安楽死が合法の国では安楽死の条件と対象がすべり坂を下りるように拡大して本人の意思で行うものから本人以外の判断で与えるものになってきていて、そこに「無益な治療」論や「パーソン論」「臓器提供(のための)安楽死」が悪魔合体している現状が紹介されているだけでなく、日本もこれらの動きと無縁ではないということが著者の実体験も交えて明らかにされていて、中途半端な障害者として衝撃を受けたし、「なぜ」死を望むのかということを考え続けてほしいとの提言には納得した。安楽死や尊厳死についてだけでなく、臓器移植や社会福祉に関心のある人にはぜひ読んでほしいし、できれば関心のない人にも読んで知ってほしい良書です。

2024年2月24日

読書状況 読み終わった [2024年2月24日]
カテゴリ 自前

腸内細菌叢と人体の間に関係があることに興味を持って便移植などの情報も知っているつもりでしたが、これほど研究が進み、健康や病気の制御に役立てようとされているとはまったく知りませんでした。今後はもっと積極的に情報を追いかけてみようと思います。

2023年12月5日

読書状況 読み終わった [2023年12月5日]
カテゴリ 自前

19世紀末に出版されたアルトゥージのレシピ本が現代に直接つながるイタリア語を作り、イタリアという統一国家を作ることに貢献した、という部分と、母=パスタ、パスタ=母、という部分、野菜食いからパスタ食い、という部分に、イタリア社会におけるパスタを中心とした食文化の存在感の大きさを感じた。

2023年7月11日

読書状況 読み終わった [2023年7月11日]
カテゴリ 自前

独立後間もないウクライナを中心に、ポーランド、リトアニア、ベラルーシの入り組んで複雑な歴史の中から自分たちの歴史を復元しようと模索する学術的、社会的な動きが紀行文風にまとめられていて知識が少なくても分かりやすい良書。現在進行中の戦争で戦場になってしまった都市が歴史的、文化的にどのようなところだったのか、雰囲気も含めて詳しく知ることができたし、登場する人々も戦争で亡くなったり今も戦ったりしているかもしれないと考えさせられた。

2022年7月9日

読書状況 読み終わった [2022年7月9日]
カテゴリ 東海村立図書館

登場人物とストーリーをシンプルにすることに注力しすぎた感じでストーリーから外れた部分での主人公たちの生活が見えてこなかった。

2022年6月21日

読書状況 読み終わった [2022年6月21日]
カテゴリ 東海村立図書館

極東地域に大きなウクライナ人コミュニティがあったこと、シベリア出兵や満州国などでこのコミュニティと関係があったことを初めて知りました。

2022年6月17日

読書状況 読み終わった [2022年6月17日]
カテゴリ 東海村立図書館

気候変動と人間社会というほかではなかなか見られない視点からまとめられていて、中世ヨーロッパが受けた気候変動の影響(中世温暖期)も分かって参考になったが、扱っている範囲が広すぎて最後まで興味を維持するのが大変だった。

2022年2月12日

読書状況 読み終わった [2022年2月12日]
カテゴリ 東海村立図書館

だいぶ時間がかかってしまったが、今まで持っていた“中世”貴族のイメージがかなり変わって面白かった。十字軍の騎士たちが「蛮族」呼ばわりされたのも当然だし、鎌倉武士たちと大して変わらないとも思った。この時代に過酷なまでに踏みつけられていた農民たちがどうして生き残って生産力を増やし、人口を増やしていけたのかもっと知りたい。

2022年1月21日

読書状況 読み終わった [2022年1月21日]
カテゴリ 東海村立図書館

当時に描かれた図画や現在の写真をカラーで豊富に掲載してあるので、ほかの書籍では文章から想像するしかなかった部分も補足することができたし、この書籍の説明も理解しやすかった。特に、当時の農家の建物については理解が深まったと思う。ただ、「中世」という長い時代を割と薄い書籍にまとめてあるために「中世」の中での変遷や地域差などは分かりづらく、この書籍を導入部としてさらに興味ある分野について深めていくと良いと思う。

2021年12月4日

読書状況 読み終わった [2021年12月3日]
カテゴリ 東海村立図書館

多数の資料を基にした解説だけでなく、ノンフィクション小説やドキュメンタリーのように記述されている部分もあって、当時の各地の様子が目に浮かんで記憶に残りやすかった。特に、ペストで妻と五人の子供を一度に亡くした男性の話は印象に残った。ただ、資料の不足からか1348~1349年のペスト流行の終息直後の復旧・復興に向かう様子についての解説や記述があっさりとしていて空想するしかなかったのが少しだけ残念だった。

