- Amazon.co.jp ・電子書籍 (259ページ)
感想・レビュー・書評
-
加納貢のくだりはとても貴重である/ まさかこのような晩年であるとは知らなかった/ 世に出た美化された加納貢伝説は著者の作ったものである/ ヤクザが降ってくる話、警察がアホみたいな話、関西の親分に助けて貰った話、貴重な話で感謝/
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さすが鈴木智彦の作品は生々しさがある。加納貢のエピソードはかなり脚色が入っていたと知り驚いた。
-
文章はうまくない。
暑すぎず偏らずなフラットな立場は良い。
もう少し俗なトラブル話があるとよかった -
ヤクザの脱神話化という感じ。こんなに舞台裏を描いてしまって良いものかと思う。
でも良いのだろうね。ヤクザもいいかげん戦後(の焼け跡)や昭和(の高度成長における人口動態の変化)から抜け出して語られるべきなのだろう。暴対法とか任侠でいうのではなくて、社会には何らかの形のグレーゾーンの安定化装置が必要なのだと思う。中国の城管なんかはそれじゃないのかな。 -
2015/06/29【Kindle】
Kindleのランキングで上位にあったのと、ダークサイドに興味があったので読んでみた。
初心者のため、もう少し基礎的な内容が欲しかった。 -
ヤクザ社会には「利口で出来ず、馬鹿で出来ず、中途半端でなお出来ず」という格言がある。その言葉は私に鋭く突き刺さる。
-
長年に渡り暴力団に密着取材してきた著者の、ルポというよりはとりとめのないエッセイ。テーマは暴力団、愚連隊、賭場など様々だが、何かの政治的主張(「暴力団は弱者の受け皿として機能している」とか「警察が腐敗して民事不介入と貫くなか、代替の警察機能となっている」とか)があるわけではなく、経験してきたことや、思うところを淡々と当たり障りなく記述したという印象。芸能界や日本相撲境界とのズブズブな関係に関しても「何を今さら」と冷めた見解を示しすのみだ。
暴力団実録ルポというよりは、暴力団ライターの実録ルポといった趣きで、それはそれで楽しめる。