- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861671463
作品紹介・あらすじ
グーグル八分(グーグルはちぶ、Google八分)とは、インターネットの検索エンジンであるGoogle(グーグル)で本来なら上位に表示されるはずのウェブサイトが、検閲などにより検索の対象から外れるよう操作され、検索の結果に表示されない状態をいう。村八分になぞらえて呼ぶ言葉である。悪マニのBeyond(吉本敏洋)氏がグーグル八分の本質に迫る。
感想・レビュー・書評
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自らのサイト「悪徳商法?マニアックス」(http://www6.big.or.jp/~beyond/akutoku/index.html)が「グーグル八分」にされているという著者が、「グーグル八分」とは何か?とその危険性について論じている。
「グーグル八分」の説明では、実例を実名を挙げて紹介しているため、自分で確認することも可能で、わかりやすい。但し、グーグル八分にされた経緯の説明は詳細過ぎて、本書の本題から逸脱している感じがしないでもない。
Googleの言い分を聞かずに判断することはフェアではないが、グーグル八分扱いにされる過程が不透明なことは間違いないようだ。著者の指摘している危険性も理解できる。Googleは非常に巨大な力を持ちつつあるだけに、より公正な態度が望まれる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著作権侵害、名誉毀損などで検索結果の非表示措置を要請すると、闘わずして検索結果を変え、通知・訂正や反論の機会はない。情報管理者としての自覚を持って欲しい。
「邪悪になるな」という社是が必要、かつ効いてくる所以。 -
グーグルに恩恵を受けてる人は多い中、逆にグーグル八分にされたサイトが著者。
グーグルがサーチエンジン市場で寡占状態になったが故に起こるトラブルと、それに対し不誠実なグーグル社の実態が浮き彫りになった一冊。
今後、グーグル社がビッグブラザーになるにつれて、我々は益々危機感を募らせる必要があると感じた。 -
グーグル八分の個別ケースについては、なんとも言いがたい部分もあったが、
群衆の叡智礼賛に対する反証はかなり面白かった。
あと、最後にグーグルが好きだって言ってるのがかっこよかった。 -
ご本人から直接いただいた。Googleの社会性について考えさせられた一冊。
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いまさら感があるが、やっと読んでみた。BMWがグーグル八分されたとか聞くと、企業の意思を持ったグーグルがいかに強大であるか気づかされる。インフラの側面を持ったサーチエンジンだけに、企業倫理が問われるところだろう。
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グーグル八分とは、グーグルが特定のウェブページを検索結果に表示させないようにしていること。テレビで、この著者さん共々、チラッと見た程度の記憶だったんですが、本書にてその実体がよーく判りました。
スパムや違法サイト、幼児ポルノといったページを対象とするなら、むしろ歓迎されこそするんですが、大規模なものでは中国国内での反体制情報に関する情報操作も該当するらしく、問題は、とくに反権力情報に関して、その境界線をどこに引くかです。
企業や団体、個人といったあたりからの申請に基づいて、グーグルがその申請を認めた場合にそうなるらしい。
その基準がある程度明らかになっていて、対象ページの管理者も交えて、議論できる土壌があってということなら許されるとしても、どうもそういうことではないらしい。
グーグル自身が情報操作をしているとは思えない(思いたくない)が、対象ページの管理者も知らないうちの一方的な密室裁判のようになっているところが許せないということです。
とは言うものの、現在のほとんどの普通の人間にとっては、あまり実害のない情報操作で、とりたて目くじら立てるほどの事でもないという感もありましたが、グーグル八分された著者の怒りも理解できるし、こういう声が上がっているのに拘わらず、グーグルがこの先もずーっと変わらないとしたら末恐ろしい。
いまが絶頂とでもいうべきグーグルですが、栄枯盛衰。グーグルにも光と陰があって、陰の部分を、しっかりと認識させてもらいましたぞ。
(2007/7/14)
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Googleによる恣意的な検索結果排除を淡々と記した本。
Google万能と思う人に是非呼んで欲しい本です。 -
物事には裏と表があるという警告か。
必要な資料だと思うが、怖くなるので心が痛い。事例がこわい。 -
2007.05.29
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なんか変。こうなってからでは遅い!って言っておきつつも、こうなってからの議論をしても意味がないみたいなことを言っている。
まぁグーグルすごいけど怖いねって話。 -
この本でグーグル八分のことがよくわかりました。
僕はここでそのことについて議論しようとは思わないけど、
著者の方は勇気ある方だと思います。
自分は今は完全に部外者の立場から見られるので、他人事のように聞いていられるけど、今は重箱の隅をつつくように感じることでも、エスカレートしていくと、恐ろしいことになってしまうでしょう。
ネットで個人が公開する批判的文章は、ほとんど全てが名誉毀損となりうるとなると、自由に書き込みが出来なくなるというのも問題ですし、かといって身に覚えのない言われ方をされるのも放っておけないですしね。
グーグルは今やネットの世界ではリーダー的存在なので、社会的に模範となるような存在になって欲しいです。
ちなみに、「悪徳商法?マニアックス」(悪マニ)という悪徳商法に関する情報を提供しているサイトは、この本の著者が運営しているサイトですが、今現在も一部、グーグル八分になっているそうです。 -
怖い本だった。我々はこういった情報にやはり操作されているのだと実感。こんなこと、どこだってあることであって、これが特殊ということではない。ただ、実際に身の回りに起こっていることだと自覚するべきだと思う。
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グーグルによって検索結果が作為的にいぢられてる、という内容。<br>
よく使うユーザーとしては確かに恐ろしいなぁ、そう感じました。<br>
ただ、実例を並べただけじゃなぁ・・・・・・<br>
もう一つ何か書いて欲しかったな。 -
意外に冷静な内容なんで、Google信仰度が高まる一方のわれわれとしては、目を通しておいて損はないかと。