相場師として今も最前線で戦い続けているcisさんの本。長年トレードをやってきた人にしかわからない体験談が生々しく語られている。ある程度短期トレードの経験を積んだ読者には共感できる点や参考になる点が多いと思う。

ー引用ーーーーーーーーーーーーーーー
・僕の場合、銘柄それぞれの勝敗を考えるなら、利益になる取引は3割くらいしかない。ほとんどがトントンかちょい負け。けれども、時々負け額に対して10倍20倍の金額を勝つことがあるから、勝率も少なくてもトータルではプラスになる。
・僕の勝率を銘柄で見れば3割位だと言ったけれど、24時間以内に決済する予定で売買したトレードに限れば6割位買っている。逆に20年近く株に触れてきてもようやくそれぐらいといったところ。
・どうやって勉強したか?とよく聞かれる。僕の場合は、ただひたすら値動きを見た。マーケットの事はマーケットでしか学べない。本に書いてあるのは過去のことで、未来にも役に立たない。
・ニュースはNHKよりtwitterのほうが早い。普段僕が見ているのは値動きとtwitter。値動きを見ていて、何か怪しい動きがあったら、まずポジションを軽くしてからニュースを確認する。ニュースはTwitterが1番早い。つまり口コミ。だから僕は、基本的にニュースはTwitterだけにしている。新聞や雑誌も読むけれど娯楽に過ぎない。それで事足りる。
・日本、アメリカ、ヨーロッパの3つのマーケットのうち、時差の関係から月曜日に最初に市場が開くのは日本。なので週末に世界的な事件が起きると、日本で最初に影響が現れる。政治的な大きな事件があると、まず大きく売られる。その時日本では取られすぎる傾向がある。僕の経験から言えば、こういう時は90%は逆張りで買って良い。
・インサイダー取引を気づけるようになる。インサイダー的な怪しい売買は観察すればかなり見つけることができる。
・同じように教えたはずなのにみんな全然違う売買をする。みんな、1000万円でスタートして、1年間やった結果、1人だけ2400万円になり、後はちょいプラスやちょいマイナス。数百万円のマイナスもいた。
・株の投資にはいろんな能力がいる。集中力や決断力、継続力といった普通の仕事でも求められるような能力は大抵側にも求められる。後、取引自体をスムーズに行うための基礎的なスキルも必要。素早いコマンド入力と値動きに対して瞬時に動ける反射神経が求められる。相手に関する研究もいる。僕自身こうした能力はゲームで鍛えた。特に、後者の基礎的な能力はテレビゲームやパソコンゲームで磨いてきた面が大きい。とっさにコマンドを入力する動作と反射神経を鍛えたのはストリートファイター2だったし、自分のレベルを上げることの大切さ、相手に関する研究をする事前準備の必要性を学んだのはウルティマオンラインだったし、瞬時に変化する場を読む広い視野と戦況に対応する能力はエイジオブエンパイアで磨いた。親がテレビゲームをやらせてくれないような家にそれやったら僕は投資家に慣れていなかったと思う。
・買っている人ほど、短期の値動き、かつチャートや指数組み入れなどの理由がある株を買っていた。今ある優位性に張る。そのオフ会をきっかけに、長期トレードを止めて、値動きだけを見る短期トレードに変えた、。すると、それまで負け続けていたのが嘘のように連戦連勝になった。
・会社を辞めて専業トレーダーになったのは、総資産が6000万円位になった時。4000万円位の段階で、これはもうこの道で行けるだろうと僕は踏んだ。一般的には6000万円ではまだ不安かもしれないけれど、トレーダーで成功している人は、仕事を辞めるのが500万円から1000万円のタイミングが多かった。ますぷろと言う友人は200万円で仕事を辞めてトレーダーにな...

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2019年4月13日

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読書状況 読み終わった [2019年4月6日]

著者は、テンバガー発掘記事でよく目にする渡部清二さん。題目の通り、テンバガー候補銘柄を選定するための簡潔な基準を4つ挙げて詳細に説明している。ソニーやRIZAPやトヨタなどの実際にテンバガー達成した銘柄をもとにした事例解説もわかりやすい。

1点期待と違ったのは、長時間かけてテンバガーになる銘柄を対象にしていること。業績を伴って株価が10年ぐらい掛けてじわじわ上げていく銘柄の見つけ方を解説していて、1年以内でテンバガーするような銘柄の見つけ方ではなかった。短期テンバガー銘柄の発掘にはこの本の「探し方」に別の「探し方」が必要そう。

===メモ===========
・注意して見ている気づきのポイントは3つ
1.世の中や会社が大きく転換するようなコメント
2.突然飛びだす売上高等の業績
3.チャートの転換
→ コメント、チャート、業績を見る

■10倍株の4つの条件
① 成長性を示す「増収率」が高い。
・4年で売上高が2倍、年に10%以上の増収を継続しているか
② 稼ぐ力を示す「営業利益率」が高い
・目安は営業利益率10%以上
・営業利益率=営業利益÷売上高
③ オーナー経営者で筆頭株主
個人のオーナー=トップマネジメントがベスト
四季報の役員欄にある社長もしくは会長の名前が株主欄の上位株主にある事がベスト。
テンバガーの80%がオーナー鶏・ろうそく
④ 上場5年以内
テンバガー銘柄の60%が、初動時に上場5年以内だった。

