- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834081978
感想・レビュー・書評
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他のものの命を食べて生きることへの罪悪感。私も小さい時に同じことを感じていた。それに対するパパ・ヤービの答えは、「ごめんね」と思うこと。同じ生き物だからそれで充分とのこと。
ヤービを取り巻く環境の変化(蜂の子が減った、など)は人間が及ぼしたことが影響しているのだろう。ヤービの視点、先生の視点で見られるのが考えさせられるし、楽しい。 -
できれば、自分が10代の前半に読みたかった!
そして、また大人になってから読み返したい、と思う本だった。
生命の不思議、大切さ、季節を感じること、自分を取り巻く環境に向き合うこと。
自分に子供ができたら読ませたい。 -
ウタドリさんとヤービの出会いが書かれていました。
素敵な童話です。 -
2016.1。
おとなでも十分楽しめる。世界観が梨木さん。いつも思うけど、自然、森、湖を書くのがうまい。目に浮かぶ。
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小さなヤービの生活と、彼と出会った「おおきなひと」のお話。ラストの挿絵まで、「わたし」は男性なんだと思い込んでました(^^;。ヤービの生活が、夢があるものではなく、すごく自分たちに近いものだったので、これ読んでこどもはどう思うのか……と思いました。
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ふしぎないきものヤービのおはなし。梨木児童ファンタジー。
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寄宿学校で教師をしている「わたし」は、ある晴れた夏の日、学校近くの三日月湖、マッドガイド・ウォーターに浮かべたボートの上で、ふわふわの毛につつまれた、二足歩行するハリネズミのようなふしぎな生きものと出会います。そして、一粒のミルクキャンディーがきっかけとなり、「ヤービ」と名乗るその生きものと「わたし」の交流がはじまります。ヤービの語る彼らの暮らしは、穏やかだけれど、静かな驚きに満ちていました。