論点思考 内田和成の思考 [Kindle]

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  • 東洋経済新報社
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感想・レビュー・書評

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  • 説得力があり、仕事に活かせそう。

  • 黄色のハイライト | 位置: 202
    経営における最も重大なあやまちは、間違った答えを出すことではなく、間違った問いに答えることだ」 The most serious mistakes are not being made as a result of wrong answers. The truly dangerous thing is asking the wrong questions. (Men, Ideas and Politics)    「分析の技術的な完全さを求めるのではなく、意見の対立や判断に関わる問題を明確にすることが重要である。正しい答えではなく、正しい問いが必要で


    黄色のハイライト | 位置: 209
    問題設定→解決策の立案・提示→実行→問題解決


    黄色のハイライト | 位置: 340
    論点思考とは、「自分が解くべき問題」を定義するプロセスである。論点の中でも最上位の概念として大論点と呼ぶ。「大論点」とは、自分の仕事で成し遂げるべき最終的なゴールである。


    黄色のハイライト | 位置: 385
    これは割れ窓理論に基づくものとされる。建物の窓が壊れているのを放置すると、それが関心の低さを示すサインとなり、犯罪を起こしやすい環境をつくりだし、ゴミのポイ捨て、万引きなどの軽犯罪が起きる。  そうなると、住民のモラルが低下して、地域の振興、安全確保に協力しなくなるため、それがさらに環境を悪化させ、凶悪犯罪を含めた犯罪が多発するようになる。  


    黄色のハイライト | 位置: 450
    最優先で解決すべき問題=論点を設定することだ。「これこそが論点だ」と誰かが教えてくれるわけではない。どれが論点なのかと自分で考え、それが本当に一番の問題なのか、他にもっと重要な問題はないかと判断しなければならない。


    黄色のハイライト | 位置: 458
    論点候補を拾いだす(→第2章)   論点を絞り込む(→第3章)   論点を確定する(→第4章)   全体像で確認する(→第4章)


    黄色のハイライト | 位置: 697
    論点は人によって異なる   環境とともに変化する   論点は進化する


    黄色のハイライト | 位置: 892
    論点らしきものが目の前に現れたとき、私は次の三つのポイントで問題を検討する。   解決できるか、できないか。   解決できるとして実行可能(容易)か。   解決したらどれだけの効果があるか。


    黄色のハイライト | 位置: 1,001
    筋の善し悪しの一つの基準は、オプションの数が多いか少ないか、あるいはそのオプションを選択した場合の成功可能性やリターンが大きいかどうかである。


    黄色のハイライト | 位置: 1,018
    筋の善し悪しを見極める判断基準は、「その問題が解決したときに、事業は本当によくなるか、会社にとってどれくらいのインパクトがあるか」を想定する。そういう視点で考えてみると、実は「問題だ、問題だ」と騒いでいても、解決後のインパクトがなく実は大した論点ではないとわかることも多い。


    黄色のハイライト | 位置: 1,113
    論点を設定していく過程で、相手の考え方、問題とされる事柄の状況などに基づいて、これが論点ではないかという仮説を立てる方法には次の三つがある。いずれもプロービングを活用する。   質問して相手の話を聞く   仮説をぶつけて反応を見る   現場を見る


    黄色のハイライト | 位置: 1,124
    大切なのは、与えられた問題点(仮の論点)を鵜呑みにせず、「本当の論点はなにか」と考える態度だろう。


    黄色のハイライト | 位置: 1,219
    一次情報をつかまえるので


    黄色のハイライト | 位置: 1,222
    現場に出るメリットは肌感覚が得られることだ。


    黄色のハイライト | 位置: 1,264
    例えば「部内を活性化する」という同じ目的をもつ二人の部長がいたとしよう。一人の部長は、自分の出世など関係なく、純粋に会社をよくしようという気持ちから部署の活性化を望んでいる。その場合の論点は「組織の活性化」であり、目的と同じである。もう一人の部長は出世して役員になりたいという動機から、部内を活性化して成績アップを図りたいと考えている。この場合の論点は自分の部署の成績を上げることであり、さらにいってしまえば自分の出世が論点だ。たとえ、自分がこの部長の部下だったとしてもこんな部長のために働く気はもちにくいが、それを理解することが大事であるという点を理解してほしい。