・売るタイミングは買うときに想定したストーリーが崩れたとき
・将来を見据えた政策や国策が出されたときは、その内容を一つ一つ丁寧に見ていくことが、今後の株式市場のテーマを考える得る上で大きなヒントとなる。

2019年1月5日

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読書状況 読み終わった [2018年12月28日]

株の勉強本としてウルフ村田さんが推奨していたこの本。株に直接関係ない内容ですが、株のトレードに地頭力がいかに重要か、1回読んだだけでよくわかりました。

地頭力とは、未知の領域で問題解決をしていく能力のこと。株のトレードの場合、将来の株価は「未知の領域」であり、誰も答えを知らないものですから、自分の頭で考えて答えを出す地頭力が重要になるわけですね。現代人は答えのある問題を解くよう教育されてきたので、正解のある問題は解けるけど、未知の問題は解けない傾向があります。株で利益を出せている人が5%しかいないのも、地頭力の高い人が少ないのが1つの要因かもしれません。

この本には地頭力は訓練で高められると書かれています。では株のトレードで使える地頭力を鍛えるにはどうすればよいか、個人的に考えてみたのが以下です。

地頭力向上の基本は、地頭力特有の3つの考え方(「結論から考える」、「全体から考える」、「単純に考える」)で考えるクセをつけること。これらを株のトレードに当てはめると、
「結論から考える」は、株価が上がるパターン、下がるパターンで仮説を立ててとりあえずで良いから期待値を試算する。期待値が低ければやらない。
「全体から考える」は、マーケットや自分自身を俯瞰する。具体的には、銘柄のチャートだけで売買を判断するのでなく日経平均やダウ平均などの市況が良いときにだけ売買したり、自分がポジションを持っていたとしてもポジションを持っていないと考えて売買を決める。
「単純に考える」は、明確でシンプルな根拠で売買する。単純な売買ルールが成績が良かったり、優秀なトレーダーの売買ルールがすごくシンプルだったりするのは単純に、かつ抽象的に考えているからだと思います。

こういう考え方を日々続けていけば、安易なトレードもしなくなり、再現性のあるトレードが増え、売買成績も上がっていくのではないかと思います。私も常に心がけたいと思います。

===メモ=========
・地頭力とは、未知の領域で問題解決をしていく能力のこと。地頭力を構成する6つの力。根底には「知的好奇心」ベースとしてあり、その上に攻めとしての「直感力」と守りとしての「論理思考力」があり、さらにその上に地頭力特有のちからである、仮設思考力、フレームワーク思考力、抽象化力の3つの思考力がある。
・仮設思考力は結論から考えること、フレームワーク思考力は全体から考えること、抽象化思考力は単純に考えること。

2018年11月11日

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読書状況 読み終わった [2018年11月5日]

株に関する広く浅い知識を身につけられる、題目通りの入門書。著者はライター安恒理氏。安恒理氏は現役のトレーダーではないため、「株の勝ち方」のような内容はほとんど無く、一般的な株に関わる情報をわかり易く解説しています。安恒理氏が執筆した別の入門書に、『マンガでわかる最強の株入門』がありますが、内容は似通っているので初心者の方は好きな方を読めば良いと思います。入門書ではありますが中級者には学びがないかというとそうではなく、中級者の方は自分の知識の穴を埋める目的でざっと読むと発見があると思います。

===メモ=========
・防衛産業はますます需要が高まる。サイバー攻撃、ミサイル発射問題、南シナ海問題など国や企業を外的の攻撃から守るということはますます大きな課題となってくる。
・ナンピンは上がる革新があってこそ。ナンピン買いをするのは、最初のシナリオで「長期投資で値段が下がったら買い増しする」と決めた場合。チャート上で、たとえ下がってもこの値段からは反発すると行った予測も必要。下値支持線を割って更に下がりそうなときはナンピン買いは避ける。
・出遅れ銘柄、ツレ安銘柄を探す。注目された業界全体の銘柄が買われ、さらに会の矛先が次々と写っていくことがある。同業種の中でも遅れて上昇する銘柄もあるので、1ガンテの銘柄を買いそこねたら出遅れ銘柄をターゲットにする。逆に、ツレ安した会社の場合、その会社に悪材料はないので、やがてもとの株価水準までもとに戻ることを利用し、ツレ安銘柄を買ってもとに戻る過程で利確するパターンもある。

2018年11月11日

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読書状況 読み終わった [2018年11月4日]

著者は平成5~15年の間ディーラーとして相場を張っていた相場師で、相場で生き残り続けてきた実績がある。内容はテクニカルを用いたFXの売買手法、テクニカル指標としてローソク足、移動平均線、MACD、ストキャスティクス、ボリンジャーバンドの5つを総合的に用いる。ここのテクニカルの活用方法はシンプルだが、それらを組み合わせて最終的な売買を決断する。FXのトレード本だが、売買根拠が簡潔で明瞭な手法なので株でも通用すると思う。超実践的な本。定期的に復習したい。

===メモ=============
テクニカル指標の用途:
・ローソク足:相場の方向性と勢いを見る
・移動平均線:相場の方向性を見る
・MACD:利食いの判断に使える
・ストキャスティクス:利食いの判断に使える
・ボリンジャーバンド:相場の勢いを見る

・エントリーは順張りの成行注文で、利食いは逆張りの指値注文で行う。逆指値やIFO注文との組み合わせが効果的。エントリーはIFO、逆指値の成り行き注文に利食いの指値とロスカットの逆指値を設定。

