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- / ISBN・EAN: 4523215060882
感想・レビュー・書評
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Babette's Feast (1987)
約束したから口にはできないけれど、だからこそみんなの顔にあふれる驚きと歓びいっぱいのあたたかいディナー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初は盛り上がりに欠ける展開ですが、晩餐会のシーンになると一変します。
素晴らしい料理を食べることは、人生を豊かにしてくれることに気付きます。 -
1時間40分の宗教曲のよう。
心洗われます。 -
文化の違いがあって、敬虔と言う言葉を真にわかるわけではないが、そういう人たちの心が喜ぶことの中に美味しいものを食べるもはいってるということ。
カトリックがわかれば、もうちょっと深くわかるのかも。 -
デンマークの寒村で神に仕えて慎ましく生きる老姉妹と何十年も代り映えない生活を続けている老いた住人達。
前半はそんな彼らの人生におけるイベントがいくつかピックアップされ、現状の閉塞感や排他的な雰囲気を観ている人に丁寧に伝えていきます。
後半は、前半ほとんど目立たなかった「バベット」の独壇場です。老姉妹ではなく、戦争の中、ある伝手で姉妹を頼ってきた女性なので、タイトルの人物なのに後半まであまりエピソードもなくどういう事かと思っていたくらいでした。
内向的でコミュニティとしても限界を迎え始めていた住人たちの心が、元超有名店のシェフだったバベットが作る料理によって、ゆっくりとほぐされて、優しくなっていく様子、生を取り戻した姿に、静かな感動を呼び起こす作品でした。 -
フランスから戦争で疎開したデンマークの漁村は、信者が減り老人しかいない先細りする新興宗教的(教祖を娘二人の父とする)の限界地域。そこで給料もいらないと20年女中として働くバベットが宝くじを当てた。姉妹は彼女が晩餐を用意したいという初めての望みに答えるが、見たこともないような悪魔的食材に驚くも……
デンマーク映画初めて見たかもしれない。ちょっと自虐的で、そういう国民性を描く映画、めちゃくちゃ好きだ。終わりよければすべてよしな人生になりたいわね。おそらく父に結婚を禁止され、貞操を貫いてきた姉妹にはそれぞれ父を裏切れる機会もあったが、それをしなかった。そんな彼女たちは10代と同じ生活をおそらく変わらずずっと続けている。まさに修道女である姉妹のところに避難してきたバベットは、居場所がないフランスから疎開してきた存在である。記憶に残る晩餐をひらき、そしてその晩餐を経験したすべての人を幸せにした。食事の力とは、信仰の力とは。バベットが姉妹に仕えて20年。その語らないストイックさが、愛情が、波のように響いてくる作品です。名作。 -
テレビで放映されたので、久しぶりに見た。
クスッと笑うシーンもあり、秋の夜長にはよい作品。
おいしい料理は人を幸せにする。