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- / ISBN・EAN: 4547462057808
感想・レビュー・書評
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フィリップシーモアホフマンが切れ者の兄、イーサンホークがダメダメ弟役。
お金欲しさやむなく両親のお店に強盗に入ったが、母親を雇ったチンピラが撃ち殺すという思いもしなかった展開に。
話の筋はなんて事ないが、見せ方は時系列を乱しながら進むので、それなりに謎がある所がポイント。どんどん最悪の事態へとハマって行く様子が、2人の名演に支えられて進んで行く。せっかくなのでもちょっとサスペンス要素が欲しかったかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この映画は、まさに「ホフマン」の映画です。
主役はイーサンホークであり、アルバートフィニーなのかもしれませんが
存在感の全ては兄、アンディ役の「ホフマン」にあります。
こんなブサイク(笑、失礼・・・・)で
こんな嫌味ったらしくて
近くにいたら、絶対に友達になれる要素がありませんが
映画の中では、それが魅かれる存在になる。
何とも不思議・・・・
ホフマン演じる、兄アンディが大泣きした時には
感情移入し過ぎて、鼻水だらだら流しながら一緒に泣いてしまいました。
家族をテーマにしたすごく深い映画で
ラストも衝撃的です。
ただ、家族の色々な背景をキーワードだけで並べているので
推理しながら見なければいけないところが僕にはちょっと疲れました。
きっと僕よりも頭がいい人には、とってもいい映画なんだと思います。 -
ニューヨーク。一見、だれもがうらやむ優雅な暮らしをしていた会計士のアンディは、離婚し娘の養育費もまともに払えない弟ハンクに禁断の企てを持ちかける。それは実の両親が営む宝石店への強盗計画だった。その土曜日、7時58分。最悪の誤算を引き金に、次々にあらわになる真実。そして急速に追いつめられていく二人の運命は・・・。
『十二人の恐れる男』『セルピコ』『狼たちの午後』『ネットワーク』と半世紀以上もの間、緻密かつ硬派なドラマを撮り続け、アカデミー賞に4度ノミネートされた名匠シドニー・ルメット。現在84歳の彼が監督45作目に選んだのは、斬新でスリリングな展開と重厚な人物描写が同居する緊迫した人間ドラマだ。 -
悲劇の主人公は甘やかされて育った弟か。それとも父親に愛を感じられず犯罪を繰り返し、計画を立てた兄か。それとも息子に上手く愛情表現ができず、挙句には自らの息子を殺してしまった父親か。
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必死に面白くしようとする努力は買うけど・・・!
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「十二人の怒れる男」「狼たちの午後」の名匠シドニー・ルメット監督が、一つの強盗計画を軸に浮かび上がるある家族の深い心の闇を実力派俳優陣の豪華なアンサンブルで描き出すサスペンス・ドラマ。アンディとハンクの兄弟は、自分たちの両親が営む宝石店に押し入り強盗を働くが、事態は思わぬ方向に転び…。R-18作品 制作年 : 2007年
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アルバート・フィニーの、あの目。
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■切羽詰ったふたりの男。その土曜日、7時58分に一体なにが起きたのか。
ふたりの運命はこの時刻を境に、暗闇の中を走りぬける。 -
主演は、「カポーティ」でアカデミー主演男優賞を取ったフィリップ・シーモア・ホフマン、その弟役に「恋人までの距離(ディスタンス)」「ビフォア・サンセット」のイーサン・ホーク、さらに監督が「十二人の怒れる男」「狼たちの午後」のシドニー・ルメットと、そうそうたるメンバーで作られた映画である。
映画は、「メメント」「フォロウィング」「パルプフィクション」の様に時間列をざっくざっくに切って、入れ替える手法を使っていて、観客に対して、主人公達と同様にパニックを効果的に与えている。
また、ストーリーとしては「リプリー」の様な追いつめられる絶望と、コーエン兄弟の様なたった一つの誤算から広がる重大な結末という滑稽さが含まれている。つまり脚本からストーリー、役者や監督に至るまでおよそ映画を構成する主要な要素に対して、すべて高いレベルで撮られた映画なのだ。
<a href="http://d.hatena.ne.jp/yasyas/20081116/p1">「その土曜日、7時58分」レビュー</a>