- Amazon.co.jp ・電子書籍 (359ページ)
感想・レビュー・書評
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綾辻行人の館シリーズへのオマージュであるタイトルを持つこの作品は、体育館で起こる密室殺人事件を解決する探偵の物語です。
「体育館」になるだけで、一気に身近に感じるのが面白い。
また、このシリーズは「水族館」「図書館」といった続編があります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても地味な体育館という設定でここまで書けるのはすごい。
ありがちな「真面目なミステリー好きの高校生探偵」ではなくて、「頭脳明晰なアニメオタクの高校生」が探偵役。
探偵役は友達を救うために引き受けたのではなく、アニメキャラを購入するお金のためというユニークさが気に入った!
補助役に「どうして?」と聞かれても、「面倒だから教えない」と答えるあたりが、今までにない探偵キャラで好きになった。
次は誰が狙われるのか?というような緊迫感が全くないので、ドキドキ感が少し物足りなかったかな。
Audibleにて。 -
この著書の本は初めてだったが、なかなか面白く読んだ。高校生が加害者と被害者というには悲しいが。
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久しぶりの本格ミステリ。学園ものでこれができるのは作者の技量の素晴らしさ。
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王道とも普通ともいえる推理小説。
裏染天馬という高校生探偵が出てくるが、目新しい要素は特にない。
推理も長いし、30分ドラマを無理に2時間に引き延ばしたようだった。 -
Kindle Unlimited対象作品。
各章題では、王道のミステリーを揶揄するようなタイトルをつけつつ、あくまでも王道ミステリーのルールに則って物語は進む。
また新しい探偵キャラが登場したわけだが、探偵が生粋のアニメ・漫画オタクというのはなかなかなキャラである。
ラストは王道の関係者全員を集めての謎解きだが、その前に「読者への挑戦状」があるのも、一周回って新しい気がする。 -
ストーリーの展開の仕方がとってもわかりやすくて丁寧でミステリ読まない人にもすすめやすいなあ、とおもった。裏染くんのオタクっぷり(壁のポスターやフィギュア、声優ネタやアニメの名台詞まで盛りだくさんなので平成のアニメオタクには特にすすめたい)にもクスクスできるし、読んでて楽しかった。でも、犯人はきっとこいつだろうなあ、っておもってたし傘のトリックまではわかったけど脱出方法に気づけなかったのが悔しくて仕方ない。
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シリーズ初読み作。
僅かな痕跡から学校きっての天才&変わり者のアニオタが迅速かつ冷静に謎を解き明かしてゆく。
物語が進む中でまるでコース料理のソルベのように著者のコメントが入るのが面白い。
ということは最後のデセールは蜜入りが実は毒入りだったということ? -
読者も一緒に推理できる構成になっている作品は意外とこれまで読んだことなくて新鮮だった。
犯人、動機、脱出方法どれもわからずに読み進められたから最後まで楽しめた方かも。
ボリュームはそこそこあったはずなのに、終わりがなんとなくあっさりしていて物足りなさを感じてしまったのは何故だろう、、。