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- / ISBN・EAN: 4547462057808
感想・レビュー・書評
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両親が経営する宝石店を襲うという時点で、この兄弟はどうしようもないロクデナシであります。ろくな結末を迎えないのはわかりきっていて、そのわかりきった結末に向かって映画が進んでいくわけですが、カットバックで時制をずらしたりして、退屈させない工夫はあります。
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また情けない兄弟がいたもんだわ!兄をフィリップ・シーモア・ホフマン、弟をイーサン・ホークとなんともまぁ~技巧派の2人が演じているのだが、最近のイーサン・ホークってどこか情けない役が多いような気がします。「ホワイトファング」で惚れこんだ愛くるしい笑顔はないし、力強さをまるで感じない。このまま技巧派のまま年老いてしまうにはもったいないなぁ~
「その土曜日、7時58分」
https://www.youtube.com/watch?v=nPr2Aychrx8
やり直しのきかない人生でとことん失敗を繰り返し続ける兄弟が、転機を狙い共謀して宝石店強盗を計画…って自分の家を…そんな計画を練っているくらいだから人生すべてがうまくいかないんでしょうね。その後はとことんうまくいかずに誤って母親を殺害してしまう。エンディングのお父さんを見ていると本当に気の毒に感じてしまいます。
選択肢はなかったのか?…と思うが、この選択肢だけしか父親には残されていなかったように思える。人間楽をして生きようと思うこと自体が人をダメにするんでしょうね -
テンポ感と、追い詰められていく兄弟の心理描写がたまらない!
でも犯罪に良いも悪いもないんだね -
こんなにも愚かで哀しい話は多くはないだろう。
ずっとこうやって生きてきたのか、この兄は。
この弟がこの先どうやって生きていくのか・・・。
最後まで見ると、どうしてこうなったのか?なんとなく迫るものがあるようにも感じる。
とにかくずしんと来る話。
何もカタルシスなんてないけれど、重みのある迫り来るサスペンスとして一級品。 -
終わり、これでいいの?
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フィリップ・シーモア・ホフマンは、わりと好きな俳優だけど、みんなが絶賛するほど演技力があるように思えないのは、僕だけなんだろうか。
もちろん演技が上手いのは見ればわかるけど、いつ見てもホフマンという感じがしてならない。デニーロみたいなもんで。 -
( ^o^) Sidney Lumet監督。
原題、邦題ともに魅力的な作品だが、Sidney Lumet監督の遺作となった一級サスペンス・ドラマだ。
正反対の性格で、互いにそれぞれ金銭事情を抱えた兄弟が強盗を計画し実行するが、そこから最悪の展開に。過去に遡る編集で見せ方が上手い。主演のPhilip Seymour Hoffman(合掌)とEthan Hawkeの迫力ある熱演が素晴らしく、ついつい感情移入してしまう。たんなるサスペンスにとどまらず、監督が伝えたいテーマがきっちり描かれているのがさすが。 -
フィリップ・シーモア・ホフマンの乾いた笑顔に潜む狂気。本作と『カポーティ』の影響で、彼の微笑は破滅と転落のシンボルとして刷り込まれてしまった。父親殺しに失敗し、手違いで母親を殺してしまった現代のオイデュプス王は弟も殺せない聖書のカインの出来損ないだ。その悲劇は神話の出来損ないの様に滑稽だが、それがいい。原題『Before the Devil Knows You're Dead』のタイトルははラストを見終えてからその意味に気付かさせられる。しかしホフマン、何も現実でまで破滅しなくたってもよかっただろうに…