変身 [Kindle]

  • 2012年9月14日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 【22/12/03】第2部の読書会のため、第1部を読んでいます。第2章=12/03、第3章=12/17に実施。



  • 「俺は仕事できるし、立派に家族も養っている」と自負してた男が害虫になり、仕事はできないし、家族の自力も奪っていたのが明るみに出る。

    グレゴールが虫になると、家族が変わりだす。病気がちだったり若すぎたりで働けないはずの家族がみんな働き出す。

    父親に蹴られて足が折れたり、リンゴをぶつけられて背中に腐ったりんごがめり込んだままになったりする場面は可哀想でいたたまれなくなるけど、虫がメタファーじゃなくて中年男そのものだったら、そんなに同情しないと思う。

  • 悲しい終わり

  • 私には全然分からなかった!!
    色んな人の感想と考察を読んで確認や!

  • 有名で無料だから読んだ。初読ではぉ~んという感じ。ネットで考察や論文を見るとなるほど!って思うところがけっこうあったから今度読み直してみたい。

  • そりゃあカフカですから。いざ変身が済んでしまえば後は慣れる。どんなに愛している人間であろうとも、その前提(外見とか、仕事をしているとか、人間であるとか...)が崩れれれば人というのは同じようには愛せないということがリアルなわけで、そんな不条理(不じゃないかも?)を知るには未だに最も良い寓話ではないかと思うわけです。

  • ある朝目覚めたら虫に・・と想像するだけでゾッとするがすごい発想。なぜ変身したかって描写が1ミリもないのも斬新に感じた。結局虫になってしまったグレーゴルが死んだことによって残された家族は救われる。ハッピーエンドなようでバッドエンド、かと思えばそうとも言えない・・・。

  • 変な話。朝起きたら、芋虫になっていた。
    家族は自分のことだと認知するが、閉じ込められ、
    最後は殺されると。

    なぜそうなったかの種明かしなどはなく、その状況になった時に、人はどう考えて、どう行動するのか?ということが描写される。

    昔の文学の読み方はこれだな。
    なぜそうなったのか?の構造や仕組みを追い求めても求めていた回答は出てこない。
    ピュアに、その状況になってしまったら人はどう言う考え方をして、どう言う行動を撮るのかを想像しながら読むと良いんだと思った。

  • 再読。お、重い。前読んだ時はグレゴール可哀相ねくらいの感想だったのですが、今回は、他者にどう扱われるかが自己のアイデンティティにも影響するんだなぁと考えさせられました。家族が毒虫として扱うからグレゴールの心も毒虫になってしまったんですね。あと前より母親に感情移入してしまいました。

  • 「非合理的な出来事に、本質的な原因や意味などない」不条理小説。作者自身がグレーゴルに重ね合わせて自分のコンプレックスや理想を移した作品。
    人間誰もが孤独と開放、反発と協力とか、ある種相反する2面性があるし、その葛藤に苦しめられることも多々。この本に意味を求めること自体が滑稽な好意なのかもだけど、これを比喩とするならば、同じようなことって世の中で起こりうることだなと思う。
    何かから開放されたいという感覚、むしろ虫になることで解放され、自由になるけど、誰からも必要とされないことはむしろ悲しいよねとか。柱を失うと、むしろ周りが活発になって、自分が置いて行かれているような感覚とか。しがらみから解放されるってことは自由だけど、生きていけないみたいな節があるよねとか。
    カフカの不安をストレートに表現するところから、自分の不安ってなんだろう。自分が抱き続けている不安ってなんだろうってことを考えたい。

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著者プロフィール

1883年プラハ生まれのユダヤ人。カフカとはチェコ語でカラスの意味。生涯を一役人としてすごし、一部を除きその作品は死後発表された。1924年没。

「2022年 『変身』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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