトへ」という心の問題を大きく取り上げているように感じました。やはり、dスクールを経て、いまイノベーションは教育の次元に入っているのだと思います。

  • 【スピードと小さな成功体験】
    クリエイティブ・コンフィデンス(創造力に対する自信)を身に付けるには、行動に起こす小さなステップを踏んでいき、小さな成功体験を積み重ねていく事が大事である。特に第4章「計画するより行動しよう」では素早い実験・検証の重要性が述べられており、一日、一週間の期間で素早くプロトタイプを作り試してみる事が大事である。とにかく実験と改善のサイクルを素早く回していく事が重要である。

  • 経営者はクリエイティブでなければいけない。この文脈で、クリエイティブっていうのは、アートのことではない。人と違っていることでもない。ひたすら、ユーザー目線で、ユーザーの心情に沿って、製品やサービスやオペレーションを創っていくことなのだ!
    もう、わくわくして、元気が出る1冊でした。

  • マインドセットに関して、ワークショップ手法を含めて具体的な記述は初めて目にしました。実践していないので効果は不明ですが、少なくとも、腹に落ちる内容でした。

  • クリエイティブコンフィデンス(想像力に対する自信)とは、『自分には周囲の世界を変える力がある」という信念。自分のしようと思っていることを実現できるという確信。
    何が待ち受けているかよくわからないまま参加したパトロゴ。

    技術ではなく人間を中心とした支店から問題を見つめることで新しい変化が生まれる。

    人々の動機や根本的な考え方&経済的実現性&技術的な実現性=イノベーション

    着想→統合→アイデア創造/実験→実現 の繰り返し
    着想(inspiration)
    ニュートンのようにリンゴが頭の上に落ちてくるのを待っていては行けない。創造的思考に火をつける体験を積極的に求めよう。意図的にアクションを起こすことが、着想の燃料になる。そして、生身の人間のニーズ・欲求・動機を理解して共感すれば斬新なアイデアを思いつくきっかけになる。
    統合(synthesis)
    現場で時間を過ごしたら次は意味付け。それまでに目撃・収集・観察してきたすべてのものごとの中にパターンやテーマ、意味を見つけだす。具体的な内容や物語から人々の集団全体にわたる抽象的な真実へと視点を移す必要がある。
    アイデア創造(ideation)と実験(experimentation)
    無数のアイデアを出し、多岐にわたる選択肢を次々と検討していく。
    有望なアイデアは、素早くラフな形で表現する。
    実現(implementation)
    デザインに磨きをかけ市場に出るまでのロードマップを準備する。
    デザイン思考では、直感的にものごとをとらえ、パターンを認識し、機能的なだけでなく感情的にも意義のあるアイデアを組み立てる。

    コチコチマインドセットの持ち主は、自分の能力の限界が他の人にばれるのを恐れて、安全な場所にとどまろうとする。隠れた弱みをさらけ出すくらいなら、長期的な成功の可能性をあきらめる。

    アルバート・バンデューラ
    高校を出て理想だけじゃなく現実をみたことにより「自己効力感」(自分は状況を変えられる・この世界でしようとしていることを成し遂げられる)が低下した。。。?

    もっと成功したいなら、もっと失敗する心の準備が必要。
    健全な失敗から生まれる人間的な回復力・勇気・謙遜は、教育や成長の貴重な一部である。

    全く新しいものを世に送り出すにあたって大切なのは、経験の年数よりも、経験した製品サイクルの数。素早いイノベーション・サイクルを十分に経験すれば、イノベーションプロセスに慣れ、新しいアイデアの善し悪しを見分ける鑑識眼が身につくはずだ。

    今までの最大の失敗や挫折をまとめた失敗のレジュメをかく。

  • 2015年、自分の中で一番刺激を受けた一冊かもしれないです。人間は誰でもクリエイティブであるということ。多種多様な集まりからは想像以上のイノベーティヴなアイデアが生まれるということ。そしてそれをすぐに実行し、失敗を繰り返しながらも目標に挑むというチャレンジ精神などなど。実例がたくさん載っているので、非常に分かりやすいし、今から始められる事ばかりで、ついつい本を放棄してやり始めたくなっちゃうほどです。新しい事業を始めるという方でもそうでない方でも、誰でも簡単に新しい見方ができる一冊です。

  • index
    序章 人間はみんなクリエイティブだ!
    第1章 デザイン思考で生まれ変わる
    第2章 恐怖を克服する
    第3章 創造性の火花を散らせ!
    第4章 計画するより行動しよう
    第5章 義務なんか忘れてしまえ
    第6章 みんなでクリエイティブになる
    第7章 チャレンジ
    第8章 その先へ
    訳者あとがき

    memo
    萎縮せずにクリエイティブになろう、と。型にはまってしまい、創造力を欠いてしまっている個人、チームを創造性に長けた個人、チームへ導くためのケーススタディ。

  • 自分はクリエイティブではない、
    と諦めるのはまだ早い。
    こうすれば誰だって、クリエイティブに
    なれるよという本だが、
    「こう」がハードルが高い。

    失敗を恐れず、実験でいいけらまず着手。そこから改良していきましょうということに尽きるが、豊富な事例が楽しい。

  •  日本人がクリエイティビティについて自信を持っていない、というのは何となくうなずける。国民の気質かな。逆に、大きな潜在能力があると世界から評価されているのだから、「自信」をつけて「行動」すれば、成果がきっと出せるはず、ということ。著者から「行動」する勇気をもらえた。
     沢山のクリエイティブ・コンフィデンスについてのエピソードを読みすすめるうちに、クリエイティビティは特別なことではないのだ、ということを感じさせてくれる。
     手短なことから出来るイノベーションの方法、手順がいろいろ紹介されているので、実践できるししたくなる。読みながら、自分ならどうやろうと想像が膨らみだして途中で何度も読み止まってしまった。
     リーンスタートアップやアジャイルも同様で、じっくり計画を立てることよりも、動くもの、手に取れるものを早く作ってフィードバックを得る、それを元に改良を重ねる。というのが結局はより良い成果をあげられるのだ。そして何よりも日本人にとって重要だと思うのが、失敗を恐れないこと。失敗の恐怖を避ける、乗り越える考え方や方法も紹介されていて、とても参考になった。
     誰でも持っているはずのクリエイティブな才能を、「天性」のものという言い訳で蓋をしてしまうなんて勿体無い。小さな一歩から「行動」を始めて、小さな成功を積み重ねていこう。

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著者プロフィール

世界的なイノベーションとデザインのコンサルティング会社である「IDEO」の創設者。アップルの初代マウスをはじめ、数々のヒット商品を生み出し、人間中心のデザイン手法やイノベーション文化を組織に広める後押しを行う。スタンフォード大学教授で、「デザイン思考」の実践を学ぶスタンフォード大学内のプログラム「dスクール」を創設。誰もが内に秘めている潜在的な創造力を開花させる手助けをライフワークとしている。こうしたデザイン分野での教育の貢献によって、サー・ミシャ・ブラック賞など多くの賞を受賞している。

「2014年 『クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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