買いポイント:
・上昇トレンド中にレジスタンスラインを超えた
・MACD線がシグナル線またはゼロラインを上回った
・ストキャスの売られすぎラインを下から上に抜けた
・ボリンジャーバンドの幅が狭い状態で+2σを上に抜けた。

利食いポイント:
・MACDでダイバージェンスが発生
・ストキャスでダイバージェンスが発生
・ストキャスが買われすぎラインを超えた
・ボリンジャーバンドが+2σ

・ダイバージェンスが発生してもトレンドが転換する保証はないため、ドテンはしないこと。あくまで利食いに使う
・ボリンジャーバンドの±3σが発生したら、様子見に徹すること。ほとんど起こらないことが起きているため、その後どうなるかわからずリスクが高いため。±3σの逆張りなんてもってのほか。

・個人投資家が勝ちやすいのはオーバーナイト取引。日計りトレーダーよりもオーバーナイト取引のほうが競争相手が少ないため。

・移動平均線が横ばうもみ合い相場では収益性が高くないので基本的にはトレードしない。

・ポジションを追加しないトレードは実は最も難しい。自信のあるトレードとそうでないトレードは10くらいのリスク量の差がある。相場観の強さに応じて売買サイズを調整できるかどうかが勝負の分かれ目。

・トレーリングはある程度トレード技術が上達した場合に知らずに実行できているというもので、かなり高度なテクニック。ルールを策定するなどあまり深く入り込まないほうが良い。

2018年10月28日

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読書状況 読み終わった [2018年10月27日]

トレンドフォロー型の投資手法の基本について丁寧に解説していて、題目の通り教科書的な本。移動平均線の並びと傾きからトレンドを把握し、トレンド転換の兆候をシグナルとしてエントリー・イグジットする手法。初級者向けの内容多めだが、中級者に非常に役立つと思ったのが、増資や思惑銘柄への対処法。これらのような特殊なケースについてガイドラインを出している本はまれなので、第5章の「決算、増資、IPO…特殊なケースの対処法」だけでも読む価値があると思う。

===メモ===========
・筆者の感覚では、市場全体が明らかな上昇トレンドにあるときの個別銘柄の上昇トレンド転換や、市場全体が明らかな下降トレンドにあるときの個別銘柄の下降トレンド転換は、場中に判断すると良い結果が出ることが多いように思います。
・売買代金急増の上昇の後の急落後は、株価の上値が重くなる。やれやれ売りが増えるため。やれやれ売りをこなして高値を更新していく場合は強いので新規に買う戦略も有効
・増資発表後数日で新株発行価格が決定すれば、底から新株発行価格を底値にして推移する。
・増資を発表板銘柄が成長株か否かによって、増資が実行された後の株価の動きが異なってくる。成長株の場合、増資発表後は希薄化を嫌気して一旦株価が下がるが、その後資金を有効活用いてさらなる業績の成長が期待されることから再び株価画は上昇するケースが多く見られる。
・増資銘柄を新規買いするなら、増資後底を打って多少反発した局面で買うのも1つの戦略。この場合、損切りラインは直近安値か新株発行価格。
・増資銘柄を保有していた場合は、増資発表翌日は高い価格がつくことが多いのでひとまず成り行きで売るのが一策。もしくは、新株発行価格が決定するまで持ち続け、発行価格を割り込んだ場合は損切。
・リーマンショックなどの急落でトレンドが明確に下に変わった場合は、上昇トレンドの保有銘柄でも一部を売却するなどして一部をキャッシュにしておくことが重要。どんな状況でも、下降トレンド転換=売り。
・保有銘柄のトレンドが下降トレンド転換寸前の場合は、株価指数が下落の場合は一部を売る。逆に、指数が上昇トレンドに転じ、上昇トレンド入りをする個別銘柄が増加傾向であれば、上昇転換寸前の銘柄も上昇入りするだろうと判断する。
・「思惑」で上昇した銘柄は、下落スピードも早い。
・株価が短期間で買値から5倍、10倍になったなら、上昇トレンド途中であっても少しずつ売るべき。上昇トレンド終了まで保有を続けるのは、当初の保有量の5分の1程度が望ましいと思う。

2018年10月28日

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    再読了日:2018年10月27日

読書状況 読み終わった [2018年10月21日]

投機で4回成功し4回破産して最後はピストル自殺をした投機王リバモアのノンフィクション小説。著者はリバモア本人ではなく、リバモアにインタビューをしたエドウィン・ルフェーブル氏だが、リバモアの投機に対する考え方が如実に表現されている。投機王になるとはどういうことかが垣間見える小説。

===メモ=================
・俺は株式相場より商品相場のほうが好きだった。商品は株よりも経済や事業の本質を具現している。商品相場でも普通のビジネスと同様、研究と観察に精進することで利益を上げることが可能である。商品相場では株式相場のように一晩で配当が決まったり増減したりというようなこともない。商品相場は究極的には唯一、需要と供給の経済原則によって支配されている。だから、商品のトレーダーは、現在と将来の需要と供給を正しく見極めるだけでいいのだ。
・おれは情報を偏重するようにはできていないようだ。情報を求める姿勢は欲望からというよりも自分の頭で考えたくないという甘っちょろい態度から来ている。

2018年10月8日

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    再読了日:2018年10月8日

読書状況 読み終わった [2018年10月2日]

