君へ。: つたえたい気持ち三十七話 (ダ・ヴィンチブックス)
- KADOKAWA(メディアファクトリー) (2004年3月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840110556
感想・レビュー・書評
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37人の作家さんによるエッセイ集。
「日本テレコムと『ダ・ヴィンチ』が「コミュニケーション」をテーマに、
さまざまな作家の方にエッセイやショートストーリーご執筆の協力をいただき、実現した企画」とのことで、
そういう背景があるからこそ、電話・FAX・メールを題材にした作品が多い。
一編一編はかなり短く、そのため文章としてのまとまりがそれぞれ素晴らしい。
これを読んだら、きっと誰かとつながりたくなる、そんな本でした。
下の【目次】では省略してしまったので、以下執筆者を羅列いたします。
鷺沢萠、山本文緒、北方謙三、宮本輝、江國香織
五木寛之、藤沢周、松岡佑子、田口ランディ、大沢在昌
森絵都、篠田節子、夢枕獏、角田光代、有栖川有栖
山川健一、鈴木光司、藤田宜永、村山由佳、北村薫
小池真理子、松尾スズキ、石田衣良、山本一力、大林宣彦
川上弘美、大槻ケンヂ、馳星周、高橋源一郎、唯川恵
石坂啓、鴻上尚史、重松清、谷村志穂、瀬名秀明
坂東眞砂子、乙一
実に豪華な執筆者方です☆
【目次】
What if…… 鷺沢萠
試行錯誤はまだまだ続く 山本文緒
モシ族のもしもし 北方謙三
バーチャル……? 宮本輝
そばにいてくれた? 江國香織
(以下略。見出しは37項目あります)
『君へ。 つたえたい気持ち三十七話』発刊に際して詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編集で詩や手紙を読む感覚に近く読みやすい。
それぞれの後に載っている写真や一言、嫌いぢゃない。
簡単なことばなんだけど、何度も読むうちに違う読み方になったりするから面白い。
誰かに手紙を書きたくなります。かしこ -
37人の作家さんが、それぞれ自分へまたは誰かへの手紙や一言などを記した本です。
短編なので3分あれば一個ずつよめて、気分転換には最適です。
それぞれみなさん一度聞いたことがあるような方々なので、
なんやかんや興味を持てました。
一世風靡した作家さんもいて、その一世風靡した時の感動の個人的な感情も垣間見えて、割りとうれしくなります。
私は、田口ランディさんの、気持ち悪かったり怖かったりした話を、気持良い話にしてくださるので好きです。 -
2004年5月17日購入。
2004年5月22日読了。 -
「雪が降って来ました」北村薫 (『1950年のバックトス』に収録)
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短い言葉だけど,いろんな言葉を得ることが出来た。
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川上弘美の名を発見したせいでつい衝動買い。ところが川上弘美より高橋源一郎の“白紙”にやられた。人の死の最も終わりに接する仕事柄、日頃親子にまつわる死の物語は多数目に耳にしているが、これには泣けた。この本に関しては自らの衝動買いに感謝。
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この本を買ったのは、
BOOK・OFFで100円だったし、
今をときめく人気作家たちがオムニバス形式でショート・ストーリーを書いていて、
名前は見たことあるけど読んだことない作家が結構いたから、
気に入る作家がみつかるかな、
っていう、今後読む本の参考にしたかったからです。
会社の行き帰りの電車でちょっとずつ読みすすめようと思って、バッグに入れたは良いけれど、
いざ、地下鉄の車内で本を開いたら、ものすごく恥ずかしくなっちゃって、
次の日バッグから抜きとりました。
私みたいな、なんの変哲もないOLが、地下鉄でダヴィンチ編集部編/2004年発刊のこの本を開いてるなんて、
ダサすぎて考えただけでも顔から火が出る。
(この本の関係者にめちゃくちゃ失礼な発言なのは承知の上です。お詫び申し上げます。)
でも、だってそうでしょ。
もし地下鉄で隣り合った20代前半のOL風の女が一生懸命この本読んでたら、私だったらこう思う↓↓
◆今をときめく作家たちがいっぱい→この子、ミーハーなんだな
◆オムニバス形式のショート・ストーリー→この子、長い話が読めないんだな
◆ダヴィンチ編集部編→大きな字で写真がいっぱい。この子、活字が苦手なんだな
◆2004年発刊で105円の値札シール→「今話題の本」って訳でも無さそうだ。じゃあ何故あえてこの子はこのタイミングで?
完全に私の独断と偏見と、自意識過剰な感想なんだけど、
誰も私をみてそんなこと思ってないと思うけど、
こんな自分の姿を晒すことに耐えられず、
この本は家で読むことにしました。
次の日のバッグには、名誉挽回、トルストイを入れておきました。
(形から入るところが、一番かっこ悪い。名誉はちっとも挽回されてない。)
∞∞∞∞∞
さて、
読んでみて、
気に入った作家はいるかって言ったら、
こんなかだったら、
田口ランディ
高橋源一郎
重松清
が良かったなー。
エッセイのようで、フィクションのようで、心が暖まる感じの、涙が1個、大きいのが落ちちゃうようなお話だった。
ショート・ストーリーっていうお題で、こういう話をチョイスができるのはすごいと思う。
今度、読んでみようかな。 -
(鷺沢萌・山本文緒・北方謙三・宮本輝・江國香織・五木寛之・藤沢周・
松岡祐子・田口ランディ・大沢在昌・森絵都・篠田節子・夢枕獏・
角田光代・有栖川有栖・山川健一・鈴木光司・藤田宣永・村山由佳・
北村薫・小池真理子・松尾スズキ・石田衣良・山本一力・大林宣彦・
川上弘美・大槻ケンヂ・馳星周・高橋源一郎・唯川恵・石坂啓・
鴻上尚史・重松清・谷村志穂・瀬名秀明・坂東眞砂子・乙一)
〝コミュニケーション〟をテーマに37人の作家がエピソードを書いた
『ダ・ヴィンチ』(雑誌^^)に連載された作品集。
この本を一言で表すと……〝スペシャル〟!!!
私の大好きな〝短編集〟かつ、私が好きな作家さんがいっぱい♡♡
分かる人は分かってくれるハズ!このメンバーは豪華だー!
小説ではなくて、ほとんどがエッセイなのもいい♡
それぞれの作家さんが(〝コミュニケーション〟をテーマに)
自分の体験を書いてくれていて、すごく読みやすかった&楽しめた(o^-^o)
こういう本がいっぱい出てくれるといいなぁー☆★
久し振りに『ダ・ヴィンチ』も読みたくなった♪
(2007.05メモ→2010.04ブクログ) -
さらさらと、
でも深く。
ささいな日常に
ふと、うかんだ一言からなる
そばにいないけども
近くにいる人に
君に、ささぐショートストーリ。
自分の中から
浮かんだ言葉は
一言を伝える時
饒舌よりまさる。
とてもシンプルながらも
結構難しいことですね。
思いは、
意外と単純明快な
言葉と心から
伝わるはず。
私が好きな言葉。
翼がないから
電話をかける。
有栖川アリスさん。