    黄色のハイライト | 位置: 1,279
    仕事でもプライベート同様に直観を大切にしたほうがいいということだ。仕事は論理的に考えなくてはならないと思い込んでいるビジネスパーソンは多い。だが、直観を重視し、後からそれを論理的に説明するように考えたり、あるいはどうやったら検証できるかを考えるということがあっていい。


    黄色のハイライト | 位置: 1,444
    上司から新規顧客開拓を考えるよう命令されたとする。そのとき普通は、新規顧客開拓を構成する下位の論点x、y、zを考えてしまう。ところができるビジネスパーソンは、そのとき、なぜ新規顧客開拓を行なう必要があるのかという上位概念の論点を考える。


    黄色のハイライト | 位置: 1,674
    相手が語る悩みや問題点をそのまま鵜呑みにして論点としないことだ。というのも、彼らが現象を間違って解釈している可能性も


    黄色のハイライト | 位置: 1,796
    問題意識をもつ、というのは、「論点思考力」を鍛える第一歩といってもいいだろう。この姿勢をもつだけで、ビジネスパーソンとしての成長は加速し、論点思考がおおいに鍛えられるはずである。

  • 論点の設定とは、問題解決において、解くべき問題を選びとること

    論点候補の拾い出し
    →誰の論点を解くべきか?
    論点の絞り込み
    論点の確定
    全体像の確認

  • Kindle unlimitedで目を引いたので読んでみた。
    論点、即ちビジネスにおいて解決すべき問題を適切に設定することでビジネスの課題を適切に解決する、という主題の本。
    如何に論点設定の適切さが問題の解決につながるかを実例をあげ解説したあとで、論点をどのように設定するか、設定した論点のうち有効なものをどのように選択するかの考え方を説明している。

    論理的に説明されており、役立ちそうに感じ、また読みやすい。

  • 一部の優秀な人たちは特定のテーマを学習するとき、一度にまとめて関連テーマの書籍を読むという。それって様々な視点から見て自分の中で構造化させるっていうことの他に、知識としての定着も図れるっていうのがあると思う。

    働き方改革≒生産性向上が求められる中で、生産性の高い人たちのコミュニティにいると、勉強の仕方も変えていかないといけないなと思う。

    学習の仕方が大事だなと感じる今日この頃。イシューから始めよ、グロービスの復習(ファシネゴ、ビジプレ、定量分析)を中心に年末年始復習して、ようやく、仕事の業務と結びついてきて、少しずつできるようになってきた感がある。

    その一環で昔読んだ論点思考を復習。

    ようやく論点というものがわかってきたので、論点をおさえながら思考できるようになっていきたい。程度の問題になると思うが、今年中にエレベーターピッチとか決められた秒数で説明できるようになりたい。

    以下、メモ

     論点思考は、仮説思考と比べると問題発見のための思考に近い。思考を進める中で仮説思考を使って問題も進化させる
     最優先で解決すべき問題を設定
     ジュリアーニ市長でいう道路の横断取り締まり。
     良い論点は、解決できて、実行できて、インパクトの大きいもの
     現象と論点の違い。起きた現象に対して、どこを問題として設定するか。全てを解決できない。
     与えられた問題を疑え。常に本当の課題を考えろ
     論点は、相手の真意(期待値)で設定すること。経営者は本音が異なる場合がある(息子に会社をつがせたくてもそのまま言わない)
     論点思考のステップは、洗い出し⇒しぼり⇒確定⇒全体像で見る
     論点は、環境で変化し、人によって異なり、進化していく
     論点は、仮説思考をつかってあたりをつける
     論点の筋の良しあしは、多くのオプションがあること、成功可能性が高いこと、リターンを期待できること
     検証や議論を通じて論点を明らかにする。ヒアリング等でプロービングをする
     一方で、クライアントの声を鵜のみにするな
     問題設定するとき、その現象は業界共通なのか、企業固有なのかという視点を持つこと
     視野・視座・視点を変えろ
     逆から考える、業界最下位だったら。現場視点、両極端にふる、ロングレンジ、自然界からの発想、日常生活、アナロジー思考、顧客視点、鳥の目・虫の目
     複数の論点を出せるように
     代替案を考えるときには上下左右の論点を出すこと
     自分の主張を明確に。相手の意見は自分の主張のどの部分を言っているのか明確に
     質問の仕方を使い分けろ(仮説をぶつける、選択肢をぶつける、オープンに聞く、ただに質問)
     人材育成には仮説より論点を。時には丸投げして失敗させることも重要