著者は、トレーダーかつ大学教授でもあるナシーム・ニコラス・タレブ氏。専門は不確実性科学。

人間がいかに確率に弱いかをを実例を用いてエッセイ形式でまとめた本。自分の思い込みが誤っていることに気づかされる。

投資家にとっては誤った思い込みは命取り。自分が誤った思い込みをしやすいことを自覚するだけでも思い込みに気づきやすいので、トレード成績が順調なときに読み返して、成績が本当に自分の実力なのかを振り返りたい。

===メモ==================
・確率とは、私達の知識が不足していて、確実なことはわからないと認めることであり、自分の無知を相手にするために作られた方法なのだ。
・リスクに気づいたり避けたりといった活動の殆どを司るのは、脳の考える部分ではなく感じる部分なのだ。つまり、リスクを避けようとする時、合理的な考えは少ししか関係ないし、殆ど関係ないと言っていい。合理的な考えが役割を果たすのは、ほとんど、自分の行動になにか理屈をつけて正当化するときのようだ。

2018年10月8日

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    再読了日:2018年10月8日

読書状況 読み終わった [2018年10月1日]

著者は、大手投資信託「バンガード」の取締役だったチャールズ・エリス氏。アクティブファンドのほとんどがインデックスファンドに劣っている事実などから、インデックスファンドのみに長期で投資することが最も効果の高い資産運用方法であると述べている。インデックスファンド最強説は、「ウォール街のランダム・ウォーカー」著者のバートン・マルキールも述べており、長期運用を始める際はこの2冊と、両名が執筆した「投資の大原則」が参考になる。

=メモ================
・成功する運用基本方針策定のポイント:
①長期運用の目的の確認と、資産配分比率(株、債権、等)の策定、
②ポートフォリオの構成の決定(成長株対割安株、国内株対海外株など)、
③アクティブ対パッシブ比率の決定、
④個別ファンドの選択、
⑤アクティブな運用(銘柄の売買)
最小コストで最大の効果を出すのは①で、④や⑤はコストがかかる割に効果が殆ど無い

・モーニングスターは自身の格付けが将来のパフォーマンスの予想に殆ど役立たないことを認めている。

2018年9月24日

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    再読了日:2018年9月24日

読書状況 読み終わった [2018年9月15日]

著者は『Yahoo!ファイナンス株価予想』MVPの熊谷亮さん。チャートの形と材料の良し悪しで売買する手法。売りはやらず、テクニカル分析やファンダメンタル分析は使用しない。チャート形状は4パターンありそれぞれ、①半値押し、②フラッグの上抜け、③三空叩き込みまたは三手大陰線からの反発、④チャート横横からの高値更新、の4パターン。①,②,④が材料の良し悪しを考慮する。他の株本では売買手法が曖昧なことが多いが、この本ではどのパターンも売買基準が定量的でかつ明確であり、再現しやすい。

===以下、内容のまとめ=============
■①「暴騰銘柄の急落後の反発」
・高値から半値で分割して買え終えた後に下落しても1日だけは待ってみる。急落時にはオーバーシュートすることが多いため。1日後も下げ続けたら損切り、上昇に転じたら保有。
・上昇した材料の強さで利確の方法を変える。パッとしない材料なら買値から8~10%上昇で全利確。しっかりとした材料の場合は半分は買値から8~10%上昇で利確し、もう半分は前日の安値を当日の終値で下回らない限り保有。かなり期待される材料の場合は全て前日の安値を当日の終値で下回らない限り保有。
・パッとしない材料とは、株主優待の新設、株式分割、目立った材料がない。しっかりとした材料とは、行液の情報修正、過去最高益、好決算、増配、新事業発表、新商品発表。かなり期待される材料とは、大規模な自社株買い、大企業との資本業務提携、業績大幅情報修正、決算発表でPERやPBRが下がり割安になるもの。
・以下のケースではチャートの形が当てはまっても取引しない。
 1)株価100円未満の低位株:半値押し以上にズルズルと株価を下げるケースが多いため
 2)3~5倍暴騰銘柄:下落幅が大きくなり半値でとどまらないことが多いため
 3)上昇1,2,3波を終えている銘柄
 4)下落トレンドの銘柄:一時的な上げの場合が多いため
■②「高値抜き銘柄の新展開」
・①~②週間ほどで株価が1.5~2倍に暴投した銘柄が1ヶ月程度ヨコヨコした後に、高値を陽線の終値で確実に抜けた場面でINする
・利確方法は①と同じで、高値更新時の材料に応じて変える
■③「暴落銘柄の底値からの反発」
・③ヶ月以内に株価が高値から約40%以上暴落してきたあとに三空叩き込みまたは三手大陰線が出た場合にIN
・利確は、半分を8~10%上昇で手仕舞し、もう半分は前日安値を終値で下回らない限り保有。材料は考慮しない。材料がなくても反発することが多いため。
■④「ラインの放れの大相場」
・4~6ヶ月程度の間株価の安値から高値の上昇率が40%以下にとどまっていた銘柄が、好材料をきっかけに2日以内で一気に高値を更新した際にIN
・利確方法は③と同じ。
■①~④の共通ルール
・買いは3分割する。半分を翌日寄り付きで買い、25%を約定価格の0.95%と0.9%でそれぞれまとめて指値しておく。
・損切りは、終値が買いの平均値から8%下落したら翌日の寄り付きで成り売り。

