- Amazon.co.jp ・電子書籍 (157ページ)
感想・レビュー・書評
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紫のスカートをはいた女を主人公が観察(ストーキング)し続ける。最後の方で主人公が誰なのか分かるが、紫のスカートをはいた女についての描写ばかりで結局主人公がどういった人物なのかほとんどわからなかった。こういった書き方はあまり馴染みがなくて面白いなと思った。
最後まで読んでもどういうことだったのか結局よく分からないまま、なにか腑に落ちないような不思議な読後感だった。
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最初から最後まで気持ち悪いな。なんでむらさきのスカートの女をストーキングしてたのかわからん。
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淡々と語り手がむらさき色のスカートについて語っていく。
語り手の違和感を感じつつも、読み進めてもなかなか正体が掴めず焦ったくなって読むのをやめてしまった。
冗長というか単調で自分にはあまり合わなかったかも。。 -
不思議な本を読んだ
主人公はむらさきのスカートの女?
それとも、わたし?
この話はどこへ辿り着くのかと読み進めたら、加速して急展開
途中から一気読みした
読了後は、1人不思議な世界観に取り残されていて、気が付いたらむらさきのスカートの女を探していた -
かなりおもしろかった。
小説にはだいたい一人称と三人称(神の視点)があるけど、一人称で書くなら、その人の見たこと聞いたこと以外は書けない。三人称なら神の如くなんでも知っててなんでも書けてしまうが、一人称の本人の切迫感はちょっと失われてしまう。
そこでこの小説だが、その人称の問題を、物語全体のギャグにしてしまっている。こういうやり方があったか、と膝を叩きつつ笑った。ほかにこんな小説はあったのだろうか?
帯に"何も起こらないのにおもしろいとTikTokで話題"みたいなことを書いていたが、嘘です。ちゃんと何かは起きます。 -
最初はむらさきのスカートの女に焦点が当たるが、徐々に語り手のおかしさに気づき話に引き込まれていく。語り手は自分と似た境遇のむらさきのスカートの女と友達になろうと画策していくがなかなか成就しない。ブラックユーモアの中に30代半ばの独身女性の孤独を描いている。
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今村先生の観察眼がするどすぎます。
人間のいやなところを面白いエッセンスとして小説に組み込んでいるのが狂気の沙汰じゃありません。
映画化するなら園子温監督とかがメガホンをとりそうな雰囲気で、穏やかな風にたゆたう白い布にじわっと血がにじむ感覚。これがなんともいえない背徳感。
深夜に読むのがおすすめです。 -
なんかはじめてのタイプ
ずっと第三者の目線から見てる感じ