曾根崎心中

  • リトル・モア
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898153260

感想・レビュー・書評

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  • いくら好きになった人と離れたくないとは言っても心中はちょっと。

  • 女性の心情が描かれてるので、次に狂言を観る時は感情移入できそう。

  • 2019/4/24

  • ようわかる

  • 原作は観たことないけど、タイトルから予想通りのストーリーが展開されていきます。ベタな展開だけど、主人公・初やその周りの女たちの心理描写が細かくて、心中しようと決める初の気持ちにも納得。すごく悲しいけど、死んでもそれが幸せな人生もある、二人はそんな悲しい背景で生きてきたんだ、と思わせられます。
    とても読みやすい文章で、さくっと読めます。

  • 「あの世はここよりずっといい」美しかった。

  • 新地で遊女として暮らし、かけがえのない人、徳兵衛と出会った初。

    いつか身請けする日を夢見て暮らしていたが、徳兵衛が友人に騙され追われる身となってしまう。二人で逃げ、来世での幸せを願って心中する。

    遊女という身の上ながら自分は幸せだと感じる初がいじらしかった。どんなにか辛い日々だっただろう。最後に身を焦がすような恋が出来たのは幸いだろうか。

    「心中立」というものを初めて知った。心の内を証明するために髪を切り、爪をはぎ、指を切り、刺青をする。そこまでして愛した相手と結ばれた人は果たして何人いただろう。

    人の心はうつろいやすく、見えないものだからそういう風に証拠が必要になったんだろうけど、泣くのはいつも女だったんだろうな。なんて悲しい。

  • 文章のリズムがよくて、さくさくと読めた。太融寺や天王寺の六時堂。
    今も残る古い寺に、初は願いをこめて祈っていたのだ。
    悲しい物語だけど、好きな人と一緒になるという光があってよかった。
    しかし、はたして徳兵衛の話は本当だったのか、嘘だったのか・・・

  • 浄瑠璃では汲みとれなかった細かなところも読んで理解できました。お初目線なので女性の心理、遊女のくらしもわかりやすいです。最期徳兵衛に疑念を抱きながらも身をゆだねる潔さが切ないなあ。

  • 表紙がちょっとこわい(笑)
    でも、すっごく面白いです!有名な話を、こんなふうにちょっと違った切り口できらめかせられるの、すてきだな。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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