OKR(オーケーアール) シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法
- 日経BP (2018年3月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822255640
感想・レビュー・書評
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会社で取り入れようということで読んだ。
今までも様々な手法を取り入れようとしてきたが、なかなか継続できていない。ブームのように始めて気が付いたらフェードアウト。この繰り返し。
このOKRはどうだろうか。
手法自体が魔法のように効果を出すことはない。いかに自社に定着させ継続させられるかが問題だと思われる。
書かれていることは当たり前のこと。目標に向かって何をなすべきか。特に目新しいことではない。当たり前のことをやる事がいかに難しいか。
前向きに取り組んでいこう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前半はある企業でベンチャー企業を導入した際の様子が小説式で書かれている。
後半はOKRそのものの解説だ。
「Measure What Matters」も各企業のOKR例を出してくれていたが、本書は1社のみ。
しかも架空のベンチャー企業を題材としていた。
そういう意味では、「Measure What Matters」の方が現実的だし、説得力があった。
一方で、架空のベンチャー企業の物語は、それはそれでアリかもしれない。
おそらく数々の企業のエピソードを総合して物語として完結させたのだろう。
このとあるベンチャー企業の起業の様子が、違和感なく想像できたのだ。
本当に会社を運営していくのは大変だ。
そういう意味でサラリーマンというのは、何と楽なことか。(誤解を恐れずに表現してみた)
経営者というのは、胃がキリキリする思いで、毎日を過ごしているのだろう。
何でこんな思いしてまで会社経営しなければいけないんだ、と自問自答しながらの日々。
部下は想像以上にポンコツで、仕事への意欲もない。
渾身の商品も顧客にはそっぽを向かれ、売上が立つ見通しもない。
そんな日々から必死で抜け出すために、藁にもすがる思いでOKRという幻想を追い求める。
そんな頼りないものでもすがってしまうほどに、経営者というのは孤独なのだろうと思う。
しかし、決してOKRはすべてを解決する魔法の呪文ではない。
必死に前を向くため。
ともすれば忘れてしまいがちな理想の形をハッキリとさせるため。
脇目もふらずに真っ直ぐ進んでいけるように。
心が折れないように。
そんな願いが詰まっているのがOKRというものなのだということを、この本書で見ることが出来た。
だから、OKRをただの制度として取り入れようとは思わない方がいい。
そこに「思い」が無い限り、OKRは形だけのものになってしまうだろう。
不思議なもので、企業は生き物である。
根性論は否定されがちであるが、人間が集まって共同で成し遂げようとしている集団的生き物に、「思い」はものすごく大事ではないだろうか。
それら「思い」を案外と分かりやすく形にしたのがOKRなのだと思う。
だからこそ、経営トップがOKRにコミットしなければいけないし、経営トップこそがストレッチな目標を追い求めないといけない。
サラリーマン社長で、出世が人生のゴールになってしまっている経営者が、果たしてOKRを正しく運営できるだろうか。
正直難しいと思う。しかしながら、これらストレッチな目標を頑張って追い求めていける企業でないと、今後は絶対に生き残れないだろう。
これだけの時代の変化が激しい中で、一歩でも二歩でも意地でも前に進んで行ける気持ちがない限りは本当に負けるぞ。
本書を読んでそう感じてしまった。
つまり個人の人生にとっても、OKRは非常に必要なツールなのだと思った。
(2021/7/14) -
OKRとはなんぞや、の理解には十分。実践としてなかなかうまくいかないので他書籍も読みたいのと、トレーニングがやっぱり必要。
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OKRとは何か、その効果は何かについて分かりやすく説明されている。特に物語形式の第一部は読みやすく、比較的理解しやすい内容だった。
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OKRのやり方や効果を物語で伝える本。
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OKRとは何かは分かったが、OKRでなければならない理由が特徴的に理解できるものではなかったので、他の書籍やメディアを参照に理解した。
スタートアップに焦点が当てられていて、OKRの設定mtgや評価mtgあたりがかなり具体度高く書かれていたので、すぐに実践に落とし込めそう。 -
OKRを実施したあと、セオリーと実践を比較して振り返りするのにとても役に立った。
進捗の把握のためにも、自信度の概念を取り入れ、毎週確認するという工程は忘れがちだけど結構大事だと振り返ってみて感じた。 -
OKRの要点は掴める。
ただ、実際の理解というと、やってみて自分で試行錯誤するしかないのかな…
悩んだ時にまた読むと理解が深まるのかも。
前半部分は、人によって好みが分かれるのでは。
物語形式なので読みやすいが、少し回りくどい印象。
OKRについて目的意識を持って読むと、後半部分で十分かと。ただ、物語によって腹落ちする部分もあるのでなんとも、、
後半部分だけだと物足りないし、もう少し深掘りしたい。
最初に手に取る一冊ならおすすめ。 -
OKRが簡単にざっくり理解できる。
一方で、体系的にきちんと理解できるかは不安が残る。
色々な課題と解決策がある中で、
「他ではなくOKRでなければいけない理由」
というのはわからなかった。
前半は物語仕立てでわかりやすい。
TOCを物語で伝えた名著「ザゴール」を思い出した。
あれと比べるとかなりライトで読みやすいけど。
「健康・健全性指標」に関する説明では、
他の本の内容のニュアンスが異なっており、
どう運用・活用すべきか、いまいちわからなかった。