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感想・レビュー・書評
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ルソーの名作「夢」によく似た「夢をみた」
真作か贋作か。
鑑定を任されたのはニューヨーク近代美術館のアシスタントキュレーター ティム・ブラウンと新進気鋭の研究者
オリエ・ハヤカワ
果たしてこの絵画は本物か。
ピカソとの関係は。そして謎の女性ヤドヴィカの正体は。
ぐんぐんと引き込まれる筆力と「そういうことか!」の快感
ラストの再会はいらなかったかな・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こんなミステリー小説があるなんて!本を読みながら、登場する絵を検索しながら、さながら自分も美術館にいるような錯覚に陥るような。いっき読みでした!美術館に行きたい!
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2022/08/25
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おもしろかった!
原田マハさんを読むのはこれで3作目。
「美術ミステリー」を読むのは初めてだったけど、誰も死なないのはいいね。気持ちがとっても楽。
ワクワクしながら読み進めた。
途中、名画がたくさん出てくるんだけど、どんな絵なんだろうといちいち調べながら読むのも楽しかった。
ルソーの絵、見てみたいな〜。
お話とは関係ないけど、昔、大原美術館で、エルグレコの受胎告知を見た気がする。あの時に行ったよな…まで。思い出せそうで、思い出せない。うーん。 -
夢 アンリルソーとピカソの関わり。大原美術館にまた行きたい。
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原田マハさんの美術ミステリー。
今までに読んだことのないタイプでとても面白かった。
アンリ・ルソーの絵画「夢を見た」の真偽を見極めるべくバーゼルに呼ばれたティムと織絵。7日間のリミットの中で手掛かりとなる謎の古書を読ませられ。この古書の7章の物語が並行して話が進み、どうなるのか、どんな真相なのかとページをめくる手が止まらない。さすがマハさん、読ませる!
本作に出てくる美術作品はほぼ実在するもので、興味深かったです。ネットで実際の絵を検索しつつ読み進めました。
そもそもアンリ・ルソーをほとんど知らなかった私。不思議な作風。下手うまな感じ。遠近感があまりなかったり、子どもが一所懸命描いたような。それでいてルソーが描く密林は深く濃く神秘的で。「夢」に出てくるヤドヴィガ、夫のジョセフがだんだんルソーに魅せられていくところが面白かった。
ルソーの絵が私にわかるかと言ったら正直わからないです。でもティムと織絵のルソーへの愛を強く感じ、こんなに魅了される人たちがいるルソーの本物の作品を見る機会があったら見てみたいなぁと思いました。
美術に疎い私が別世界を垣間見れ、充実した読書時間となりました。 -
歴史的事実を曲げずに隙間を埋めて物語を紡ぐ手腕が見事。
美術館に行くのがより楽しくなりそうだ。 -
原田マハさんの作品は、突如に涙腺を崩落させるなにかがありませんか?
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カフーを待ちわびて以来の原田マハです
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自分自身ミステリーが好きで、よく読んでいたが、今回美術ミステリーを初めて読み、自分の読む守備範囲を広げるきっかけになる作品だったと感じました。
1つの作品を通して、人と人とが繋がっていく素晴らしさがあり、心温まる作品。まだ読んでいない方は手に取って、後悔しない作品だと思います。