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- / ISBN・EAN: 4988142886323
感想・レビュー・書評
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冒険家のアーロンが単独誰にも告げずに岩場に出かけたが、
身動きがとれなくなってしまう。
さて、どうやって生き延びられるのか。という映画。
登場人物はほとんどが1人。
岩に挟まってずっとあがいている。
というシンプルな状況に対して、どれだけ観客を飽きさせずに引っ張れるか
が監督のモチベーションだっただろう。
まずは、実話を基にしているというのが重要ですね。
本当にあった話かそうでないかで、観る側も切実度が違うから。
最後の手段として取ったのは、確かにその状態なら、そうなるよね。。。。
でも、自分だったらとてもできないだろうこと。
凄い判断と実行力。
冒険家は、常に常人が迷っているような部分え迷っていたら死んでしまうということ
本質的に状況判断し行動する、その中には賭けの部分もでてくると思うけど、計算がどれだけ冷静にできるか、が生死を分けるのではないだろうか。
途中で、ラジオ放送を一人何役でやっている部分があって、
こんな状況でもごっこをして、自分を客観的にみれたり、アイロニーとして笑うという発想がでてくるところが凄いなーと。
脱出のシーンは痛々しすぎて直視できなかった。
その瞬間は観たことを後悔しそうになったけど、全体的には良くできた映画。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こんなに顔をしかめてしまった作品は久々。メチャ痛い。と同時にこの人の強さ、冷静さに感嘆してしまう。もちろん弱いとこも想像の範囲だけど共鳴できそう。
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傑作「スラムドッグ$ミリオネア Slumdog Millionaire (2008) 」を撮った監督が次に選んだのが「127時間 127 Hours (2010) 」の監督・脚本・製作です。
内容は、冒険野郎が致命的なアクシデントに見舞われてから生還するまでの127時間が実話ベースで描かれます。
状況が状況だけに感情移入しすぎて、思わず体に力が入ってしまいます。人は生きるか死ぬかの状況下でも、最後まであきらめず冷静に考え、時には大胆に行動することが大事だとわかります。それにしても、映画中盤の濁流に流されて助かるシーンは幻覚だったのですね。実際の脱出劇はそれ以上に「壮絶」でしたが・・また、汚水を飲むシーンのリアリティさもヤバいですね。
『127時間』(原題: 127 Hours)は、ダニー・ボイル監督、脚本、製作による2010年の映画。登山家のアーロン・リー・ラルストンの自伝『奇跡の6日間』(Between a Rock and a Hard Place)を原作としており、ジェームズ・フランコがラルストンを演じる。共同脚本にサイモン・ボーファイ、共同製作者にクリスチャン・コルソンなど、『スラムドッグ$ミリオネア』のスタッフが再結集している。
2003年4月25日金曜日夜。アーロン・ラルストン(ジェームズ・フランコ)は、ユタ州のキャニオンランズ国立公園にキャニオニングに出かける準備をしており、妹からの電話も無視して出発した。翌朝彼は自転車で走り、その後は徒歩で目的地を目指した。道中、道に迷っていたクリスティ(ケイト・マーラ)とミーガン(アンバー・タンブリン)の二人と出会い、アーロンはガイドを買って出た。彼はおもしろいものがあると言い、幅の狭い峡谷を通って地下プールへ案内した。3人はそのプールに何度も飛び込んで楽しみ、ビデオカメラでその姿を撮影した。遊び終わった2人は別れ際にアーロンをグリーン・リバー町外れでの明日のパーティに誘い、彼は出席を約束した。しかし、彼女らは本当に彼が来てくれるのか疑問に思った。
アーロンがユタ州中部、グリーン・リバーの町付近一帯のサン・ラファエル・スウェルと呼ばれる地域にある目的地のブルー・ジョン・キャニオンというスロット・キャニオンのキャニオニングを楽しんでいた最中に岩と共に滑落して、右手が岩と壁の間に挟まれてしまう。アーロンは身動きが取れなくなり、大声で助けを呼んだが周囲に誰も居なかった。アーロン1人の力では岩はびくともせず、岩を削ろうにも持っていた万能ツールのナイフはまるで役に立たなかった。彼はボトル1本の水とわずかな食糧で食いつなぎ、そしてビデオカメラに様子を記録し始めた。
岩を崩す試みが無駄とわかると、今度は挟まった自分の右腕を切り離そうとし始めるが、ナイフは皮膚を切ることすらできないくらい鈍いことがわかる。次にアーロンはナイフを腕に突き刺すが、骨を深く切れないとわかる。また彼は水を飲み干すとやむ得ず貯めていた自分の尿を飲んでしまう。彼が自分の命が死にゆくのを感じ始めると、ビデオ日記はますます狂っていった。彼は自分の家族、元恋人との思い出、事故前の2人のハイカーのことを夢に見始めるようになる。死を目前にし、彼は、これまでの人生のすべてがこの峡谷での孤独の状態に向かうように運命づけられたのだと悟るのだった。
翌朝(2003年5月1日木曜日)には自身は死んでいるだろうと思ったが、夜明けにまだ生きていた。その後、すぐに「挟まった腕をねじって力を加えることで、前腕部の二本の骨(尺骨と橈骨)を折ることができるのではないか」と直感して実行に移したが、彼の持っていた15ドルの懐中電灯を買った時におまけで貰ったナイフが短かったので切断には1時間程かかった。
