トリツカレ男

  • ビリケン出版
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本棚登録 : 574
感想 : 137
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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784939029165

感想・レビュー・書評

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  • 自分の今の状況と関係あるかもしれないけど、読んでいてこんなに何度も泣いた本は初めて。そして最後にはじんわりと幸せになれた。ジュゼッペとペチカという名前。言葉づかいと、独特な世界観。いしいしんじさん天才かと思う。他の作品も読もう。全部。

  • うーん……いまいち良さがわからず。

  • 童話のようなラブストーリー。
    不器用なジュゼッペを思わず応援してしまう。
    登場人物みんなが優しい、素敵な物語。

  • なんて素敵なラブストーリーなんでしょう。1時間ちょっとで読めてしまいました。
    読み終えて、幸せな気持ちになれるっていい。また読み返したくなるかも。
    初めて読んだいしいしんじさんですが、他の作品も読みたくなります。

  • いままでやってきたことは全部無駄じゃなかった、

    とても素敵なおはなしです。

  • 本気を続けるならば、報われることもある!

  • なんでもかんでもにとりつかれてしまう、トリツカレ男のジュゼッペが、ある日ふうせん売りの女の子にとりついた♥
    優しくてかわいい童話風のお話。
    心がほんわかしました。

    「私のとりつかれているものは、とりわけきみさ。」

  •  一つのことに夢中になると取り憑かれたようにそれに没頭するが、他のことに取り憑かれるとあっという間にそっちに没頭するトリツカレ男が、一人の女性に「取り憑かれ」た! という王道ラブストーリー。
     世界的な走り幅跳びの選手、グラサン集めに昆虫採集、名探偵にオペラ歌手と、取り留めのないトリツカレ男の人生が結集する(伏線を回収する)手際が見事。
     いしいさんにしてはめずらしく登場人物に固有名詞がついてる作品。

  • ゆったりして、純粋な話。
    最初は感情移入できなくて、読むの辞めようかと思ったけど…読んだ後はほっこりする!

  • 誰にでもちょっとしたマイブームなんてのは経験があると思うけど、
    この物語の主人公ジュゼッペが「トリツカレ男」と呼ばれるのはその時々のマイブームに
    とり憑かれたように夢中になるが所以。
    オペラ・三段跳び・サングラス集めに探偵ごっこ・・・エトセトラ
    喋るハツカネズミと暮らすうち、
    彼は一人の女の子にトリツカレ(魅了され)てしまい・・・・・・
    さぁここからが彼のターン!
    ほぼ無意味だった今までのトリツカレ事を駆使して女の子の為に頑張るシャイボーイ(?)
    正直、途中まで「コイツ、イイ奴すぎてとんだピエロだわ」と小バカにしたり、
    彼が故人を真似するあまり目的を見失って 
    本当に成り代わろうとしてるんじゃないかしらと心配しながら読みましたが、
    全てのことが円(わ)になる結末に心が温かくなった。
    なんて言うのかな、優しい絵本を読んでいるようなかんじ。
    この本を手に取った最初は、表題からエクソシストかイタコの話しかなぁと思ってたのがちょっぴり恥ずかしい。

    あ、でもイタコは・・・あながち外れてないかも?

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著者プロフィール

いしい しんじ:作家。1966年、大阪生まれ。京都大学文学部卒業。94年『アムステルダムの犬』でデビュー。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲二文学賞、12年『ある一日』で織田作之助賞、16年『悪声』で河合隼雄物語賞を受賞。そのほか『トリツカレ男』『ぶらんこ乗り』『ポーの話』『海と山のピアノ』『げんじものがたり』など著書多数。趣味はレコード、蓄音機、歌舞伎、茶道、落語。

「2024年 『マリアさま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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