- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877286200
感想・レビュー・書評
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うーん・・小川洋子作品の中では、ちょっと異質な部類にはいるかもしれませんね。
サディスティックな「変態」老紳士、怒りっぽいお母さん、短慮で無責任なお手伝いおばさんに取り巻かれる主人公。
キャラ個性が極端に走りすぎてるようで、その渦中でいいように流され続ける主人公の言動・・というか心境がいまいち理解に苦しむ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これはエロ小説じゃないのか?!
いや、エロ小説じゃなく美しい芸術作品なのだ。
ただ、中学生の姪っ子に、或いは年老いた母親に、おもしろかったと貸せないけど。 -
小川洋子の作品が好きなんです。
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レストランのシーンでは、息がつまる。
最後、彼はああするのが一番よかったんだと思う。それ以外に、方法はないから。 -
舐めたらあかんぜよ
ってな事で、小川洋子の『ホテル・アイリス』
未愛人じゅじゅんからのオススメで気になってた本を、愛人90号のくまちゃんに借りて読むと言う愛人連携プレー読書。
一応、官能小説部 のパシリなんで読んでみたが、思ってたよりイマイチじゃったかな
まあ、官能小説じゃないし、普通の小説としても、ちょっとピンっとこなかった…
調子悪いんかな?わし
男の感情にも入り込めなかったし、マリがのめり込む感情がちょっとなぁ、と気持ちがズレて入り込めんかった
ただ、装丁とラストの私を写したおびただしい数のフィルムにはピンっと反応した
2022年7冊目 -
「まぶた」読了後に読んだ。「まぶた」の詳細は覚えていないが、あちらのほうが小川洋子作品らしいかも。
罰を望む少女と、おどおどしているようでいて嗜虐趣味の初老の翻訳家。少女にとっては、歪ながらも彼に惹かれる気持ちもあったのだろうけれど、翻訳家が愛した人は、あの人ただ一人だったのか、それすら愛情ではなかったのか……
著者独特の奇妙さや上品さが薄めとも思えるけれど、面白くなくはない。読後の寂寥感、寒々しさとか嫌いじゃないです。 -
母の強い支配からの逃げ道を、異様な関係の継続の中に見出すマリ。
そんなことをされて快感を感じるくらいには、主人公の精神は蝕まれてるのかなと思うと辛い。
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少女は絶対に認めないだろうけれど恋でも愛でもなく虐待に見えてしまった。翻訳家を知った夜にどうして命令を美しく感じたのだろう。亡父が恋しかったのか。母の支配から別の支配に逃げたかったのか。翻訳家の愛は自身と甥と亡妻にしか向けられていなかったから少女をあれほど惨く扱えた。どれだけ甘言を弄しても彼の行為が全てだと思う。十代の頃に読んでいたらまた別の感想を持てたかも知れない。
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ウェ
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ホテル・アイリス 小川洋子
ホテルで働く少女。
売女と揉めた老人。
老人と再会し乱暴に犯される。
少女は惹かれる。
SM。DV。
小川洋子さん云うと、薬指の標本を想起させる。翻訳家の老人は、マリーという主人公の作品を描いていると言うが彼の死後その本は発見されなかった。
少女の心情の変化が飾り気なくシンプルに描写されている。