- Amazon.co.jp ・電子書籍 (157ページ)
感想・レビュー・書評
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今村夏子にしか書けない世界がある。はじめすごくやさしく見えるその世界の軋みが、少しずつ浮かび上がってくる過程でみえてくるのはこの社会はやさしくなんかないしやさしくあることはやさしさとはちがうという矛盾。
2人は同一人物だとも読めるし、現代の孤独を切り取ったとも見えるし、非正規雇用の不安定さ、女性に序列がつけられる構造、男女の不均衡などさまざまな読みが可能。すごい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
往復1時間の電車で読み終わってしまった。ボリュームが軽めというものあるが、展開が気になりすぎて久々の超集中力を発揮してしまったためだ。
さて、読み終わって母にどんな本?と聞かれたのだがとっても困った。なんなんだろうこの本。
読書数や経験も多くないので似た本も思い浮かばないし、ジャンルもよく分からない。そこで僕が咄嗟に言った言葉が「不思議ちょいコメディーミステリー」であった。今思い返すと割と我ながらいい表現なんじゃないかと思っている。
この言葉の通り、何が起こるか予測不能の不思議な話である。商店街や公園、職場がメインのシーンなので、読みやすい。そこにいる変わった人の話である。笑わせてくれるシーンも唐突に出てくるので最初はびっくりしたが、絶妙に面白い。ファンになりました。
最後に、巻末に今村さんのエッセイが載っているのでぜひ読んでほしい。淡々と今村さんの過去のエピソードとともに頭の中が描かれていくのだが、その内容が癖になる面白さだった。少し暗いけど物の見方が面白い。書いた作品が賞を取っていることからもだが、この人は天才なんだろうなあ。 -
むらさきのスカートの女よりへんな女の話
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芥川賞は読むのには難しいと、内心決めている私です。
でも、面白く読みました。何より短編ですので。そのあとのエッセイも・・
読みやすかったです。 -
読みやすかった。
最後黄色のカーディガンの女の正体が分かった時読み直したくなった。 -
タイトルと表紙に引かれました。文章が読みやすく、全体を通して不気味な雰囲気や表現がすごかったです。
結末や主人公の意図を掴むのが難しく…読み終わってはてなマークだらけでした。 -
実際に会ったら、黄色いカーディガンの女が怖いだろうに、小説の中ではその行動を、なんとなく納得してしまう。
全部でではないけど、同じようなこと普通にみんなやってるよね、きっと