アルケミスト: 夢を旅した少年

  • 地湧社
3.87
  • (121)
  • (91)
  • (131)
  • (17)
  • (1)
本棚登録 : 722
感想 : 137
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784885031182

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 信じる力、みたいのはあんまりだけど
    所有する、ということ
    あらゆるものの声に耳を傾けること
    なんかは結構響いたかなあ。

  • ブラジル人の作家さんの作品を初めて読んだ。

    これは凄い本だ。夢中になって一気に読んでしまった。

    いくつかの宗教が信じられている文化の中で、一人の少年が生きる意味とはなにか?自分はなにを求めて生きているのか?夢ってなに?というテーマが旅する少年を通して語られている。

    宗教じみた言葉で語られる人生の道しるべが、わかり難いようで、わりと率直に心にすとんと落ちてくる。

    文体は童話のようだが、そのテーマは非常に深く、読む人の人生の物差しで意味合いが変わってくると感じた。
    読む人の年齢によって、感情移入する登場人物も変わってくることだろうと思う。

    世にある作品の根幹を濃縮して語ったような作品で、個人的にかなり衝撃的だった。

    大変レベルの高い作品。凄い。

  • ■書名

    書名:アルケミスト―夢を旅した少年
    著者:パウロ コエーリョ

    ■概要

    羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピ
    ラミッドに向けて旅に出た。そこに、彼を待つ宝物が隠されている
    という夢を信じて―。「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して
    実現するように助けてくれる」少年は錬金術師の導きと、さまざま
    な出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んでいく。世界中の人々
    の人生に大きな影響を与えてきた夢と勇気の物語。
    (From amazon)

    ■感想

    有名な本で、やっと、古本屋で見つけたので購入しました。

    えてして、期待が大きい本というのは、面白くないと感じるものが
    多いです。これもそんな一冊です。

    自己啓発+宗教本です。

    この形態だと、「聖なる予言」を昔に読んだことがありますが、あ
    ちらの方が楽しめました。

    本作は、あまりに宗教色が強い。
    「信じる者は救われる」という事を、神秘的っぽい描写でクドクド
    伝えています。
    確かに、気になった言葉はありましたが、この物語でしか言えない
    言葉は皆無で、既に言われている自己啓発の言葉の数々を、物語
    の中に挿入しただけです。

    中盤からは、飽きて半分飛ばし読みっぽい感じで読んでました・・・・

    ■気になった点

    ・僕たちは変化に備えておかなければならないのだ。

    ・羊が僕に教えてくれるのではなく、僕らが羊から学んでいただけ
     なのだ。

    ・決心するという事は始まりに過ぎない。

    ・ここでは本は不必要な荷物だと決めたのだ。

    ・人は誰でもその人、その人の学び方がある

    ・学ぶ方法は一つしかない。それは行動を通してだ。

    ・おまえが自分の内に素晴らしい宝物を持っていて、それを他人に
     話したとしても、めったに信じてもらえないものなのだよ。

    ・お金で命を救えることはめったにない。

  • 多分、いつ読んでも、大切なことに気付く本
    お薦め

  • 羊使いのサンチャゴは、彼を待つ宝が隠されているという
    夢を信じ、アフリカの砂漠を越えピラミッドを目指す。
    様々な出会いと別れを経験し、少年は人生の知恵を学んでゆく。

    9類の本なんだけど、ちょっと1類な感じもあって、
    あたしには若干きついものになってしまった…。

  • 「ベロニカは死ぬことにした」「ピエドラ川のほとりで私は泣いた」は過去に読んでいて、久しぶりにパウロ・コエーリョの本を読んでみた。
    一番好きな気がする。20年ちょっと生きてきて掴みかけてきた感覚を肯定してくれるような、適度な距離感を持って背中を押してくれるような本だった。
    なんとなく「星のアカバール」という本を思い出した。

  • 図書館で表紙に惹かれて読みました。
    これが、パウロ・コェーリョにはまるきっかけになりました。
    色んな事があっても、目標に向かってベストを尽くそうと考えられるきっかけになりました。
    今でも、時々読み返すほど大好きな本です。

  • The best book ever!

  • 先輩が「この本に影響を受けた」とおっしゃっていたのを思い出して、借りてきました。
    個人的に気になっていた作品でもあったので。

    タイトルや表紙の雰囲気から児童書に近いのかと思っていたのですが、結構言っていること難しくて大人でも読めるというか、むしろ大人向けの話なのかなと思いました。
    サン=テグジュペリの『星の王子さま』みたいな感じです。

    羊飼いの少年サンチャゴが、ジプシーの占いに出た宝物を求めてスペインからエジプトへ旅をする話。
    少年は旅の過程で人生における大切なことを次から次へと学んでいくのですが、この物語を読む私たちが少年と一緒に旅をして、同じことを学んで帰ってくる、そんな作品でした。

    哲学的(ちょっと宗教的?)で難しい部分もあったけれど、先輩が「影響を受けた」とおっしゃった理由がわかる気がしました。
    「夢」とは何なのか、「人生」とは「人間」とは何なのか、この作品に述べられていることが正解だとは限らないけれども、その答えに近づく糸口を与えてくれる作品だったのかなと。

    アルケミスト(錬金術師)というのは私は『ハリー・ポッター』で名前くらいは知っている、という感じでした。(某錬金術師漫画は一切読んだことがありません)
    詳しいことはわからなかったので、今までずっと、失礼ながら「錬金術師は「金」を練成しようとしている(お金にしか目がない)、また不死の薬を求める(不死などあり得ないのに)愚か者」というイメージを持っていました。
    だけどそうではなくて、「世界の本質を見極めようとする者」ということなのかとこの作品でイメージが変わりました。この作品の言葉を借りると「宇宙のことばをとらえようとする者」。
    科学者とか魔術師というよりは哲学者なんだなぁ、と思っただけでそれがどうというわけではないのですが←、「愚か者」というイメージだけは払拭出来ました。

    そうですね、私は今この時期にこの本に出会えて良かったのかなと思います。
    もし読む人がいるのなら、早いうちに読んだ方がいいと思いました。
    しかし、いつ読んだところで遅すぎるということはないのかなぁと思います。
    人生に身を置いている限り、何かの目標や夢は必ず心のどこかにあるのだろう、と思うからです。

  • 予想外にスピリチュアルでした。
    人気の本だが自分の中ではせいぜい☆4かな。

全137件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1947年ブラジル、リオデジャネイロ生まれ。現代において最も影響力のある作家の一人といわれている。2002年よりブラジル文学アカデミー会員。著作の多くが世界的ベストセラーとなり、88か国語に翻訳され、これまで170以上の国々で3億2000万部以上を売り上げた。多くの名誉ある国際的な賞を受賞しており、そのなかにはフランスのレジオン・ドヌール勲章がある。2007年には国連ピース・メッセンジャーに任命された。

「2021年 『弓を引く人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

パウロ・コエーリョの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×