2021年12月3日

読書状況 読み終わった [2021年11月27日]
カテゴリ 東海村立図書館

まだ十分内容を消化できなくて楽しみきれなかった。繰り返し読んだ方が良いかもしれない。

2021年5月30日

読書状況 読み終わった [2021年5月30日]
カテゴリ 東海村立図書館

読んでみたら優れたSFで、今まで食わず嫌いで手を出さないでいたことを後悔した。

2021年5月30日

読書状況 読み終わった [2021年5月30日]
カテゴリ 東海村立図書館
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話の密度が高くて、なじむのに少し時間がかかりそうだが、面白い題材を扱っていると思う。続きを期待している。

2021年5月25日

読書状況 読み終わった [2021年5月25日]
カテゴリ 東海村立図書館

終わり方が急で残念だった。

2021年5月23日

読書状況 読み終わった [2021年5月23日]
カテゴリ 東海村立図書館

解説書と期待していたが、学術的な解説よりも、学術的な事実から湧き上がる著者の思いを書きつづったような部分が目立って、どこまで参考にして良いのか分からなかった。

2021年5月18日

読書状況 読み終わった [2021年5月18日]
カテゴリ 東海村立図書館

三内丸山遺跡を中心に、縄文時代の各集落や地域をつなぐ、情報や物、人の交流について、それまでの考古学に批判的な考古学者たちが語り合った対談集。「商人」というキーワードによって交流の様子が思い浮かびやすく、理解しやすかった。
この本が今から20年前の2000年に発行されていたと知り、今ならさらに刺激的な話を聞けるではないかと思う。

2021年5月16日

読書状況 読み終わった [2021年5月16日]
カテゴリ 東海村立図書館

啓蒙短編エッセイという感じで、短時間で面白く読めた。また、磯田先生が茨城大学を去られた経緯も分かって良かった。

2020年12月20日

読書状況 読み終わった [2020年12月20日]
カテゴリ 東海村立図書館

最後に主人公が願いをかなえるという単純な話ではなく、主人公もとらわれていたものから救われるという、良い意味で予想を裏切る終わり方で、今、とても良い読後感に浸っています。著者の作品を読むのは初めてだったので、他の作品もぜひ読みたいです。

2019年6月4日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2019年6月3日]
カテゴリ 自前

離農など経営問題だけでなく、農作業中の事故による家族の死やBSE、原発事故、難病など、重い出来事が取り上げられています。ですが、娯楽作品のような劇的な展開や大団円といった展開はありません。掲載されている5本の短編の登場人物たちは、皆、自然体で、淡々と、それでいて、最終的には力強く前向きに出来事に向かっていきます。この登場人物たちの様子に、私は人間の力をとても感じ、勇気をもらいました。「農民文学」を読んだのは初めてでしたが、他の作品も読んでみようと思います。

2018年10月22日

読書状況 読み終わった [2018年10月22日]
カテゴリ 茨城県立図書館

元NHKアナウンサーによる、分かりやすく話しているような文章で読みやすかった。
書かれている「『医療的ケア』の必要な子どもたち」は身体障害に対する支援と医療的ケアの両方が必要な子どもを主に指しているように感じたが、就学やレスパイトなど、短腸症候群の患者や家族の悩みや不安と共通するところが多く、共感した。
また、2018年の出版と内容が新しく、筆者が勤める“もみじの家”など、医療的ケアの必要な子どもたちへの支援を行っている団体についての最新に近い情報が具体的に紹介されていて、医療的ケアの必要な子どもや家族が利用を考える際に具体的にイメージできるのではと思うくらい参考になった。

2018年10月21日

読書状況 読み終わった [2018年10月15日]
カテゴリ 那珂市立図書館

柔らかく、読みやすい文章でサクサク読めました。この本を入口に、さらに様々な本を読んでいくと良いように思います。

2018年8月21日

読書状況 読み終わった [2018年8月21日]
カテゴリ 茨城県立図書館

表題は赤ちゃんのことではありませんでした。

2018年8月18日

読書状況 読み終わった [2018年8月18日]
カテゴリ 那珂市立図書館

防災のための備えとして地域との良い関係を構築することが強調されていたが、差別や偏見がある場合には多大な労力を必要で、この労力に耐えきれずに備えが進まない患者や家族も少なくないと思う。特に、普段は独力でなんとか生活できる、または、災害などの特殊な状況時のみ特定の困難がある程度の患者や家族の場合は周囲からの適切な支援が必要になると思う。

2018年8月14日

読書状況 読み終わった [2018年8月14日]
カテゴリ 茨城県立図書館

大彗星のように駆け抜けていった命の記録で、人間はここまで強くなれるのかと畏怖さえ感じました。

2018年2月7日

読書状況 読み終わった [2018年2月7日]
カテゴリ 自前
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