2018年9月3日

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読書状況 読み終わった [2018年8月27日]

1つの手法を詳しく説明するのではなく、投資手法が広く浅く紹介されている。相場の状況に応じた投資手法や、時期ごとの相場の状況が詳しく説明されていて、季節の変わり目や相場の転換時に見直したい本。1年間株取引を実践し、一通りの相場と季節を経験した「株2年生」に最適な本。

著者の2名はともにシステムトレーダーであり、記載内容は過去のバックテスト結果に基づいているので信用はしやすい。ただ、2015年10月の段階でのバックテスト結果なので、それ以降傾向が変わっている可能性あり。

===以下引用=============
・投資ノートを振り返って「反省」する週間を身につけることで、着実にあなたの投資スキルは向上し、みるみるうちに利益を出せる投資家へと成長できるはずです。
・状況に応じて投資法を使い分ける。上昇相場では順張り・成長株投資で絶好調な株を買い、ボックス相場では押し目買いや循環株投資で循環性のある株を買い、下落相場では逆張り・割安株投資で底が堅い株を買う
・PEGレシオ=PER÷1株あたり利益成長率 PEGレシオはバリュー投資やグロース投資をしている投資家がよく使う指標で、企業の成長性と割安感を天秤にかける。1倍を下回っていると割安感が大きく、逆に2倍を上回ると割高感が大きいと言われる。
・押し目買い銘柄を探すポイントは、強力なサポートライン(底値圏で下落する値段を支えている価格帯)があること、出来高が急増していないこと。株価が急落する理由は、1)買い手が減って株価が上がりづらくなったから、2)売り手が増えて株価が下がりやすくなったから、のどちらかしかない。出来高が急増しているなら株を投げ売りしている投資家が増えているということ。
・月ごとの相場の傾向:
 1月:年明けで個人投資家によって小型株が買われやすい
 2月:1月より上昇傾向が強い。3月の配当や株主優待に向けて仕込むため
 3月:2月に続き上昇傾向が強い。配当や優待に向けて仕込むため
 4月:最も上昇傾向が強い。機関投資家の資金入りや配当等権利確定後の株安のため。
 5月:どっちつかずの時期。本決算前の様子見。
 6月:本決算の結果によって株価が左右される。
 7月:材料に乏しいので決算以外の材料に左右される時期
 8月:夏季休暇で夏枯れ相場
 9月:下落の強い時期。投資家が中間決算のための利益確定を意識するため。
 10月:どっちつかずの時期。中間決算発表前のため。
 11月:中間決算の結果に左右される時期。
 12月:中間決算の結果に左右される時期。12月上旬まではタックスロスセリングで弱気相場だが、その後は見直し買いが入りやすい。結果12月は全体的に上昇傾向が強い。
・4月優待の株は約30銘柄と少ないため、3月に優待銘柄に資金が集中しやすく、売買代金の小さな株ほど値上がりの傾向が強い

2018年8月26日

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    再読了日:2018年8月26日

読書状況 読み終わった [2018年8月20日]

3本の移動平均線だけで期待値の高いタイミングを判断し買い・売りを行う手法。短期・中期・長期の移動平均線の並びと傾きからトレンドを判断し、トレンドの方向に玉を建てる。移動平均線以外のテクニカルやファンダメンタルは全く使用しない。

判断の方法や売買の方法が簡潔で、練習は必要だと思いますが実践はしやすい手法と思います。

気になるのは、著者の小次郎講師が最前線で相場を張っているかどうかという点。教育には力を入れているようですが、自身で稼げていない場合、この手法の有効性が問われます。

===以下本文から引用==========
・価格と移動平均線ではなく、2本の移動平均線を用いてゴールデンクロス・デッドクロスを判断する理由は、「だまし」を減らすため
・押し目買いは、中期線と長期戦が上昇している状態で短期戦だけ下降していれば押し目と判断できる。買うタイミングは、中期線を割り込んでいた短期線がもとに戻って、上から短期線・中期線・長期戦の並びで間隔を広げながら3本の線が上昇を始めたとき。
・値動きの小さな投資対象には本手法は不向き。変動率が大きいもの、トレンドが出やすいものに適している。株式であれば大型の国際優良株よりも新興株。FXなら米ドルよりも英ポンド円のほうが向いている
・タートルズは1回あたりのトレードのリスク量を具体的に明示している。「1回あたりのトレードで許容できる損失の最大上限は、投資用資金の1%」というルール。20日ATRが1%以内になるようにポジション数を調整する。さらに、リスク分散の観点では、1ユニットあたりの最大リスクを1%とすると、1)同一銘柄は4ユニットまで、2)相関の高い銘柄は6ユニットまで、3)相関の低い銘柄は10ユニットまで、4)買いと売りを合わせて12ユニットまで
・タートルズでは、ロスカットについては「各銘柄のノイズは2ATR以下である」と結論づけている。この幅を超える値動きがあった場合にはロスカットをすべき。

2018年8月26日

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    再読了日:2018年8月26日

読書状況 読み終わった [2018年8月19日]

著者は、ザイの「ミニ株バトル」で資産を1年で3倍に増やしたチャンピオンであるワタナベくん。実際に著者が使用している、ボリンジャーバンドを用いたテクニカル投資法(セクシーボリンジャー投資法)を本書で解説しています。

