君へ。: つたえたい気持ち三十七話 (ダ・ヴィンチブックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840110556

感想・レビュー・書評

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  • 37人の作家さんによるエッセイ集。
    「日本テレコムと『ダ・ヴィンチ』が「コミュニケーション」をテーマに、
    さまざまな作家の方にエッセイやショートストーリーご執筆の協力をいただき、実現した企画」とのことで、
    そういう背景があるからこそ、電話・FAX・メールを題材にした作品が多い。

    一編一編はかなり短く、そのため文章としてのまとまりがそれぞれ素晴らしい。
    これを読んだら、きっと誰かとつながりたくなる、そんな本でした。

    下の【目次】では省略してしまったので、以下執筆者を羅列いたします。

    鷺沢萠、山本文緒、北方謙三、宮本輝、江國香織
    五木寛之、藤沢周、松岡佑子、田口ランディ、大沢在昌
    森絵都、篠田節子、夢枕獏、角田光代、有栖川有栖
    山川健一、鈴木光司、藤田宜永、村山由佳、北村薫
    小池真理子、松尾スズキ、石田衣良、山本一力、大林宣彦
    川上弘美、大槻ケンヂ、馳星周、高橋源一郎、唯川恵
    石坂啓、鴻上尚史、重松清、谷村志穂、瀬名秀明
    坂東眞砂子、乙一

    実に豪華な執筆者方です☆


    【目次】
    What if…… 鷺沢萠
    試行錯誤はまだまだ続く 山本文緒
    モシ族のもしもし 北方謙三
    バーチャル……? 宮本輝
    そばにいてくれた? 江國香織
    (以下略。見出しは37項目あります)
    『君へ。 つたえたい気持ち三十七話』発刊に際して

  • 短編集で詩や手紙を読む感覚に近く読みやすい。
    それぞれの後に載っている写真や一言、嫌いぢゃない。
    簡単なことばなんだけど、何度も読むうちに違う読み方になったりするから面白い。
    誰かに手紙を書きたくなります。かしこ

  • 37人の作家さんが、それぞれ自分へまたは誰かへの手紙や一言などを記した本です。
    短編なので3分あれば一個ずつよめて、気分転換には最適です。

    それぞれみなさん一度聞いたことがあるような方々なので、
    なんやかんや興味を持てました。

    一世風靡した作家さんもいて、その一世風靡した時の感動の個人的な感情も垣間見えて、割りとうれしくなります。

    私は、田口ランディさんの、気持ち悪かったり怖かったりした話を、気持良い話にしてくださるので好きです。

  • 2004年5月17日購入。
    2004年5月22日読了。

  • 「雪が降って来ました」北村薫 (『1950年のバックトス』に収録)

  • 短い言葉だけど,いろんな言葉を得ることが出来た。

  • 川上弘美の名を発見したせいでつい衝動買い。ところが川上弘美より高橋源一郎の“白紙”にやられた。人の死の最も終わりに接する仕事柄、日頃親子にまつわる死の物語は多数目に耳にしているが、これには泣けた。この本に関しては自らの衝動買いに感謝。

  • この本を買ったのは、

    BOOK・OFFで100円だったし、

    今をときめく人気作家たちがオムニバス形式でショート・ストーリーを書いていて、

    名前は見たことあるけど読んだことない作家が結構いたから、

    気に入る作家がみつかるかな、

    っていう、今後読む本の参考にしたかったからです。



    会社の行き帰りの電車でちょっとずつ読みすすめようと思って、バッグに入れたは良いけれど、
    いざ、地下鉄の車内で本を開いたら、ものすごく恥ずかしくなっちゃって、
    次の日バッグから抜きとりました。


    私みたいな、なんの変哲もないOLが、地下鉄でダヴィンチ編集部編/2004年発刊のこの本を開いてるなんて、

    ダサすぎて考えただけでも顔から火が出る。

    (この本の関係者にめちゃくちゃ失礼な発言なのは承知の上です。お詫び申し上げます。)


    でも、だってそうでしょ。

    もし地下鉄で隣り合った20代前半のOL風の女が一生懸命この本読んでたら、私だったらこう思う↓↓


    ◆今をときめく作家たちがいっぱい→この子、ミーハーなんだな

    ◆オムニバス形式のショート・ストーリー→この子、長い話が読めないんだな

    ◆ダヴィンチ編集部編→大きな字で写真がいっぱい。この子、活字が苦手なんだな

    ◆2004年発刊で105円の値札シール→「今話題の本」って訳でも無さそうだ。じゃあ何故あえてこの子はこのタイミングで?



    完全に私の独断と偏見と、自意識過剰な感想なんだけど、
    誰も私をみてそんなこと思ってないと思うけど、

    こんな自分の姿を晒すことに耐えられず、

    この本は家で読むことにしました。


    次の日のバッグには、名誉挽回、トルストイを入れておきました。

    (形から入るところが、一番かっこ悪い。名誉はちっとも挽回されてない。)



    ∞∞∞∞∞

    さて、

    読んでみて、
    気に入った作家はいるかって言ったら、

    こんなかだったら、

    田口ランディ
    高橋源一郎
    重松清

    が良かったなー。


    エッセイのようで、フィクションのようで、心が暖まる感じの、涙が1個、大きいのが落ちちゃうようなお話だった。

    ショート・ストーリーっていうお題で、こういう話をチョイスができるのはすごいと思う。



    今度、読んでみようかな。

  • (鷺沢萌・山本文緒・北方謙三・宮本輝・江國香織・五木寛之・藤沢周・
    松岡祐子・田口ランディ・大沢在昌・森絵都・篠田節子・夢枕獏・
    角田光代・有栖川有栖・山川健一・鈴木光司・藤田宣永・村山由佳・
    北村薫・小池真理子・松尾スズキ・石田衣良・山本一力・大林宣彦・
    川上弘美・大槻ケンヂ・馳星周・高橋源一郎・唯川恵・石坂啓・
    鴻上尚史・重松清・谷村志穂・瀬名秀明・坂東眞砂子・乙一)

    〝コミュニケーション〟をテーマに37人の作家がエピソードを書いた
    『ダ・ヴィンチ』(雑誌^^)に連載された作品集。

    この本を一言で表すと……〝スペシャル〟!!!
    私の大好きな〝短編集〟かつ、私が好きな作家さんがいっぱい♡♡
    分かる人は分かってくれるハズ!このメンバーは豪華だー!
    小説ではなくて、ほとんどがエッセイなのもいい♡
    それぞれの作家さんが(〝コミュニケーション〟をテーマに)
    自分の体験を書いてくれていて、すごく読みやすかった&楽しめた(o^-^o)
    こういう本がいっぱい出てくれるといいなぁー☆★
    久し振りに『ダ・ヴィンチ』も読みたくなった♪
     
    (2007.05メモ→2010.04ブクログ)

  • さらさらと、
    でも深く。

    ささいな日常に
    ふと、うかんだ一言からなる
    そばにいないけども
    近くにいる人に
    君に、ささぐショートストーリ。

    自分の中から
    浮かんだ言葉は
    一言を伝える時
    饒舌よりまさる。

    とてもシンプルながらも
    結構難しいことですね。

    思いは、
    意外と単純明快な
    言葉と心から
    伝わるはず。

    私が好きな言葉。


    翼がないから
    電話をかける。

    有栖川アリスさん。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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