ホテル・アイリス (幻冬舎文庫 お 2-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 2060
感想 : 174
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877286200

感想・レビュー・書評

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  • 途中で、ギブアップ

    老人と少女の性的な交流を
    受け止めきれず…

    読み終わってないが
    また読みたくなるかもしれないので記録

  • 映画を先に観た。歪んだ愛のストーリーは好きではないが、小川洋子の文章はやはり美しい。

  • 歪んだ愛そのもの。

  • 主人公が10代ということもあり、またそれ以外にも感情移入はできなかったのですが、主人公の伯母ぐらいの気分で読んでいました。恋は盲目ってことですかね。最後は私、ほっとしました。

  • 何か異国情緒漂う作品で、読んで思い浮かべる風景は、全て紗がかかっているような感じがしました。文庫本の後ろに載っていた4行の作品紹介では、老人と少女の純愛、と書いてあったが、果たしてこれは愛なのかどうなのか…少女が自分の性癖に目覚め、求め合う2人がたまたま老人の少女だった、としか私には読み取れず。文庫本にも解説が載っていなくて残念だったので、解説がほしいなぁと思いました。映画も観てみたいです。

  • 情景、世界観、美しい文章に圧倒される

  • 17歳の女子をここまで好きに扱えるハゲのおっさん無敵w
    これは官能小説じゃない

  • 「生」と「死」と「エロス」のトライアングル。
    「死」は突然やってくる。
    「死の準備」と隣り合わせで歪んでしまった欲望を
    持つ翻訳家の前に現れた少女。
    漫然とした「生」の中の住人。
    そこの住人にとって翻訳家の
    '屈折した欲望'は雷のように感じたのだろう。
    雷を脳ではなく肌で理解し受入れた少女は
    翻訳家にとって何よりもの宝物。
    「エロス」とは「愛」と似て異なるもの。
    翻訳家にとって己を迎合してくれた
    初めての「女」であり
    人生最後の「女」
    決して自分で現像することはなかった
    「フィルム」が
    己が生きた証なのだろう。
    己の死が近づいてくるのを感じ始めた男にとっては
    切ない物語。

  • 少女と老人のお話
    究極のエロティシズムに期待して読んでみました
    老人はただのエロじじいだし
    少女もなぜに彼に引き寄せられたのか・・・

  •  昔途中まで読んだけど、積読していた本。なんとなく、久しぶりに本を読んだ。1日で読み終わった。
     読み始めてなぜ途中で読むのを止めたのか思い出した。登場人物の男(翻訳家)の第一印象がキモかったからだ。このキモいおっさんと、主人公との恋愛物語とか見たくないわーと思ったんだろう。今回読んでも同じ印象で同じ感情を抱いたが、読むのは止めなかった。
     この小説で印象的だったのが、舞台となる町の風景だ。海沿いの町で城壁があり、離小島があるらしい。その描き方が美しかった。調べたところ作者さんはある地域をモデルとしているらしい。自分の中ではなんとなく、逗子や真鶴辺りを想像した。
     登場人物の「翻訳家」は最初から最後まで滑稽だった。売女に罵られたり、町の人々からは変人と思われてたり、レストランの予約は出来ていなかったし、なにより最後に逃げて船から海へ飛び降りる場面。ダサいし格好悪い。主人公の恋愛観(?)には読み終わるまで感情移入できなかったが、主人公はこの男が滑稽な姿であったから、どこか惹かれるものがあったのかなと感じた。

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著者プロフィール

1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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