一般的なボリンジャーバンドの使い方は、±2σを超えたらエントリーする、という方法ですが、セクシーボリンジャー投資法ではバンドの幅が収縮したタイミングを狙う点が特徴です。具体的なエントリー基準が書かれており、応用としてその他のテクニカル指標との組み合わせについても述べられており、わかりやすくかつ実践しやすい内容になっています。

投資家のウルフ村田さんも、ボリンジャーバンドを学ぶにはこの本が良いとおすすめしていました。

=以下、本文から引用==============
・セクシーじゃないボリンジャーバンドのよく言われる使い方:-2σで買い、-2σで売り、バンドが拡大して下落したら損切り
・セクシーなボリンジャーバンドのトレードルール:バンド幅が狭くなってかつ+2σ突破で買い、損切りラインは+1σのローソク足全体の割れ、利益確定は+1σ割れで半分。25日線割れで残り半分。
・MACDや価格帯別出来高や一目均衡表をボリンジャーバンドに組み合わせて使うことで精度を上げる。MACDはゴールデンクロスやデッドクロスをトレンドの転換シグナルとして使用し、価格帯別出来高をしこり具合(株価が停滞しそうな度合い)の確認に使用し、一目均衡表は転換線の基準線超えを買いタイミングとして使用。
・信用取引をしなくても信用残・貸借残は必見。上昇トレンドで信用売り残が積み上がっている銘柄は上昇トレンドがますます持続しやすい。
・決算期は持ち越さない。テクニカル投資にファンダメンタルの要素である決算情報は混ぜない。

2018年8月11日

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    再読了日:2018年8月11日

読書状況 読み終わった [2018年8月5日]

絵が可愛い! 以上



・・・だと何もわからないので真面目にレビューすると、株のことを全く知らない方が株を始める前に最初に読む本として適切だと思います。株について広~く浅く解説した超初心者向けの本。初級者以上の方は復習目的又は漫画目的での流し読みがおすすめです。

Twitterの株クラ情報によると、凄腕トレーダーパンサー川島のモデルは初動ハンターのウルフ村田さんらしいです。

2018年8月11日

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    再読了日:2018年8月11日

読書状況 読み終わった [2018年8月4日]

著者は伝説のファンドマネージャーであるピーター・リンチさん。手法はファンダメンタル重視の中長期トレード。著者がマゼラン・ファンドで行っていた銘柄選定や売りタイミングが詳しく説明されています。中長期トレーダーの方には大いに参考になる1冊だと思います。注意点としては、原書が出版されたのが1989年でかつ米国市場についての内容なので、現在の国内株式市場で通用するかどうかはデモトレードで検証をしたほうが良いです。特に、PERを用いた銘柄選定法は具体的な数値も書かれていて参考になりますが、日本は米国とPER基準が異なったり、アベノミクスでPERが底上げされている可能性もあるので注意です。

===以下、本文から引用=============
・銘柄を選ぶコツに遺伝的なものはない。株で損をすると、自分にはもともと素質がないからで、成功する人は独特の筋の良さがあるのだとそのせいにする人が多いが、私自身の経験から、遺伝とか環境のせいではないと強く言い切ることができる。
・私が何より避けたいのは、超人気産業の中の超人気会社である。人気化した株は急騰するが、夢を買っているだけなので、落ちるときも急だ。
・第二の何々にご用心。私の経験では、第二の何々がうまく行ったことはない。
・下請け会社にはご用心。製品の25~50%を単一の顧客に売っている会社はリスクが有る。
・名前の良い会社にご用心。名前はつまらないのに内容が良い会社は早くから買われることが少なく、活かした名前の会社は投資家に誤った安心感を抱かせるものである。名前がハイテクに聞こえたり、よくわからない略語だったりすると人気を呼ぶものである。
・適正に評価されたPERはどの企業についても同様に、その会社の利益の成長率を表している。もしコカコーラのPERが15倍ならこの会社は年率で15倍の成長を期待できるし、もしPERが成長率より低ければ、それはバーゲン価格である。我々のマゼラン・ファンドではこの方法で株式を評価している。
・最終チェックリスト:
 ・PERは高いか低いか。同業他社との比較においてはどうか。
 ・機関投資家の持株比率はどうか。低いほどよい。
 ・インサイダー(内部者)が買っているか、あるいは会社自体が自社株の買い戻しを行っているか。どちらも良い兆候である。
 ・今までの最高の利益はどれくらいか。利益は偶発的なものか、あるいは安定的なものか。
 ・貸借対照表は負債資本比率から見て健全かどうか。また、財務面の強さはどの程度に評価されるか。
 ・流動資産比率はどうか。

2018年7月21日

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    再読了日:2018年7月21日

読書状況 読み終わった [2018年7月14日]

著者は、精神医学と行動科学を教える教授でありながらトレーダーでもあるスティンバーガー博士。タイトルは「精神分析」ですが、内容は、トレードスキルを向上させるためのプロセスや、メンタルコントロールが主です。トレードスキルは独学でも向上させられると説いており、個人投資家がトレードで成績を上げていくためには必ず心得ておくべき内容が満載の1冊です。

証券会社などの雇われのトレーダーの場合はメンターや上司がいるので成長しやすいかもしれませんが、メンターのいない個人投資家の場合は本書に沿って「学習ループ」を回していく必要があります。学習ループの要である「フィードバック」を得る手段としては、トレードする自分を撮影したビデオやトレード日記がおすすめされています。具体的なトレード日記の書き方も書かれているので、本書に沿ってまずは日記をつけ始めるのが成長の第一歩になるかと思います。

