邪悪なものの鎮め方 (木星叢書)

著者 :
  • バジリコ
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本棚登録 : 861
感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862381606

感想・レビュー・書評

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  • p224 「おせっかいな人」の孤独
    落ちている空きカンを拾うひとは働くモチベーションのある人である。
    それは例外なく仕事ができる人である。

    労働者と多くの左派知識人は「できるだけ自分の仕事を軽減することが労働者の権利である」という硬直した思考にしがみついている。

  • これまで読んだ中で一番好きな作品。
    私もかくありたいと・・と静かに、気持ちを鎮めながら、素早く読みました。

  • 大学教授のエッセイ
    人を見る目、大事です

  • 主人公はどうして生き延びることができたのでしょう? 私自身のみつけた答えは「ディセンシー」(礼儀正しさ)と、「身体感度の高さ」と、「オープンマインド」ということでした。

  • 【期待したもの】
    ・内田センセーの「呪い」タイトルは読んでみたかった。

    【ノート】
    ・なかなか自分にとって衝撃的な作品。内田センセーに「こういうことだと思うんだけど、君はどう?」と問い詰められているような感じだ。
    「『呪い』というのは『他人がその権威や財力や威信や信望を失うことを、みずからの喜びとすること』である。さしあたり、自分には利益はない。
     でも、『呪う人』は他人が『不当に占有している利益を失う』ことを自分の得点にカウントする。 (P81)」
     よくぞ自分の中でもやもやしていたものに、ここまで光をあててくれた、という感じもある。やはり、まずは名指すことから始まるんだなあ。

    ・スキナーの「略奪大国」にも通じる。ちょっと道徳の時間っぽい表現になってしまうが、他人の成功を妬み、嫉む心が、個人を蝕む、というものだった。

    ・内田センセーは「呪いの時代」という著書で、いかに、この呪詛空間を祓うかという論を展開しているらしいが、それを読む前に、自分で考えてみよう。名指すことができれば、自分なりの解法を考えることは可能なはずだ。

  • エッセイ

  • 内容は安定の内田センセイ節で良いです。
    ただ分厚くてなかなか骨が折れました。
    ブログはブログで読んだほうがよいのかもしれない。

  • ディセンシー、身体感度の高さ、オープンマインド

  • 不思議な感覚に陥った。題から、内容が予想できない展開でした。

  • ディセンシー、身体感度の高さ、オープンマインド。ブログの継接ぎなので気軽に読めます。

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。神戸女学院大学を2011年3月に退官、同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。著書に、『街場の教育論』『増補版 街場の中国論』『街場の文体論』『街場の戦争論』『日本習合論』(以上、ミシマ社)、『私家版・ユダヤ文化論』『日本辺境論』など多数。現在、神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。

「2023年 『日本宗教のクセ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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