貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 (幻冬舎文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 「おつかれ今日の私」を読了して共感しまくりだったので、他の著作をと思って拝読。
    こちらは自分の実体験や人生を基に反省?や振り返りをしていてやはりおもしろかった。世代が同じなので、親世代のいうこともわかるし、親との葛藤も共感した。

  • オーディブルで聴いた。
    ジェーンスーという名前から外国の方かと思ったら日本人女性だった。
    共感できる話、笑える話があって面白かった。
    そこまでピンクとか女子らしさを毛嫌いしなくてもいいのに…と思う箇所もあった。

  • 「片桐はいり村一の美人」「北朝鮮」、吹いた!

  • 後半が特に考えることが多かった。
    家族を一人失って、残った家族の関係性について考察するとか。男社会の働く場をゲームになぞらえることとか。小さな自分に対して大事にすることとか。
    電子書籍は解説が省かれているのが嫌なところ。
    図書館で文庫本借りて解説読みたい。

  • ・三十路の心得十箇条
    「その三、最初の五年で幹を伸ばし、次の五年で枝を剪定すべし。
    三十代、最初の五年は体力的にまだ無茶が利く時代。ならば、いままでやれなかったことをフルスロットルでやるべし。旅行、勉強、散財、恋愛、趣味、習い事、なんでもOKです。ここで大人ぶって守りに入ると先細りになりますから、まずは幹を太らせましょう。」(p33)

    そうなんだよなぁ。
    今色んなことに興味を持ってガツガツしないと、近い将来新しいことを始める体力が無くなる気はしてる。
    もうすでに色んなことがだるくなってきてるし。
    でもなんか億劫になっちゃうんだよなー。
    長い人生を充実させるために、老後も健やかに暮らせるように、がんばろ。


    ・そんなにびっくりしなさんな
    「先日は喫茶店の隣の席に座った三人の姑たちが、息子の嫁についていろいろと話していました。
    『ほんとにもう、●●(息子の名)が出張から帰ってきても、冷蔵庫になにも入ってないんですって!びっくりしちゃった』
    (略)便利なことに、「びっくり」や「驚いた」の前後に否定的な文をつなげると、驚きとともに非難めいた意図を伝えることができるのです。
    (略)非難としての「びっくり」「驚いた」をよく耳にしますが、私はあまり好きではありません。
    (略)発言者も聞いている側も『ホントびっくりね!』なんて、同じ手法であっさり不快な気持ちを表明しているのを聞いていると、オイ、自分のマイナスの感情もちゃんと自分で引き受けたまえよ!と言いたくなるのです。(P105)

    めっっっちゃわかる。
    「この前〇〇さんにこんな事言われて、ほんとびっくりしちゃうよね」って悪口言う人同じ職場にもいる‼
    悪口なら正々堂々と「こんな事あったんだけど、どう思う⁉おかしくない?」って言って欲しい。
    しこたま悪口言った後で「まぁ悪い人じゃないんだけどね~」って言うのと同じやつ。
    皆で、これは悪口では無いよね?ね?って確認しあう感じがして苦手だ。
    他人を非難するのって自分自身が嫌われるかもしれない紙一重の行為。
    他人に自分のマイナスの気持ちを吐き出してるんだから、それくらいのリスクはあって当然だと思う。
    「驚き」で非難を表すのはそのリスクだけを回避してる感じがズルい気がするんだよな。
    悪口を言うのはいけない事だって思ってるなら、そもそも職場で言わないで、自分のマイナスの感情も受け止めてくれる自信がある家族とか友達に愚痴って欲しい。

    いつも明るくてポジティブな人じゃなくて良いから、自分の気持ちに正直でまっすぐな人と付き合っていきたいよな。
    自分もこんな発言しないように気を付ける。


    ・小さな女の子救済作戦
    傷ついた気持ちやうれしい気持ちを素直に感じている存在を自分の中にいる「小さな女の子」とする。そんな「小さな女の子」を大人になったからと言って無視せずに、ちゃんと向き合ってみようという話。

