- Amazon.co.jp ・電子書籍 (193ページ)
感想・レビュー・書評
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説得力があり、仕事に活かせそう。
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黄色のハイライト | 位置: 202
経営における最も重大なあやまちは、間違った答えを出すことではなく、間違った問いに答えることだ」 The most serious mistakes are not being made as a result of wrong answers. The truly dangerous thing is asking the wrong questions. (Men, Ideas and Politics) 「分析の技術的な完全さを求めるのではなく、意見の対立や判断に関わる問題を明確にすることが重要である。正しい答えではなく、正しい問いが必要で
黄色のハイライト | 位置: 209
問題設定→解決策の立案・提示→実行→問題解決
黄色のハイライト | 位置: 340
論点思考とは、「自分が解くべき問題」を定義するプロセスである。論点の中でも最上位の概念として大論点と呼ぶ。「大論点」とは、自分の仕事で成し遂げるべき最終的なゴールである。
黄色のハイライト | 位置: 385
これは割れ窓理論に基づくものとされる。建物の窓が壊れているのを放置すると、それが関心の低さを示すサインとなり、犯罪を起こしやすい環境をつくりだし、ゴミのポイ捨て、万引きなどの軽犯罪が起きる。 そうなると、住民のモラルが低下して、地域の振興、安全確保に協力しなくなるため、それがさらに環境を悪化させ、凶悪犯罪を含めた犯罪が多発するようになる。
黄色のハイライト | 位置: 450
最優先で解決すべき問題=論点を設定することだ。「これこそが論点だ」と誰かが教えてくれるわけではない。どれが論点なのかと自分で考え、それが本当に一番の問題なのか、他にもっと重要な問題はないかと判断しなければならない。
黄色のハイライト | 位置: 458
論点候補を拾いだす(→第2章) 論点を絞り込む(→第3章) 論点を確定する(→第4章) 全体像で確認する(→第4章)
黄色のハイライト | 位置: 697
論点は人によって異なる 環境とともに変化する 論点は進化する
黄色のハイライト | 位置: 892
論点らしきものが目の前に現れたとき、私は次の三つのポイントで問題を検討する。 解決できるか、できないか。 解決できるとして実行可能(容易)か。 解決したらどれだけの効果があるか。
黄色のハイライト | 位置: 1,001
筋の善し悪しの一つの基準は、オプションの数が多いか少ないか、あるいはそのオプションを選択した場合の成功可能性やリターンが大きいかどうかである。
黄色のハイライト | 位置: 1,018
筋の善し悪しを見極める判断基準は、「その問題が解決したときに、事業は本当によくなるか、会社にとってどれくらいのインパクトがあるか」を想定する。そういう視点で考えてみると、実は「問題だ、問題だ」と騒いでいても、解決後のインパクトがなく実は大した論点ではないとわかることも多い。
黄色のハイライト | 位置: 1,113
論点を設定していく過程で、相手の考え方、問題とされる事柄の状況などに基づいて、これが論点ではないかという仮説を立てる方法には次の三つがある。いずれもプロービングを活用する。 質問して相手の話を聞く 仮説をぶつけて反応を見る 現場を見る
黄色のハイライト | 位置: 1,124
大切なのは、与えられた問題点(仮の論点)を鵜呑みにせず、「本当の論点はなにか」と考える態度だろう。
黄色のハイライト | 位置: 1,219
一次情報をつかまえるので
黄色のハイライト | 位置: 1,222
現場に出るメリットは肌感覚が得られることだ。
黄色のハイライト | 位置: 1,264
例えば「部内を活性化する」という同じ目的をもつ二人の部長がいたとしよう。一人の部長は、自分の出世など関係なく、純粋に会社をよくしようという気持ちから部署の活性化を望んでいる。その場合の論点は「組織の活性化」であり、目的と同じである。もう一人の部長は出世して役員になりたいという動機から、部内を活性化して成績アップを図りたいと考えている。この場合の論点は自分の部署の成績を上げることであり、さらにいってしまえば自分の出世が論点だ。たとえ、自分がこの部長の部下だったとしてもこんな部長のために働く気はもちにくいが、それを理解することが大事であるという点を理解してほしい。
