曾根崎心中

  • リトル・モア
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898153260

感想・レビュー・書評

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  • 今月の文楽鑑賞教室の予習。
    初の視点で読みやすく書いてあるけれど、私には苦手。

  • 近松門左衛門の古典を角田光代が翻案したもの。短いのでさくっと読んだ。歌舞伎も文楽も見たことがなく、「遊女と男がトラブルに巻き込まれて心中した」くらいの予備知識しかなかったので「ほほう・・・」という感じで面白かった。お初の視点で表現されており、やるならこの手法しかないよなあ、と思わせる説得力。角田氏はさすが女性の心情、情念を書くのがうまい。時代背景や遊女の生活も丁寧に調べた様子。

  • 近松門左衛門の曽根崎心中の現代語訳版。結ばれるはずのない男と遊女の恋話。とても分かりやすく、読みやすくなってます。

  • 2015.05.21.読了

    曾根崎心中 その言葉は知っていても
    お話は知らなかった。

  • 近松門左衛門が書いたあまりにも有名な人形浄瑠璃を角田光代が現代語でアレンジ。近松の原作を全く知らないのだけれども、原作も読んでみたくなったし人形浄瑠璃も見てみたくなった。あまりにも悲しい恋。遊郭の遊女の恋ってどの本を読んでもいつも悲しいし切ない。この時代にはこんなことが当たり前にあったんだな。2012/618

  • 一気読み。文楽で見たらどんな感じだろ。それにしても表紙怖い。

  • 原作は、浄瑠璃でおなじみの近松門左衛門の古典。角田光代が読みやすく、分かりやすく「翻訳」している。儚く、切ない遊女の恋。命を絶つ前、徳兵衛に対し一抹の疑念が沸くものの、それを飲み込み、道を貫く。一方、男の駄目っぷりが際立つ。最後の最後で裏切ってないか、ちゃんと添い遂げたか、角田verは、気になる幕切れ。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    愛し方も死に方も、自分で決める。いま、男と女はどこへむかうのか、究極の恋のかたち。

  • 歴史ものとか時代小説は苦手だったけど、
    角田さんの表現の仕方や、大坂の古い言葉遣いに
    すらすらとページが進んだ。

    見方によっては切なくて苦しくて悲しい。
    けれど、これが必然的な結末で、運命。

    実話をもとにしたお話ということだそうで、
    文中にもあったようにお初と徳兵衛は人に噂話される時でも二人がひとつでいられることを望んでた。
    こうして時代を超えて、人々の中で二人一緒にいられることに、きっと喜んでいることでしょう。

    「これが、これが、これが、恋。」
    印象的な文章が多かった恋愛小説でした。

  • 初めて角田光代さんの本を読みました。

    読みやすい文体で、つっかえることなく読み進められます。
    内容から
    恋をした女性というのはこのような感じになるのでしょうか。
    恋は盲目という言葉がありますが、そうだなぁと思いました。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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