    「『理想の自分になるために努力すること』と、『理想の自分なら感じないと勝手に想定した感情を無視すること』は、別の話なんだと思いました。みっともない感情にある程度開き直れるのが、大人なのかもなとも思いました。」(p284)

    これだからジェーン・スーさん大好き。
    痒い所に手が届く感じ。
    自分の場合、子どもの頃から「理想の自分」というか、「こんな人にはなりたくない」みたいなものがあって、「なりたくない人が感じてそうな感情」は無視する癖があった。
    「こんな事で怒ったり取り乱したりする人は嫌だなぁ」と感じたら、本当は怒っていても何とも無いフリにする。
    「甘ったれた女は嫌いだ」と思ったら、甘えたいっていう気持ちを無かったことにするとか。
    気持ちを人前で出さないだけじゃなくて、自分の中でも無かったことにしちゃうと、絶対にどこかで歪が生じると思う。
    そして我慢できなくなっていきなりしんどくなるんだよなぁ。
    多分周りの人からしたら突然すぎてびっくりするだろうし、本当に迷惑な話だと思う。
    いや、そうなる前にちゃんと言ってくれよって逆の立場なら思う。
    でも自分でも無視してる感情だから、どんどん溜まってきてる事も気付かなかったり。
    私の中の小さな女の子の存在をちゃんと大切にして、ちょっとでもモヤッとした時は、この感情は一体なんだ??って向き合う癖をつけていきたい。
    自分の機嫌は自分でとるって、こういう事なんだろうなぁ。

  • 予備知識なく購入してみたところ、著者の方があまりに自分と異なる半生を送られてきた方なのでこれはすごい本を手に取ってしまったなという気分に。
    異文化交流のような気持ちで読んでいたけれど「異教徒が心に負荷を感じず示せる感情は、テンションの高さだけ」のくだりでわかる…と頷き、そこから先は何を言っているんだこのひとはと全く共感できない部分もありつつおかしくて、かと思えば洞察力の高さにはっとさせられたりもして、全体的には軽妙で読みやすいテイストなのにも関わらず、読み終わったあと我が身を振り返って真面目に考えてみたくなるような不思議な読了感の一冊だった。
    「パパ、アイラブユー。」の章は白眉かと。

  • タイトルに惹かれて手に取った。目次を見るだけでクスッと笑える。『北朝鮮』『脱北』『片桐はいり村1番の美女』言葉選びが秀逸。めちゃくちゃ面白かった。何度も声を出して笑った。痛快。笑えて、ほっこり。等身大。共感できる。お姉さんと話しているような心地の良さ。

  •  吐き捨てたようなキャッチーなタイトル。「女子会は2種類あってだな」と、勇ましいタイトルが続くが、文章はいたって丁寧なデス・マス調だ。論旨も、至ってまっとうなもので、社会で揉まれた大人の女性の視線だ。
     男社会で生きる女性の感覚は、非主流の価値観を持つ男の感覚とも似ている。作者が自らを客観的に俯瞰し、社会の中にあてはめるさまを読み、男子である読み手の私も、自らの価値観を社会に照応させてみる。少し、自分に対する理解が深まった気がする。

  • 面白かった。
    名前の付かなかったモヤモヤがスッと飲み込めたり。
    生きづらさの原因はこれか、とハッとしたり。
    ニッセン使ってみようと思ったり。

  • タイトルが良い。
    初めて著者の本を読みました。
    丁寧な自己分析が参考になりました。

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著者プロフィール

1973年、東京都出身。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティー。『ジェーン・スー生活は踊る』(毎週月~木曜午前11時TBSラジオ)に出演中。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎)で講談社エッセイ賞を受賞。著書に『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ社)、『生きるとか死ぬとか父親とか』(新潮社)、『これでもいいのだ』(中央公論新社)、『ひとまず上出来』(文藝春秋)、『きれいになりたい気がしてきた』(光文社)など。

「2022年 『OVER THE SUN 公式互助会本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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