セブン [DVD]

監督 : デビッド・フィンチャー 
出演 : ブラッド・ピット  モーガン・フリーマン  グウィネス・パルトロー  ケビン・スペイシー 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
3.92
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本棚登録 : 1478
感想 : 180
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135832290

感想・レビュー・書評

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  • デヴィッド・フィンチャー監督、1995年、アメリカ。

    ブラピとモーガン・フリーマンの刑事ドラマ。

    このロクでもない愛すべき世界で発生した、「人間の7つの大罪」(高慢・貪欲・嫉妬・怒り・色欲・貪食・怠惰)に基づく連続猟奇殺人事件(サイコパスによる犯行)と、その犯人を追う二人の刑事。一人は新任で血気は盛んな若者であり、一人は定年間近(話の途中で定年期日を迎えるんだったかな?)のベテランであり、二人の温度差が遠のいたり近づいたりする。

    サイコパスは7つの罪を忌み、それを「裁く」のだが、では司法の側には、なにものかを裁く権利はあるのか。その辺がお話のテーマになっている。

    ラストはあーあ、やっぱり・・・という感じ。

    次第に無力感に囚われ、この社会を救う意欲を無くし、投げやりな気持ちになっていく老刑事に、若い刑事が「どうでもいいから辞めるのか。辞めるからどうでもいいのではないか」と突きつけるシーンが印象的であった。

    「12モンキーズ」を観た時にはブラピ凄演、と思ったけど、あの情緒不安定演技はひょっとして地なのかしらん?

  • 救いがない…。

    そしてグロい。

    あんな雨が降り続く陰鬱な街、そりゃ犯罪も多いだろうな、と。


    自分の命と引き換えにしてまで7つの大罪を完遂する動機って、何なんだろう?というのが、ながら見で見ていたためにイマイチ伝わってこなかった…。もちろん映画のせいでなく私のせいです。残念です。機会があればもう一度見たいと思います

  • とても面白かったけど、好きにはなれない…!

  • フィンチャー監督の映画はOPだけでご飯三杯いける。と、冗談はさておき、いやあ良かった。全体としてはもの凄く暗いトーンで淡々と話は進むんだけど、フリーマンの「あの本読んだのか?」に決まり悪そうに「そうだ」とブラピが応じるシーンとか、ひょろ長い2本の紐がふとした瞬間に結びつくようで何とも言えず良い。

  • Ernest Hemingway once wrote,”The world is a fine place and worth fighting for.” I agree with the second part.

  • 犯人以外は最高。
    もっとも犯人のどうしようもないところも含め作品として良かったのだけど、最後を思うとどうしてもいたたまれない気持ちになる。

    画面的にも引き込まれる良い映画。

  • 思ったよりもグロシーンは多くなかったが、グロシーン一瞬で想起させるものが多く、見ている最中、結構気持ち悪かった。
    犯人にもう一ひねり入れて欲しかった。

    モーガン・フリーマンのダンディさは流石…相変わらずかっこいい人だ。

  • パッとしない…

  • ミスト以来、久々に後味の悪い映画みた気分。
    話全体は好きなんだけど、最後の終わり方があーそう終わらせちゃう?って感じ。
    ずーと雨の日が続く暗い感じとか、全部見終わった後に改めて見返すと秀逸なオープニングは良かった。

  • 先鋭的な映像センス(1995年!)と都市の喧騒と憂鬱に浸れる極上のサイコサスペンス。



    凶悪事件が蔓延する街に長く居すぎたベテラン刑事サマセット。数多の不条理に晒されて心荒んだ彼は、厭世観に贖いながら〝傍観者〟として事件に対処する懐疑的な人物になっていた。「地獄より光に至る道は長く険しい」。つつがなく引退を迎えようとする彼の元に、〝七つの大罪〟に擬えた連続猟奇事件が舞い込んでくる。

    【大食・強欲・怠惰・色欲・傲慢・嫉妬・憤怒】

    サマセットは血気盛んで奔放な後任者ミルズとで事件に当たることになるが、はじめからウマが合わない。
    映画解説者町山智浩は、ミルズを無知者、サマセットを知恵者に見立てた〝アダム〟だとしている。二人はミルズの妻トレイシーの告白をきっかけに邂逅することになる。
    「もし産むのなら、思いっきり甘やかしてやれ」
    若い頃に自分が選んだ道を、この2人には歩んでほしくない。サマセットは在りし日の自分が逸した未来を、ミルズ夫婦の姿に重ね合せる。

    市井の人々が背負う人間の業を、犯人は神に代わって次々に裁いていく。無惨で挑発的な犯行に、老練で冷静、感情を殺し自らを律してきたサマセットは枕元のメトロノームを投げ飛ばし、ダーツにナイフを突き立てた。
    犯人を追い詰め、計画を狂わせるも逮捕には至らず、残るは〝嫉妬〟と〝憤怒〟。2人の前に、犯人ジョン・ドゥが突然出頭してくる。そこからは空撮と遠景を駆使したエモーショナルなクライマックス(ブラピの泣き怒り)な訳だが長くなったので割愛。



    先に挙げたようにミルズとサマセットはアダムな訳だから、決着はどちらがつけても良かったとは思う。しかしこれだけ緻密な計画を立てたり、丁寧に仕立てたキャラクター造形にも関わらず、ジョン・ドゥがいかにしてトレイシーの妊娠を知ったかという点については何も描かれておらず、手落ち以外の何者でもない(しかしてサマセット真犯人説まで出る始末だ)。超一級作品がゆえ余計に惜しまれる。


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