統計学が最強の学問である [Kindle]

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 65
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感想・レビュー・書評

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  • 統計学とはなんぞって感じ。統計を勉強する前に読んでおいたらより深い理解が得られるはず!名言多し‼

  • 個人的には★3の評価ではあるけども、これから統計学を勉強したい人や統計学ってなんだろう?と思っている人にとっては★5となる良書。
    本書の中で筆者も言及しているように、統計学が具体的に何の役に立つのか?何処でどのようにつかわれているのか?というのを俯瞰的に説明している本は少ない。そういう理解を必要とするならば、本書は選択肢の第一に挙がるべき一冊である。
    そもそも統計学というのは根本的な考え方はシンプルである。しかしながら入門書なんかを開くといきなり専門用語と数式を羅列するからややこしい感じがしてしまってそっと本を閉じてしまうのである。(統計学の単位で教科書指定される本は大抵こういうパターンが多い)
    例えばサイコロを10回振って10回とも1が出るわけがない、という感覚は学者でなくとも誰でも持ち合わせている。それを科学的に説明していくのが統計学の一領域ではあるのだが、わざわざ説明せずともそうならないのは小学生でも分かる事だ。
    つまり科学的な説明の前に統計学が何をもたらすのかをまずは学んだ方が良い、そういう意味での本書はとても有用だと言える。

  • 構成としては自分のニーズにぴったり。
    基本的な統計の概念をいくつか紹介し、各学問における現在の使われ方、そして総計と少々ずれるビッグデータ分析の際に言及いくつかの概念をも解説。

    ビッグデータ関連でたどり着いた人にも、自分の学問分野に統計がどう応用できそうか考えている人にもお勧めできる。逆に本気で統計を学びたい人はもっと詳しい本を探すべき。

  • 出だしは面白かったのだが、途中で完全に飽きた。
    お話としては
    面白味に欠けるし、参考書としてもわかりにくい。
    僕が集中して読んでないだけかも・・・

  • 冒頭アミダクジの話。統計リテラシーを持っていれば、偶然に左右される事象であっても、すこしだけ自分に有利な結果を得ることができるというつかみはよい。また、データ分析によりコスト以上の利益をもたらすかどうかという視点、フィッシャーのランダム化の限界を説明する点もフェアであると思う。
    ただし、通読した感想はあまり満足感がなかった。例えば「一般化線形モデルをまとめた1枚の表」の説明ははしょりすぎなような気がする。著者とこちらの脳みその差を実感してしまったような説明だった。また、後半は話が分散してしまい、著者が何を言おうとしているのか理解できかなかったような気もする。
    しかし、統計学に必要な用語、p値、カイ二乗検定、ランダム化、回帰分析等の最低限の解説もあり、入門書としては役に立つ。特にITにより統計学のパワフルさを体感できる現在、統計学を勉強することは重要と思う。

  • 後半は小難しくそこまで面白くない。前半はとても面白い。それで面白かったらもうちょっと専門的な本を読むとよろしい。

  • 読み物としてはとても面白いが、統計学が勉強できるわけではありません。

  • 統計学を数式を使わずにこうやってエッセンスを説明できる著者に感銘を受けました。
    ランダム分析、回帰分析といった方法で、最小限のデータから事実をベースにした、最善な選択ができる。はやりのビッグデータのような大げさな仕組みは必要ないと指摘されるくだりは特に痛快でしたね。
    本書を読んですぐに統計学を使いこなせるようになるほど甘くはないし、十分には理解できない箇所も多かったです。それでも、統計学にたいする親しみのようなものがすこし芽生えたかもしれず、読む価値のある一冊でした。

  • 統計学の基礎知識と言うより、その前提としてどういう歴史背景で統計学が生まれ、そして現在の社会でどのように活用されているかを概観した本。

  • キャッチーなタイトルに惹かれて手にした本書。なぜ、統計学が最強なのかは、本書を読んでいただくとして…。

    統計学は一般常識としてコモディティ化する流れの中にある。なぜか? その答えはクラウドだ。

    統計学は推測統計と記述統計の二派に大きく分かれる。推測統計とは、部分から全体を推測する学問で、記述統計は全体の特徴を抜き出す学問なのだが、クラウドの力によって、とてつもないコストダウンが起こっている。かつて全国区の小売業の営業分析システムを構築したことがあるが、当時はサーバーが 1 億円、システム開発がさらに 1 億円、そして年間保守が 4 千万円という価格だったように思う。それが今や AWS の RedShift の価格を見ると、1 テラあたり年間 $1,000 しかからない。大量のデータを扱うコストが、それこそ "劇的に" 下がってしまったのだ。もう、一家に一台 RedShift はいかがっすか? …ってゆー状態だ。データはあって当たり前で、記述統計を使っていかに特徴をつかんでビジネスに活かすか? とゆーフェーズに入りつつあるのが今って訳だ。価格破壊は「ちょっと、奥さん! 三丁目のスーパーで激安特売やってますわよ!!!」などというレベルとは、まさに "桁が違う" のだ。

    八百屋のおっちゃんが、キャベツとジャガイモは一緒に売った方が客単価が上がるとか、本屋の店長が、ビジネス書の横にエロ小説を置いたら 13% 売上が伸びだとか、幸運のネックレスを買ったヤンキーの兄ちゃんがナンパの成功率が 21% 上がったとか、そーゆーことが日常会話として交わされる日が明日にもやってくるに違いない。

    さっきまで友だちと飲んでて「トミーさんは何がやりたいんですか?」と訊かれて返答につまったのだけど…。本書を読みながら、「そーいえば、なんで解析システムばっかりあちこちで作ってるんだっけかなぁ…」と考えてて、ふっと思い出した。そうだ、"サッカー版マネーボール" が夢だったんだ。データを解析してレアルマドリードに勝つチームを作ることができれば、それはそれはとても素晴らしいことだろう。ロナウドもメッシも香川もいないのに、勝ち星を挙げ続ける不思議なチームができれば、それはそれはさぞかし痛快なことだろう。

    さて、最強の学問である統計学を活かして、明日からも頑張るぞ。 ^^

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著者プロフィール

1981年、兵庫県生まれ。統計家。東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学分野助教、大学病院医療情報ネットワーク研究センター副センター長、ダナファーバー/ハーバードがん研究センター客員研究員を経て、2014年11月に株式会社データビークル創業。自身のノウハウを活かしたデータ分析支援ツール「Data Diver」などの開発・販売と、官民のデータ活用プロジェクト支援に従事。著書に『統計学が最強の学問である』(ダイヤモンド社)、『1億人のための統計解析』(日経BP社)など。

「2017年 『ベストセラーコード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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