  • 第1章 あなたは正しい問いを解いているか
        すべては問題設定に始まる
        /問題解決プロセスにおける論点の役割
    第2章 論点候補を拾いだす--戦略思考の出発点
        論点思考の論点/論点と現象を見極める
        /論点は動く
    第3章 当たり・筋の善し悪しで絞り込む
        当たりをつける/「筋の善し悪し」を見極める
    第4章 全体像を確認し、論点を確定する
        プロービング(探針)を行なう
        /依頼主の真意を探る
        /引き出しを参照する/論点を構造化する
    第5章 ケースで論点思考の流れをつかむ
        ケース「原料費が上がっている。コストの問題
            を解決してほしい」と上司から指示された
    第6章 論点思考力を高めるために
        問題意識をもって仕事をする/
        視点を変える /複数の論点を考える/
        引き出しを増やす/論点思考の効用/論点と仮説の関係

  • 与えられた問題が正しいとは限らない

    あるデータ作成の依頼を受けました。あまり時間もかからないだろうと思って、特に考えずにその依頼に応えるべく、データ作成に取り組みました。当初の予定よりも時間はかかりましたが、作成して依頼者にお渡ししました。

    そして後日、依頼者が作ったそのデータを使ったまとめ表を見ました。その時、ハッと気付きました。依頼者は、データだけではなく、このまとめ表が欲しかったのだと。依頼される前によく聞いておくべきでした。

    次回依頼された時に「どうしてそのデータが欲しいのですか?」と深掘りして聞いて、依頼者が欲しいと思っているものを自分から提示できるようにしたいと思います。

  • 仮説思考と双璧をなす、ビジネスマインド養成の定番書。目の前の課題に対して「そもそもこれが本当の問題なのか」「何が真の問題・課題なのか」を突き詰めていく。

  • 対を為す書籍である前作の「仮説思考」は発売当時に紙の書籍で読み、その後数年経ってこの「論点思考」が発売されたことは知っていましたが、タイミングが合わず購入には至らず。その後Kindle版で安くなっていたタイミングで購入し、Kindle内積読本になっていました。

    前作は問題解決で、こちらは問題設定で使う知識と技術。普通は設定→解決という流れだと思うが、どちらが先でどちらが後というコトはなく、問題設定にも仮説思考は使われる。

    問題解決力が優れていても、論点設定力が劣っていると解決すべきではない問題に取り組むことになってしまう。

    如何に最初に適切な論点を設定するか。物事の見方という点で、考えさせられ、参考になる点が多かった。

    役に立つ内容ながら、文章は平易でサクサク読み進められる。

  • よく論点がずれていて結果が良くないことを経験していたため、本来の問題点を見つけるにはという課題に対し、アドバイスが欲しくてこの本を手に取る。論点を見つけるには、常に疑問を持つ。人の話を聞いてなるほどと思っても、思考を止めない。自分には不足しているところだ。また、論点を探るための手法やヒントが示されており、思考する上で、大変参考になる。習慣化できるように心がけたい。

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著者プロフィール

早稲田大学名誉教授。東京大学工学部卒業後、日本航空入社。在職中に慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。その後、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)入社。同社のパートナー、シニア・ヴァイス・プレジデントを経て、2000 年から2004年までBCG日本代表を務める。
この間ハイテク、情報通信サービス、自動車業界を中心にマーケティング戦略、新規事業戦略、グローバル戦略の策定、実行支援を数多く経験。2006年度には「世界の有力コンサルタント、トップ25人」に選出。
2006年、早稲田大学教授に就任。早稲田大学ビジネススクールでは競争戦略やリーダーシップを教えるかたわら、エグゼクティブプログラムに力を入れる。早稲田会議創設。早稲田大学ビジネススクールと日本経済新聞のコラボレーション企画『MBAエッセンシャルズ』創設。
著書に『仮説思考』『論点思考』『右脳思考』『イノベーションの競争戦略』(以上、東洋経済新報社)、『異業種競争戦略』『ゲームチェンジャーの競争戦略』『リーダーの戦い方』(日本経済新聞出版)、『意思決定入門』(日経BP)など多数。

「2023年 『アウトプット思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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