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- / ISBN・EAN: 4560285900656
感想・レビュー・書評
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1934年製作のロードムービー風ラブコメ。クラーク・ゲーブルとクローデット・コルベールの掛け合いが楽しい。対立する2人が道中を共にすることで気心が知れ、お互いに愛情が生まれます。そして、ジェリコの壁が崩れるラストがおしゃれですね。作品が良ければ、モノクロなんて全く問題じゃないとわかる名作です。
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ラブコメ。
主人公ピーターが最後まで硬派で、ヒロインはもちろん、その父に対してまで歯に衣着せぬ物言いで最高。
ヒロインの世間知らずっぷりも途中から面白くなった。 -
お高く止まった家出の金持ち娘を全国紙に懸賞金を載せられながら、NYに届けてやる崖っぷちの新聞記者。素直になる娘はかわいいが、やっぱりわがままさで自分を高飛車に見せてしまう…といったドタバタラブコメの先駆けらしいが、逆に目新しいものは何もありませんでした。あまりに踏襲されすぎたお手本だったのだな。
二人のベッドをしきる布団を「ジェリコの壁」と呼ぶのが知的で紳士的でよかった。 -
アカデミー賞5部門を受賞したロマンティック・コメディーです。
小生意気なお金持ちの女性が、
ストーリーが進むにつれて段々愛らしなっていきます
1930年代から40年代にかけて流行したロマンティック・コメディーを
スクリューボール・コメディーと呼ぶそうですが、
その記念すべき第一作が、
この〝或る夜の出来事〟なんだとか。
ちなみに、アカデミー賞の
作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞・脚色賞の同時受賞は、
1975年まで成し得なかった大記録だそうです。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“徒然読書日記”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin
べそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a -
途中までの展開はローマの休日よりも断然goo!(ヒロインが可愛くないのは本筋とは関係ないが)。本作のピーターの振舞の方が人間味もあるし自然だった。ただケチを付けるなら、ピーターがニューヨークに戻ってからの描き方が雑な気がした。特に二人が忌み嫌うようになったのが唐突過ぎる。どうしてピーターがいなくなったかや、どうして富豪と結婚する気になったのかなど、両者に考えさせるシーンや、心の戸惑いシーンをもう少しつけるべきだったかと…。もちろんそれでもオススメできる名作なり!
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フランク・キャプラ 1934 105分
ローマの休日はこの映画を参考にしてできたのかな。
自分は一人前だと思って、思い切った行動をとっちゃうけれど、ひとりきりでは勝手がわからず戸惑ってばかりのヒロインがかわいい。主演の二人はキスもしないのに、お互いを思い合う愛情がまなざしから伝わってくる。 -
もうアメリカの最もアメリカらしい作品。クラーク・ゲーブルとクローデット・コルベール。クラーク・ゲーブルはそれまでずっと悪漢役、ギャングの役だった。それで初めてコメディをやると言うのでゲーブルがこれでコメディやるのかと評判になった作品。
ゲーブルとおてんばのコルベール、どっちも好きで嫌いで、嫌いで好きと言う感じでずっと行くうちに、途中で困ってしまう。どこへ行こうかわからなくなって、向こうから来る車にヒッチハイクをする。「オイ、乗せろ」。ところがゲーブルの顔は怖いから誰も止まらない。何度も止まらないのね。それでコルベールは笑ってしまう。「あんた、馬鹿だね」。「あたい、いっぺんで止めてやるわよ」って言ったら「なんだ、お前止められるか!」って言って、スカートサッとめくったらパッと止まった。という訳で、二人がじーっと一晩のうちにその毛布「ジェリコの壁」が落ちてしまう。面白い。
【ストーリー】
ニューヨークでも屈指の大銀行家アンドルース(ウォルター・コノリー)の一人娘エリー(クローデット・コルベール)は、頑固な父の承諾を得ずに飛行家キング・ウェストリー(ジェームスン・トーマス)と婚約したために、マイアミ港外で父のヨットに監禁される。辛抱できなくなった彼女は海に跳び込んで逃げ、キングのいるニューヨークへ向かうべく人目を忍んで夜間バスに乗る。