腕の切断に成功した後、長く留まっていた狭い渓谷を脱出して垂直の壁を片手で懸垂下降し、真昼の太陽の降り注ぐ中、渓谷を歩き通した。車を駐車したところまで8km程離れていたのだが、オランダから休暇に来ていたエリク&モニクのマイヤー夫妻とその息子アンディに遭遇した。彼らはラルストンに水を与えて救助を要請するために急いで移動したが、偶然にもラルストンを探していたレスキュー隊がヘリコプターで着陸し救助されたのだった。(Wikipedia) -
127HOURS
2010年 アメリカ+イギリス
監督:ダニー・ボイル
出演:ジェームズ・フランコ
オープニングから相変わらず映像がスタイリッシュでかっこいい。縦に3分割された画面とかもMVみたい。それでいて抽象的になりすぎず、きちんと見やすいのが流石。
ストーリーはそんなスタイリッシュさとは裏腹に、峡谷で腕を岩に挟まれて身動きできなくなったクライマーの主人公が極限状態で過ごす、タイトル通りの「127時間」の話(ただし上映時間はそんなに長くない)。
なんとこれ実話だそうで、主人公が最終的にどうするかも予想がつくし、登場人物も序盤を除けば、彼ただ一人。それでも最後まで飽きずに引っ張る見せ方もやっぱり流石。
ジェームズ・フランコ演じるところの主人公アーロンは、日常生活はちょっと軽そうだけど、クライマーとしてはとにかくタフガイ!できうる限り冷静に対処しようとし、できることを可能な限り試してみる姿勢、そして最終的な決断…普通の人間にはこれ絶対無理だと思う(汗)。
極限状態の主人公が見る幻覚や回想シーンも幻想的で美しく、過去ばかり見ていた彼が最後に未来を幻視して、それに勇気を得るシーンも感動的でした。このシチュエイションでこれだけのものを作れるダニー・ボイルってやっぱりすごい。
(2011.10.05) -
やー、良かった・・・
良かったです、これ・・・
好き好き…
冒険ヤロー、アーロンがある週末・・・
1人で大好きな場所、ブルージョンキャニオンにお出かけ・・・
見渡す限りの岩場なんだけども・・・
誰にもそこへ行くなんざぁ言わずに・・・
車でいつものようにお出かけ・・・
ついたらチャリで大爆走・・・
序盤の・・・
音楽聴きながらチャリで爆走するシーン・・・
ガールズ2人組と出会って泉(?)に飛び降りるシーンは・・・・
サイコーだぜー!ハハハー!って感じ…
超楽しそう…
やー、憧れる…
さて・・・
そんな楽しいシーンから突然・・・
谷底へ・・・
いや、奈落へ・・・
右手が岩に挟まれて・・・
やっべーんだけど、取れねーんだけど・・・
何だよ、これ?
オイオイオイ・・・
ざっけんなよ!
コンチクショー!
と・・・
水も少ないし、食料も・・・
段々なくなっていく・・・
持ってるもんも、あんまし役に立ちそうにない・・・
やべー、どうしたもんか・・・
あれやこれや試すも・・・
・・・
やっぱり・・・
あー、水・・・
水が飲みてぇ・・・
段々追い詰められていく・・・
助けが来る見込みは・・・
どうやら皆無・・・
いろいろ振り返ってしまう・・・
後悔すること多いなぁ・・・
やー、死んじゃうかな・・・
死にたく・・・ねぇなぁ・・・
死にたく・・・ねー!
うおー!
死にたくねー!
ということで・・・
ある決断を・・・
いやー、壮絶・・・
痛々しい・・・
でも・・・
生きたい、と・・・
その意思たるや・・・
何度も諦めそうになるけど・・・
やっぱり生きたい!
何としても生きたい!それが凄い!
痛々しい分・・・
苦しい分・・・
突き抜けたときの感動が半端ない!
そして音楽も良い…
いや、ホント音楽イイ…
そして、演出も・・・
昏睡状態・・・かな・・・
アーロンの苦しみを一緒に感じれるような・・・
気がする演出な気がする・・・・
良い…
痛々しいけど・・・
そこは耐えて、ぜひ見ちゃってほしい・・・
オススメちゃん! -
運命を分けたザイル、オープンウォーターに近い極限状態。ダニー・ボイル監督らしい素晴らしいエンディングだった
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こういった類の映画をみると自分がもしそういった状況に陥ったらって絶対に想像するけど、とても真似できないやろな。。ダニー・ボイル監督はすごいね。
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結末が分かりきってる映画なのに面白い。
掴んだ中国製の安いナイフ、音楽と水が垂れる音のリズム、腕を挟むまでのクールなオープニング、そこから俯瞰で映し出されるキャニオンの全景、鳥が教える時間、水に関する表現の豊かさ…
ぱっと思い出せるだけでもこんなに素晴らしい演出ができるダニー・ボイルってすごい!
腕を切るシーンでの、痛みの伝え方には感心してしまった。一緒に見ていた人はギブしてたので、ギューン!!はかなり効果的みたい。
オナニーをしかけるシーンは、死を間近にして表れる本能とか、あの状況でもおいしいオカズつきのオナニーをしようという男の性とかが見て取れて興味深い。 -
登山中に谷に落下し、岩に手を挟まれた登山家の脱出劇(実話)を描いたサスペンス作品。ほぼ変わらない風景で、ストーリーが進行していきますが、緊張感もあって最後まで飽きさせない演出・構成にこの作品のすごさを感じます。痛々しいシーンもあって、決してハートフルな内容ではないですが、生きることをあきらめない主人公の心の強さに感動しました。少し大袈裟ですが、人生を強く生き抜くためのヒントをもらったような、そんな作品でした。