黄色のハイライト | 位置: 1,279
仕事でもプライベート同様に直観を大切にしたほうがいいということだ。仕事は論理的に考えなくてはならないと思い込んでいるビジネスパーソンは多い。だが、直観を重視し、後からそれを論理的に説明するように考えたり、あるいはどうやったら検証できるかを考えるということがあっていい。
黄色のハイライト | 位置: 1,444
上司から新規顧客開拓を考えるよう命令されたとする。そのとき普通は、新規顧客開拓を構成する下位の論点x、y、zを考えてしまう。ところができるビジネスパーソンは、そのとき、なぜ新規顧客開拓を行なう必要があるのかという上位概念の論点を考える。
黄色のハイライト | 位置: 1,674
相手が語る悩みや問題点をそのまま鵜呑みにして論点としないことだ。というのも、彼らが現象を間違って解釈している可能性も
黄色のハイライト | 位置: 1,796
問題意識をもつ、というのは、「論点思考力」を鍛える第一歩といってもいいだろう。この姿勢をもつだけで、ビジネスパーソンとしての成長は加速し、論点思考がおおいに鍛えられるはずである。 -
Kindle unlimitedで目を引いたので読んでみた。
論点、即ちビジネスにおいて解決すべき問題を適切に設定することでビジネスの課題を適切に解決する、という主題の本。
如何に論点設定の適切さが問題の解決につながるかを実例をあげ解説したあとで、論点をどのように設定するか、設定した論点のうち有効なものをどのように選択するかの考え方を説明している。
論理的に説明されており、役立ちそうに感じ、また読みやすい。 -
第1章 あなたは正しい問いを解いているか
すべては問題設定に始まる
/問題解決プロセスにおける論点の役割
第2章 論点候補を拾いだす--戦略思考の出発点
論点思考の論点/論点と現象を見極める
/論点は動く
第3章 当たり・筋の善し悪しで絞り込む
当たりをつける/「筋の善し悪し」を見極める
第4章 全体像を確認し、論点を確定する
プロービング(探針)を行なう
/依頼主の真意を探る
/引き出しを参照する/論点を構造化する
第5章 ケースで論点思考の流れをつかむ
ケース「原料費が上がっている。コストの問題
を解決してほしい」と上司から指示された
第6章 論点思考力を高めるために
問題意識をもって仕事をする/
視点を変える /複数の論点を考える/
引き出しを増やす/論点思考の効用/論点と仮説の関係 -
与えられた問題が正しいとは限らない
あるデータ作成の依頼を受けました。あまり時間もかからないだろうと思って、特に考えずにその依頼に応えるべく、データ作成に取り組みました。当初の予定よりも時間はかかりましたが、作成して依頼者にお渡ししました。
そして後日、依頼者が作ったそのデータを使ったまとめ表を見ました。その時、ハッと気付きました。依頼者は、データだけではなく、このまとめ表が欲しかったのだと。依頼される前によく聞いておくべきでした。
次回依頼された時に「どうしてそのデータが欲しいのですか?」と深掘りして聞いて、依頼者が欲しいと思っているものを自分から提示できるようにしたいと思います。 -
仮説思考と双璧をなす、ビジネスマインド養成の定番書。目の前の課題に対して「そもそもこれが本当の問題なのか」「何が真の問題・課題なのか」を突き詰めていく。
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対を為す書籍である前作の「仮説思考」は発売当時に紙の書籍で読み、その後数年経ってこの「論点思考」が発売されたことは知っていましたが、タイミングが合わず購入には至らず。その後Kindle版で安くなっていたタイミングで購入し、Kindle内積読本になっていました。
前作は問題解決で、こちらは問題設定で使う知識と技術。普通は設定→解決という流れだと思うが、どちらが先でどちらが後というコトはなく、問題設定にも仮説思考は使われる。
問題解決力が優れていても、論点設定力が劣っていると解決すべきではない問題に取り組むことになってしまう。
如何に最初に適切な論点を設定するか。物事の見方という点で、考えさせられ、参考になる点が多かった。
役に立つ内容ながら、文章は平易でサクサク読み進められる。 -
よく論点がずれていて結果が良くないことを経験していたため、本来の問題点を見つけるにはという課題に対し、アドバイスが欲しくてこの本を手に取る。論点を見つけるには、常に疑問を持つ。人の話を聞いてなるほどと思っても、思考を止めない。自分には不足しているところだ。また、論点を探るための手法やヒントが示されており、思考する上で、大変参考になる。習慣化できるように心がけたい。