バスの中でエリーは、失業中の新聞記者ピーター・ウォーン(クラーク・ゲーブル)と同席になった。娘の失踪を心配したアンドルースは、1万ドルの懸賞金付きで行方を捜索させる。ピーターは新聞記事によってこのことを知ったが、1万ドルを手にしようともせず、彼女とのバス旅行を続けていく。途中、橋が洪水のために壊されて捜索の手は伸びてきたが、ピーターの機智によって、まんまと逃れることができた。
こんなことから、2人はいよいよ親しくなる。所持金を使い果たし、バス旅行も続けられなくなったので、今度は徒歩でニューヨーク行きを続ける。野宿をしたり野菜を盗み食いしたり、ヒッチハイクをしたりと苦楽をともにして遂にニューヨーク郊外まで来た2人は、バンガロー宿に頼んで泊めてもらう。そこで、エリーは父アレクサンダーが出した新聞広告を目にする。結婚を許可するから居場所を知らせよ、という内容だった。
しかし、今はピーターを恋しているエリーは、彼に自分の想いを打ち明ける。だがピーターは無一文では百万長者の娘に結婚を申し込む訳にゆかないと思い、エリーの眠るのを待ってひとり抜け出してニューヨークに急ぎ、2人のロマンチックな旅行記を以前いた新聞社に1000ドルで売り、急ぎ引き返す。
しかし、夜中に目を覚ましたエリーはピーターに置きざりを食らったと思い違いして、父に連絡して迎えにきてもらう。2人はお互いの心を誤解したまま、別れてしまう。アンドルースは娘が無事に帰宅したことを喜び、ウェストリーとの結婚式を盛大に挙げる準備を進める。しかしエリーの心は平静ではなかった。
娘の心中を知ったアンドルースはピーターの真意を聞き正し、結婚式の最中にエリーを自動車に乗せ、ピーターの元に走らせる。ウェストリーは10万ドルの慰謝料を貰って、喜んで結婚を解消。そして、ピーターとエリーは田舎の安宿で新婚の夜を迎え、カーテンで作った「ジェリコの壁」は取り払われるのだった。
「一日だけの淑女」と同じくスタッフ、監督フランク・キャプラ、脚色ロバート・リスキン、撮影ジョセフ・ウォーカー、に余って製作されたサミュエル・ホプキンス・アダムスの原作を映画化したもの。主役は「夜間飛行」「紅塵」のクラーク・ゲーブルと「ブルースを唄う女」「恐怖の四人」のクローデット・コルベールで、共演に「一日だけの淑女」のウォルター・コノリー、「紅蘭」のジェームスン・トーマス、「海の荒鷲(1933)」のアラン・ヘイル等。 -
世間知らずのセレブと詮索好きな新聞記者との偶然の恋? まんま「ローマの休日」と同じ設定だったのでびっくり。これが元ネタなのかな。
フォーマットに忠実なラブコメという感じで、本作で観るべきところがあるとすれば、洒脱なクラーク・ゲーブルの魅力だけけな。紐にひっかけた毛布を「ジェリコの壁」と名づけるインテリジョークの冴え、ヒッチハイクのシーンの微妙なハズし具合とか、魅力たっぷりです。 -
結婚を間近にした大富豪の令嬢と、記者の男の恋を描く。
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ありがちに可愛い。
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クラーク・ゲーブルがカッコよすぎる…!
ローマの休日とストーリー若干似てますが、私はこっちが好きです
「イエリコの壁崩壊」! -
スクリューボール・コメディ流行の先駆けとなった作品。
部屋の真ん中に毛布かけて“ジェリコの壁”なんて言ってみたり、
ヒッチハイクをするのにスカートの裾をちらっとめくってみたり、
おしゃれな演出が多いのはさすが。
(1934年、フランク・キャプラ監督) -
男かっこええ、おしゃれ。
女は世間知らずのわがまま。
夜行バスにしたら使える。
ちょっと悪い、ちょっと軽いがかっこええ。
すげえおしゃれ、シーンとシーンの間に必ずシーンを入れてる。 -
第7回(1934)アカデミー主要5部門受賞作。
あれ?これどこかで観たような・・・・
初見にも拘らず、既視感を感じながら物語が進行していく。
そして気づく。それは自分が過去に見た様々な映画の場面とリンクしているのだ。
作品の中から、後世の様々な作品の断片が垣間見えるのだ。
それはこの作品が、ジャンルを問わず後世の名画に多大な影響を及ぼした証だろう。
当然物語の進行をはじめ細部の演出にいたるまで目の行き届いた作品でした。
自分で買っておいてなんですが、このような映画のDVDが秋葉原の正規の小さな量販店で3枚500円で売っていたという事実をどう受け止めればいいのだろうか・・・ -
元祖ツンデレエミー
そして出だしが上手い。 -
すごく好き。
二人の表情が大好きだった。
記者を見つめる令嬢の目。
これ以上なく好きなんだなぁって。
いつも理性的で機知に富んだ記者が感情的に発した
「胸がかきむしられるくらい愛しているさ」
こんな綺麗な世界を知れて幸せです。