- Amazon.co.jp ・電子書籍 (437ページ)
感想・レビュー・書評
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どこからミスリードをしてた?と最初の方から何度も読み直してしまった。
硬めの文章であるのに何故か読みやすい。
最高でした。 -
”あらすじ”
関東近郊で猟奇殺人が二件発生した。被害者は共に女子高生。彼女達の遺体には喉元にハサミが突き立てられていた。マスコミは被害者の様を見て犯人を”ハサミ男”と通称した。
ハサミ男は次のターゲットである女子高生に目当てをつけ殺害する機会を窺っていた。
そんな中その女子高生が喉元にハサミが突き立てられた状態で遺体として発見された。ハサミ男が第一発見者だった。
「私が殺すはずだったのになぜ・・?」ハサミ男は事件の真相の解明に動きだす。
”感想”
自分が殺すはずだった少女が自分と同じ手口で誰かに殺される、そんな衝撃的な展開から物語は始まります。
分かりやすいストーリーに読みやすい文章でスラスラと読了しました。
最後はそうだったのか!と予想を裏切られる展開でした。 -
とても面白かった。これトリック見破れる人いるの?
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ふつうにおもしろかった
最後が意外ではあるが感動程ではない -
連続殺人犯のハサミ男が次に目をつけていた少女を、自分の手口を模倣した別人に殺されてしまう。
自分の獲物を奪った犯人を探すハサミ男と、ハサミ男の犯行だと考え捜査する警察・・・。
途中で、あれ、この犯人って?と思い戻って読み返したのに、勘違いだったかと思ってしまった。
勘違いじゃなかった!!
ミステリはどれだけ読んでも騙されてしまう。
でも、それが楽しい! -
美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!
もう一回読む。 -
何も知らずに読みたい本、ともあれ、「叙述トリック」ってのを差し置いて、小説として面白い。
完全にミスリードに乗っかっていたけれど、途中から「犯人こいつじゃない?」って気づいてしまった。「殺戮と・・」のほうが叙述トリックにはまった感じはあった。
ただ、『ハサミ男』という作品は、「犯人」と「探偵」と「警察」と「被害者」の立場や見え方がコロコロ変わっていく感じが面白いかな。読者を含め、それぞれが「自分の主観でしか他者を捉えることなんかできない」っていうことに、改めて気づかされる。
「普通」とか「殺人の理由」とか、「相手がどういう人か」なんてことは、結局本人以外にはわかりようがないんだよね。そういうことを上手にミステリーにしているのが、上手だなあと思った。
とくに前半部が、すごくおもしろかったです。