むらさきのスカートの女 (朝日文庫) [Kindle]

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  • 朝日新聞出版
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感想・レビュー・書評

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  • 最初は不思議な女の人の観察日記かと思っていたら話が進むに連れてどんどん不穏な空気になっていく。
    最後の場面はその人物像と相待って早口で話しているのが想像させ、ちょっと気持ち悪かった。

  • 不穏だった。
    読み始めはどこまで読み続けるかな?と思ったけど、だんだん止まらなくなって最後まで読了。
    語り手のことが途中まで全く見えてこず、気になって仕方なかったのにそれもだんだん忘れて面白く読み進めてしまった。しかし不穏なお話。
    結局語り手の女はこの後どうなるのだろうか。
    作者の他の話も気になる。

  • 「わたし」の視点から描かれる「むらさきのスカートの女」の生活。「わたし」について語られることは少なく、ただひたすらに「むらさきのスカートの女」について語られる。それなのに、どんどんと「わたし」の持つ異常性が浮き立ってくる。読みながら頭に浮かんでくる映像は、日々を送っている「むらさきのスカートの女」と、そんな彼女の周りにいつの間にか写り込んでいる「わたし」。本を読んでいる私自身の片隅にもいつの間にか立っていて、「むらさきのスカートの女」の特異性について語っているようにさえ思えてぞっとする。

  • むらさきのスカートの女がホテルの清掃員として働く。それを見守る黄色いカーディガンの女。

  • これといってなにも起こらないし、起こったとしてもありがちなことしかない。ありがちなことというのは、小説としてありがちなこと。ふつうは書かないんじゃないか、こんなベタな展開やエピソードは…と思うようなことも堂々と書くのだが、ベタでありがちな小説になっているわけではない。

  • 長すぎず、難しいこともなく、黄色いカーディガンの女の狂気が段々怖くなるようなお話でした。

    仕事内容よりも、職場のメンバーのことばかり気にしている人って女性に多い。

  • 面白い設定だし、先が気になるし、芥川賞受賞作品だし、でサクサク読んだ。
    でも最後が残念過ぎた。そんな面白くない終わり方でいいの?期待し過ぎちゃったのかなあ…それとも私が大事なことに気付いてないのかなあ…うーん?

  • 星4だけど、よくわからない。けど、4時間足らずの一気読みでスラスラ読めた。一人称のような三人称のような語調。余韻が残る。なんだか不思議すぎる。どう、自分の中でオチを付ければいいのだろう。なにはともあれ展開が面白くて夢中で読んだ。

  • 「むらさきのスカートの女」と名付けられていることで、何か特別変わった人なのかと思いきや、実際は割と普通の人で、逆に主人公(黄色いカーディガンの女)の方がよっぽど狂気に満ちてることに気付いて怖くなる・・・。

  • 前から気になってて、図書館で。

    なんかちょっと、よくわからない。不思議。
    スラスラっと読みました。

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著者プロフィール

1980年広島県生まれ。2010年『あたらしい娘』で「太宰治賞」を受賞。『こちらあみ子』と改題し、同作と新作中短編「ピクニック」を収めた『こちらあみ子』で、11年に「三島由紀夫賞」受賞する。17年『あひる』で「河合隼雄物語賞」、『星の子』で「野間文芸新人賞」、19年『むらさきのスカートの女』で「芥川賞」を受賞する。

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