- Amazon.co.jp ・本 (554ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894565814
作品紹介・あらすじ
"ヒ"-はるか遠き御代から続くその一族は、歴史が動乱期にさしかかる時、「御鏡・依玉・伊吹」と呼ばれる三種の神器によってテレパシー、テレポーテーションなどの特殊能力を駆使し皇室の危難を救ってきたといわれる。織田信長の比叡山攻め、関ヶ原の戦い、幕末の争乱、太平洋戦争…日本史が激動する中を暗躍する"ヒ"一族の姿を圧倒的スケールで描き切る、一大SF伝奇ロマン。
感想・レビュー・書評
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他の出版社からも出ているようだから、読むならそっちにした方がいいよ( ´ ▽ ` )ノ
このハルキ文庫版、とにかく呆れるほどに誤植が多い(>_<)。
かなり大事なところでも堂々と誤植ってる(>_<)。
改行位置も無数に間違えているから、どれが誰のセリフだか、かなり混乱する(>_<)。
校正担当、これでよくクビにならないものだなあ(´ェ`)ン-…。
作品そのものとしては、伝記SFの祖としての貫禄、未だに面白さは衰えていない( ´ ▽ ` )ノ。
国家の裏面、隠された歴史、闇に生きる一族( ´ ▽ ` )ノ。
戦国史や幕末史について最低限の知識は必要だろうけど、単純に「ヒ」という超能力者の設定だけでもすごく魅力的( ´ ▽ ` )ノ。
山田風太郎の忍法帖と似て非なる楽しさ( ´ ▽ ` )ノ。
ただいかんせん、全体に急ぎ足な感(>_<)。
長い長いあらすじを読まされたような気がした(>_<)。
本来なら、各章ごと一巻の長編作品として書かれるべき内容・密度だったね(>_<)。
昔からSFファンだったのに、なんとなく敬遠していた半村良の初体験( ´ ▽ ` )ノ。
他の作品も読んでみたくなったけど、ハルキ文庫版はもうイヤだな(>_<)。
そうそう、高知弁で喋らない坂本龍馬ってのを、今回初めて見た(@_@。
じゃきとかぜよとか言わないと、龍馬の偽者みたいだね( ´ ▽ ` )ノ
2017/01/01 -
「SF伝奇ロマン」というジャンルを初めて読んだかも。何しろ発想は面白いしかなり細部まで詰めて書かれてるんで面白くないわけじゃないんだけど、歴史に弱いせいか途中で意識がとんでしまい、読了に時間がかかった。
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産霊山を巡り時代と人々は呪われた運命を辿る。半村氏の伝奇小説は世界を廻す。壊す。そして、覆す。
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086.初、並、カバスレ、帯なし
2011.12/20.松阪BF -
何年かぶりの再読。手元の祥伝社ノン・ポシェット版の奥付は平成4年。元々は神と天皇家の中間に位置し、世が乱れ、天皇家が危機に瀕した時にのみ特殊能力を持って天皇家を守って来たヒ一族。ヒは日とも卑とも謂われ、歴史の裏側でその特殊能力によって時の政権を支えてきた。戦国末期、幕末、終戦間際。ヒの末裔が戦乱を収めようと躍起になって活躍するが、気がつくと人間の欲望にまみれ、血はだんだん薄れる運命にあった。半村良伝奇小説の傑作小説。「生あるものが、生あるものを喰らって生きる事は穢れである」とおう、後に「妖星伝」でメインテーマになる着想はもうこの時点で用意されていたのですね。そして戦乱に巻き込まれる庶民の姿。特に東京大空襲から戦後数年までを描くところはもうすばらしい。ここは後に「晴れた空」として集大成していくのですね。
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@yumekobo(on twitter)氏の推薦による。
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織田信長の比叡山攻め、関ヶ原の戦い、幕末の争乱、太平洋戦争。
日本の歴史の裏には「ヒ」と呼ばれる一族が存在した。
これはねえ、凄い本ですよ。
実際の歴史とフィクションが見事に一致した、一大伝奇ロマン小説です。
半村 良氏の頭の中を真剣に覗いてみたいと思った一冊。
是非、一読あれ。 -
伝奇小説b
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明智光秀は双子だった。うーん、戦国時代の謎が解ける逸品でした。