猫町

著者 :
  • エフ企画
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本棚登録 : 528
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (86ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894191679

感想・レビュー・書評

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  • ジャケ買いというか、装幀買い。
    渋い。ただ渋い(装幀とイラストが)。
    外も中も「フルカラーってなにそれ」な多色刷りなんて渋すぎる。
    本の枠外の空気を感じさせるイラストも秀逸。
    …で、眺めるだけ眺めて、よく考えたら本文あんまり読んでない。

  • 初めて萩原朔太郎の作品に触れた。物語って感じだね。誰もが感じたことのある感覚のような、既視感を覚えた。なんとなく大事にしたい本だ。
    特筆すべきは、金井田氏の画。素晴らしい。

  •  自作小説執筆のため資料を探しに、本屋さんと図書館にいくことがあります。そこにいけばなんとかなると思って予約注文したりすると、「絶版です」 「取引がないので」 「置いてませんねえ」などという返答。近頃は、そういう傾向に拍車がかかてきたように感じるのは私ばかりでしょうか。
    .
     もんもんとして、年の暮れに帰省し、亡父の書斎をみわたすと、「な~んだ~ここにあるのに~」と、いわんばかりに、おびただしい蔵書のなかで、目につく高さのとこに横積みされているではないですか。しかも、ぽん、と一番上に載っかっています。こんなことが一度ならずあります。今回で三度目だったりして。(かたじけない、パパうえ)
    .
     さがしていたのは、『猫町』。 萩原朔太郎の作品です。朔太郎は、『伯爵令嬢シナモン』第三部登場人物のため目を通す必用があったのです。例のごとく、執筆開始見切り発車での資料閲覧で、「うっ、違うじゃん」と、冷や汗がとまりません。


    ( ↓ 以下は下記ブログにて述べます)

    「スイーツマンが萩原朔太郎『猫町』に思うこと」
      http://r24eaonh.blog35.fc2.com/blog-entry-115.html

  • 私の好きな系統の不思議な本で、穏やかな気持ちにさせてもらいました。読んでいる途中に自分の頭の中でも空想してしまい、この本の世界に入ることができるようです。

  • 朔太郎の詩的な物語はそれだけで十分に魅惑的ですが、金井田さんの絵がまた素晴らしくて、まるで幻燈の中に迷いこんだかのよう。妖しくも美しいオトナの絵本です。(TagMimeiさん)

  • ものすごく素敵な版画。
    朔太郎のこの作品と、ぴったり。最初から企画されていたかのように。
    シュールな世界にトリップできます!

  • 猫、猫、猫。
    何処を見ても猫ばかり。
    いつもの街角を曲がったら、そこは夢幻・無限のめまい町。


    ノスタルジックな雰囲気のお話しです。
    イラストもその雰囲気に溶け込んでて
    大人の絵本感覚で読めました。

  • 同タイトルの舞台をみて、買ってみた一冊。
    (確か戯曲は別役 実さんだったと思う…)

    知っている町なのに知らない町。
    そこへ迷い込んだ一人の男のおはなし。

    どこか懐かしくて、どこか怖い感じの漂うイラストは
    猫町の空気をそのまま閉じ込めたようです。

  • こんなに萩原朔太郎「猫町」にぴったりあった「文学絵草紙」があったとは!今ごろ、こんな田舎の本屋さん(失礼!)の片隅でこの本に出逢うとは!!一瞬、私自身のほうの三半規管がおかしくなったのか、と思った。不思議な時間だった。版画、レイアウトが見事。贅沢な1冊。「月に吠える」などを読み返したくなった。

  • 頭ぐるぐる散歩

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著者プロフィール

萩原朔太郎
1886(明治19)年11月1日群馬県前橋市生まれ。父は開業医。旧制前橋中学時代より短歌で活躍。旧制第五、第六高等学校いずれも中退。上京し慶応大学予科に入学するが半年で退学。マンドリン、ギターを愛好し音楽家を志ざす。挫折し前橋に帰郷した1913年、北原白秋主宰の詩歌誌『朱欒』で詩壇デビュー。同誌の新進詩人・室生犀星と生涯にわたる親交を結ぶ。山村暮鳥を加え人魚詩社を結成、機関誌『卓上噴水』を発行。1916年、犀星と詩誌『感情』を創刊。1917年第1詩集『月に吠える』を刊行し、詩壇における地位を確立する。1925年上京し、東京に定住。詩作のみならずアフォリズム、詩論、古典詩歌論、エッセイ、文明評論、小説など多方面で活躍し、詩人批評家の先駆者となった。1942年5月11日没。

「2022年 『詩人はすべて宿命である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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