===以下本文から引用=============
・意図的な練習のベースは「学習ループ」。意図するパフォーマンス → 成否のフィードバック → 修正と新たな練習。トレードの場合、負けトレードの分析 → トレードミスの原因の追求 → トレード手法の修正 → 新しいトレード
・最も効果的な技術習得のプロセスは3つの段階から構成される
 1.初期段階
  ・この段階では楽しくなければならず、練習を持続させることを重視する。
 2.中期段階
  ・この段階では真面目に練習する分野を一つか2つに絞り込む
  ・才能を伸ばせるように能力開発に重きを置く
 3.後期段階
  ・結果が出せるハイレベルの技術の習得がメイン。
  ・才能と技術をフルに発揮できるように育成
  ・家族などのサポートも引き続き大切ではあるが、もはやレベルアップは本人の内発的なモチベーションと意欲次第
・その分野を普通に学習すればその能力は身につくが、それに取り憑かれるほどでないとプロの技術には達しない
・模擬練習は知識と実際の行動のギャップを埋めるためのものである。
・自分で練習やフィードバックができる分野では、独学でレベルアップすることができる。
・独学を目指す多くの投資家にとってベストの上達法は実践的な模擬トレードである。
・各種の調査結果や経験の教えるところによれば、スキルを向上させるには優れたトレーディングソフトを活用するのがベストの方法である。
・プロの技術というのは、自分の中で習慣レベルにまでなったスキルである
・長期トレーダーにとって模擬トレードのメリットは、実際にトレードするよりも遥かに多くの試行錯誤の学習を経験できることである
・トレードしているときはマーケットを見ている。そうした自分を客観的に見えるにはビデオが一番である。
・プロのトレーダーは改善すべき点を常に意識し、それを是正するために努力している。それにはトレード日誌が最も効果的で、私も数年前の自分のトレード日誌を読むと、忘れていることが多いのには本当にびっくりする。
・大切なことはトレード日誌を単なる備忘録とするのではなく、継続教育のツールとすることである。人生と同じく、マーケットから得られる重要な教訓も繰り返して学習することによって身についていく。それにはトレード日誌が最も効果的である。
・トレード日誌はトレーダーではなく、自分の内なるメンターと対話する手段である。
・オーバートレーディングはトレーダーに軽度の外傷性ストレスを引き起こし、その結果、トレードの実行能力までも奪ってしまう

2018年7月21日

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    再読了日:2018年7月21日

読書状況 読み終わった [2018年7月14日]

新興銘柄の中長期投資に必要なファンダメンタル分析の方法が様々紹介されています。日経新聞の読み方、四季報の読み方、SNSの活用方法など、とにかく多種多様な情報収集テクニックが紹介されているので、自分に合う好きな方法を取り入れてみるのが良いと思います。なお、チャートの見方やテクニカルについては全く触れていません。

===以下、本文から引用==========
・「銘柄を選ぶときは、株価よりも時価総額を見る」という視点が重要。時価総額を見れば、一発で「機関投資家と戦わなければいけない銘柄かどうか」の区別がつく。
・会社のホームページに社長の写真があるかを確認。
・金曜は短期的なトレードの手仕舞が入る傾向があるり、次の月曜日は前の金曜と逆の動きになる傾向がある。
・平日のニュースには反応しない。乱高下に巻き込まれるため

2018年7月8日

読書状況 読み終わった [2018年7月8日]

既に1300人の個人投資家を育成する傍ら、自身も相場を張り続けるザ・株鬼さんの著書。株価と出来高のみでトレードするテクニカル寄りのスイングトレード手法を解説しています。銘柄の選び方、エントリーのタイミング、ロスカット(又は利益確定)のタイミングが明確な基準をもとに解説されているので真似しやすいと思います。チャートの図が見やすいのもGood。注意点としては、2010年の著書なので現在の相場で通用するかは検証したほうが良いと思います。

===以下、本文から引用=========
・「株価」と「出来高」の情報さえ知っておけばいい、それ以外の情報は必要ないと考えている。株価と出来高には会社の将来の情報が全て入っている。
・必勝チャートパターン8つ
 ① N:上昇中に一度押して再度高値を超えて上昇トレンドに転換
 ② W:2回底入れした後に反転、強い上昇トレンドに転換。2回目の底が1回目より高い位置にあると信頼性が高い
 ③ 三角持ち合い上放れ
 ④ お椀型:底這いを続けた株価が上昇トレンドに転換
 ⑤ 2本抜け:13週・26週移動平均線を抜いて上昇
 ⑥ 三山抜け
 ⑦ のろし:底這いから突然高値をつけ、その3ヶ月後くらいに再度急騰
 ⑧ 六陽連:付き足で陽線連続6本
・チャートの足種は基本週足。週足でチャートパターンを見つけて、日足で売買タイミングを捉える
・株価上昇時は過去に同等の株価上昇があったときと出来高を比較し、出来高も同等以上であればその株価上昇は信頼できる。
・出来高の伴わない抵抗線ブレイクやサポートライン割れはダマシと考える。ダマシが多いほど大口投資家がその後上げたいというサインなので、3回以上ダマシがあればその後株価上昇の可能性は高い
・過去に大相場を作った銘柄の株価が再び上昇するためには整理期間が必要。整理期間は、上昇してから2倍になった銘柄は半年程度、3倍になった銘柄は1年半程度必要。
・同じテーマの銘柄全体が上昇しているときは「一番発行済み株式数が少ない銘柄につけ」というセオリーがある。市場がそのテーマの底上げを考えている場合、小さい銘柄ほど供給がタイトで上昇しやすいため。
・目標株価は値幅測定法で算出。1段上げと2段上げの値幅が同じと仮定。
・ナンピンは仕掛けの間違いを認めない危険な考え。

