- Amazon.co.jp ・電子書籍 (157ページ)
感想・レビュー・書評
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最初は不思議な女の人の観察日記かと思っていたら話が進むに連れてどんどん不穏な空気になっていく。
最後の場面はその人物像と相待って早口で話しているのが想像させ、ちょっと気持ち悪かった。
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不穏だった。
読み始めはどこまで読み続けるかな?と思ったけど、だんだん止まらなくなって最後まで読了。
語り手のことが途中まで全く見えてこず、気になって仕方なかったのにそれもだんだん忘れて面白く読み進めてしまった。しかし不穏なお話。
結局語り手の女はこの後どうなるのだろうか。
作者の他の話も気になる。 -
「わたし」の視点から描かれる「むらさきのスカートの女」の生活。「わたし」について語られることは少なく、ただひたすらに「むらさきのスカートの女」について語られる。それなのに、どんどんと「わたし」の持つ異常性が浮き立ってくる。読みながら頭に浮かんでくる映像は、日々を送っている「むらさきのスカートの女」と、そんな彼女の周りにいつの間にか写り込んでいる「わたし」。本を読んでいる私自身の片隅にもいつの間にか立っていて、「むらさきのスカートの女」の特異性について語っているようにさえ思えてぞっとする。
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これといってなにも起こらないし、起こったとしてもありがちなことしかない。ありがちなことというのは、小説としてありがちなこと。ふつうは書かないんじゃないか、こんなベタな展開やエピソードは…と思うようなことも堂々と書くのだが、ベタでありがちな小説になっているわけではない。
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長すぎず、難しいこともなく、黄色いカーディガンの女の狂気が段々怖くなるようなお話でした。
仕事内容よりも、職場のメンバーのことばかり気にしている人って女性に多い。 -
面白い設定だし、先が気になるし、芥川賞受賞作品だし、でサクサク読んだ。
でも最後が残念過ぎた。そんな面白くない終わり方でいいの?期待し過ぎちゃったのかなあ…それとも私が大事なことに気付いてないのかなあ…うーん? -
星4だけど、よくわからない。けど、4時間足らずの一気読みでスラスラ読めた。一人称のような三人称のような語調。余韻が残る。なんだか不思議すぎる。どう、自分の中でオチを付ければいいのだろう。なにはともあれ展開が面白くて夢中で読んだ。
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前から気になってて、図書館で。
なんかちょっと、よくわからない。不思議。
スラスラっと読みました。