- Amazon.co.jp ・電子書籍 (80ページ)
感想・レビュー・書評
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ちょっとコミカルだけど、やっぱり悲しい
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名前だけは知っていたカフカの「変身」を青空文庫でようやく読むことが出来た。でも想像してたのとは違って救いがない結末に思えたのは私がこの本が書かれた時代背景を知らないからかも。
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グレゴール・ザムザが一匹の巨大な毒虫に変身した後から、物語は始まる。家族の言葉を理解することはできても、家族が理解する言葉を話せなくなった、グレゴールの視点で物語は進んで行く。
母と妹はグレゴールの変身を受け入れようとする献身的な姿が描かれる。一方で、父はグレゴールに対し好意的でない姿が描かれている。これはカフカと実父との軋轢がにじみ出ているようだ。(カフカはグレゴールに自身を投影してると思われる)
また、グレゴールの変身後、心身ともに憔悴していたザムザ一家が、グレゴールから離れることにより生きる希望を見いだす場面を用いて、カフカが自分自身の存在価値に対し、いささか冷笑的な印象を与えているように思える。 -
虫を想像すると気持ち悪かったけど、結末が気になって一気に読めた。
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家族を養う立場に居る男がある日突然毒虫へと変貌し、家族の厄介者となる。
もはや邪魔者へと化してしまった主人公への家族の感情の変化と、人間の冷酷さを書いた話。
安部公房っぽい。と思い調べたら、安部公房はカフカの影響を受けていたとのこと。
また、wikiによると、カフカ本人はこの話を時には吹き出しながら読んで聞かせたという。作品よりもカフカ本人への興味を覚えた。 -
確かに何回も読まなければ内容はつかめないような気がした。
次読むときは、時代背景なども参考にして内容を読み解いていきたい。 -
ブックカフェ窓辺課題図書。面白かったけど、色々考えさせられてしまった。これで読書感想文は難しそうだな、と思った。わたしが虫になってしまったら、夫はどうするだろう、また、その逆はどうだろうか。唐突に訪れる変身は、逃れられない運命を感じさせられた。