- Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877283988
感想・レビュー・書評
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ベストSF2000年3位
mmsn01-
【要約】
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【ノート】
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九州に位置する水郷の町・箭納倉に塚崎多聞は恩師三隅協一郎に招かれてやってきた。掘割に面した家でたて続けに起きた失踪事件。しかし被害者はいずれも行方不明中の記憶をなくして戻ってきている。協一郎の妹藍子、友人の記者高安を加え事件を追うことになるが……。彼らが見たものは昔から掘割にいる「あいつ」だった……。
装幀 / 鈴木成一デザイン室
装画 / 藤田 新策
初出 / 『ポンツーン』1998年10月号(創刊号)~1999年10月号連載分に加筆修正 -
九州の水郷都市で起こる奇妙な失踪事件。
失踪した人は何日かして戻ってくるが、その間の記憶はない。
読み始めて、ミステリーは苦手なんだけど・・・と思ったのに、これはホラー?!怖い、怖いで一気に読んでしまった。
怖かった!で読み終わればいいけれど、結局、怖さの正体も目的もよく分からず、それが起こる理由は?とか、いつから存在したもの?河童の話ってもしかして?とか、「その後」の自分は何者で、自分の心は?とか考え始めたら、後からじわじわと怖さが増す感覚がある。
マスコミが大騒ぎのシーンが何かの映像に重なると思ったら、映画の「黄泉返り」だ!と思い出してスッキリした。 -
奇妙な失踪事件が三件続くが、失踪した三人はひょっこり帰ってきて、何事もなかったかのように振舞う。ただ失踪していた間の記憶は無い。この謎に興味を持ち、解明するために集まった4人だが・・・という内容。
本の帯に『恐怖と面白さのデッドヒート』とあり、まさにその一言に尽きます。
背筋がゾクッとする場面もいくつかありました。
が、何となく「栗本薫」さんの「魔界水滸伝」が思い出されたのと、ラストシーンがあまり好みではなかった。13章で終わったら評価UPでした。でもこの作品は面白いですよ。 -
じんわり怖い~。
町の皆が何かに取り込まれる話。 -
九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、新興宗教による洗脳か、それとも?事件に興味を持った元大学教授・協一郎らは“人間もどき”の存在に気づく…。
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九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、新興宗教による洗脳か、それとも?事件に興味を持った元大学教授・協一郎らは“人間もどき”の存在に気づく…。
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何か得体の知れないものが忍び寄る様子がとても不気味。何気ない描写の中からじわりと浮き上がる怖さに不安感を煽られます。