ビジネスマンのための「読書力」養成講座 (ディスカヴァー携書)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
3.58
  • (115)
  • (206)
  • (258)
  • (44)
  • (13)
本棚登録 : 1825
感想 : 235
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887596597

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 色々な本が紹介されていてこれから読む本の参考になりました。

  • 読書は「どれだけ速く多くを読んだか」よりも「どれだけ深く多くを得るか」が重要。読む本と読み方次第で頭はどんどんよくなる。「知識レベルを高める読み方」を解説した一冊。
    読書は、目的に応じてざっくり3つの読み分けを推奨する。『①欲しい情報だけを短時間で拾い上げることを目的とした「速読」』。『②自分の知識・論理思考能力を飛躍的に高めることを目的とした「熟読」(頭を良くする読み方、筆者おすすめの読み方)』。『③生き方などに関する座右の書として何度も読み込み自分の思考の軸を作るための「重読」』の3つ。
    巻末には著者のお勧めする本リストもあり、参考にしたい。


    ●自分の知識・論理思考能力を飛躍的に高める「熟読」のポイント。
    ・WHAT(現象を知り)→WHY(背景や理由を理解し)→HOW(自分の仕事等に実際に活用する)の流れを意識しながら読むこと
    ・学びたい分野の第一人者の本を読むこと。論理がしっかりと練り込まれていることが多い。論理展開を意識しながら、じっくり読み込むことで自分の論理思考レベルも引き上げることが出来る。
    ・関連情報を参照しながら読む。書いている内容で疑問に思う事があれば、その事項に関する本や情報(ネット)などを引用することで、より思考を深めることが出来る。
    ・イマジネーションを働かせ情報を関連付けながら読む。自分なりの仮説を持ちながら、仮説が正しいかどうかを確認しながら読む。
    ・読み返した時に何を想ったか・考えたかをわかるようにして読む。ポイントだと思う所に線や色を付け、欄外にコメントを残しておく。

    ●速読のポイント
    ・速読はあらかじめ自分が知りたいことが分かっている人が、それを手に入れる為の手段。読むことではない。何のためにその情報が必用かの目的を決め、取りたい情報と捨ている上方を素早く判断する。そのためには、そのことに関して一定の知識ベースが必用。
    ・「目次(本の概略の理解)」「見出し」「本文中の太字(著書の強調点)」「各章各項の冒頭と終わり(たいていここに集約されている)」「はじめに・あとがき(全体の概略。著書の基本的な考え方やスタンスが書かれていることが多い)」をチェックする。
    ・読むべき部分に当たりをつけ、そこだけをざーっと読む。

  • 人に推薦できる読書術の本である。
    今まで幾つか読書術の本を読んだが、読書を目的別に①速読、②通読レベル1、③通読レベル2、④熟読、⑤重読に区別して行うことを紹介する本は初めてであり、とても納得のいく内容であった。著者がそれぞれのレベルにおける本の読み方の紹介とそれぞれのレベルに合う読み物を紹介しているため、実際に試してみようという気持ちになった。とくに著者が経営コンサルタントであるということもあり、ビジネス系の書籍が数多く紹介されており、ビジネスマンでこれからもっと経営・経済・マーケティング等の勉強をしたい人にはお薦めの読本である。
    私自身これから本を読む際は、その本が本書で紹介した①から⑤のどのレベルの本であるかを念頭に置いた上で、そのスタイルで読み進めていきたいと考えている。
    ちなみに本書は、これから読書の習慣をきちんとつけていきたい私にとっては、重読スタイルで読むべき本である。

  • 経済評論家として有名な著者が、文字通り「読書力」を身につけるために必要な要素を記述した一冊。

    1.速読
    求める情報を探すために、要点を素早く把握するための読み方。

    2.通読レベル1
    最初から最後までふつうに読む読み方。

    3.通読レベル2
    最初から最後まで、論点を整理し、考えながら読んでいく読み方。

    4.熟読
    注や参考文献を参照しながら、きっちり理解するために読む読み方。

    5.重読
    生き方などに関する座右の書として、何度も繰り返し読む読み方。

    と分けているのはとてもわかりやすいし、とかく3.通読レベル1で満足しがちな自分としては、今後、4.熟読や5.重読も含めて読み方を使い分ける必要があると感じた。

  • 目的によって本の読み方を変えるというのは日々思っていたところであるし、何となく自分の本の読み方と重なるところがあったので、今の本の読み方は間違えではなかったんだなと思えて安心した。ただ、現状読んだ本の内容を忘れてしまったり、自分の中にうまく残せていなかったりということも多いので、過去読んで気になった本は、本書の中にある「熟読」で再度読み直してみようと思う。

  • 読書をレベル別に解説している。
    具体的なおすすめの本なども書かれており、参考になった。
    今実際ビジネスをしているビジネスマン向けの本だと思う。

  • もちろん量も大事ではあると思うが、要するに、量より質ということだろうか。ただ速読しても、何も身につかなければ意味がない。結局、時間をかけて、本当の実力を身につけることが、早道だということ。

    まったく同じことを大学時代のゼミの担当教授から、学んだことを思い出した。情報量が多い昨今、速読がもてはやされてはいるが、自分にとって必要な情報、身につけるべきこと、何が大事かを見抜く力など、これらをどう磨いていけばよいかを考えさせられた。

  • 本物をいったん読んでおく。

  • 「はじめに」より・・・本は読み方しだいで、いくらでも、読み手の頭をよくしてくれます。いくつからの専門分野なら、読書による独学も可能です。読書は、いまも、わたしにとって最高の勉強法です。・・・
     本の読み方なんて、人から教えてもらうもんじゃないだろう?と思いながら読みましたが、この本は、今まで読んだ小宮さんの著書の中で、一番共感できるものでした。
     今までの私にとっての読書は、知識を身につけることで見える世界を変えるということでした。これは養老孟司さんの本に書いてあったことで、知識を身につけることで、確かに今まで見えていた世界が違って見えることを実感できるのですが、小宮さんは、1歩進んで、読書を論理思考を身につけられるものと位置付けています。そして、論理的に優れた著者が書いた本を読むことで、より論理思考が身につきやすいとしています。
     私が、この本を小宮さんの他の著書より共感できた理由は、私が論理的に理解できていない経営や会計の本ではなく、私が曲がりなりにも実践してきた大好きな読書の本だったからだと思われます。
     小宮さんは、熟読により、およそ30時間で、ある分野のことがかなり理解できるようになります。と書かれています。私は、経営を理解する上で不可欠である会計の知識を身に付けたいと思い、会計の本を何冊も買いながら(小宮さんがすすめていらっしゃる稲盛和夫さんの実学も読みました)、中々理解できないでおりましたが、再度、勉強してみたいと思います。

     小宮さんの「紙一重の積み重ねができる人が成功する」という言葉を信じて、これからも紙一重を積み重ねるような読書を続けていこうと思い、早速、紹介されてる本を買いあさりました。

全235件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

経営コンサルタント/株式会社小宮コンサルタンツ代表

「2022年 『経営が必ずうまくいく考え方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小宮一慶の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×