2018年7月8日

読書状況 読み終わった [2018年7月7日]

Yahooファイナンスの株価予想で19連勝して初代年間MVPを2連続で獲得した熊谷亮さんの著書。チャートだけで売買するチャーチストで、ファンダメンタル分析もテクニカル分析も使用しないそう。必勝チャートパターンが3種類書かれていて、これを真似できれば利益を上げられると思いますが、初心者の方にはそのパターンを見つけるのに苦労しそうです。真似する前に過去のチャートで十分に検証して、自分の技術にする必要があると思います。

===以下、本文から引用=========
・相場には一定のうねりがある。平常心でいるためには、取引する時間帯としない時間帯を作るのが良い。前場の9時以降、寄り付き直後は最も売買が集中する時間。有望と判断された銘柄は一斉に買われる。ただし、熱気は長く続かず、10時以降、特に10時半から前場が終わる11時半までの間は利益確定の売りが出やすくなる。昼休み後の12時半も前場寄り付きと同様に加熱しやすい時間帯で高値づかみをしやすい時間帯。14時半~15時は全体として下がる傾向にある。
・チャートの必勝パターンは以下3つ。①暴騰銘柄の急落後の反発狙い、②暴落銘柄の底値反発狙い、③高値更新銘柄の新展開狙い。
・①の具体的なパターンは、1)暴騰から急落して半値押しのタイミングで買う、2)半値押しを見つけたら段階的に買い下がる
・②の具体的なパターンは、1)天井から3ヶ月から半年で35%以上下がって底を打っている銘柄、2)酒田五法の「三空」、「三手大陰線」、「赤三兵」などの大底サインを見つける
・③の具体的なパターンは、1)三角持ち合い上放れ

2018年7月8日

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    再読了日:2018年7月8日

読書状況 読み終わった [2018年7月1日]

著者は「ZAi」の「1000万円株バトル」優勝者のTyunさんで、実力はお墨付き。口座の開き方から銘柄の選び方、具体的な仕掛けのタイミングまで、短期投資に必要な知識を広く浅く解説しています。初級者に適した1冊だと思います。手法としては、タイトル通りデイトレ・スイングトレードのブレイク狙いです。使用する主なテクニカルは「価格帯別出来高」と「直近の安値・高値」の2つのみとシンプルなので真似しやすいのではないでしょうか。「価格帯別出来高」を最も重要視している手法は少ないので、価格帯別出来高の使い方を学びたい方にとっては貴重な1冊です。

===以下本文から引用=========
・ニュース発表直後の乱高下が収まった後、乱高下でつけた高値もしくは安値のブレイクについていけば比較的低い難易度で波にのることができる。
・判断指標は「価格帯別出来高」と「直近の安値・高値」
・相場が動かないときはスキャルピングに切り替えたほうがうまくいくことが多い。スキャルピングが苦手な方はきっぱりと休む
・成行誤発注で最悪の事態を避けるため、必ず約定する価格で指値をする癖をつける

2018年7月7日

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    再読了日:2018年7月7日

読書状況 読み終わった [2018年6月30日]

・中小株に絞った中長期投資を主な戦略とする片山昇(五月)さんと、企業訪問やファンダ分析を主な戦略とするファンドマネージャーの小松原周さんの投資戦略・投資哲学を知れる本。

===引用=============
・投資で最も大事なのは「変化」と「想像力」(五月)
 ・決算短信で出てくる業績数値の変化を見つけ、その理由から、外部要因(為替など)による変化でないことを確認する
 ・変化を見つけたら、その変化の先にある未来から今を振り返って見たと仮定したときに、現在の状況がどのように見える化を想像する。iPhoneが発表された時点で今のAppleの状況を予期する。
 ・想像力を養うには、現実に起きた事象のパターンを拾い集めていくしかない
・会社を見る上で最も重要なことは、間違いなく「社長の質」(小松)
 ・会社を見るときにはトップがどのような人物かを必ずチェックすること。社長の経歴、社長メッセージ、決算説明会の動画など。
 ・調べても社長の人となりを知る手段が見つからなければ、投資をする必要なし。株主の方を向いていないため。
・伸びる会社のサインは以下5つ(小松)
 1.収益性が安定している
 2.経営者がROEの向上を意識している
  ・決算説明会の資料などからわかる
 3.収益性の高い所へ投資している
 4.多くの人を幸せにしている
 5.ガバナンスがしっかりしている
  ・継続的に高い利益成長を遂げている会社は社外取締役が多い。様々な角度から社長の仕事をチェックしてもらうというガバナンス機能が働いている。
  ・逆に創業者が社長と会長を兼務しているワンマン経営はガバナンスがない。
  ・本社を持株会社として事業会社を傘下に収めるHD体制もガバナンスが弱い傾向がある
・伸びない会社のサインは以下5つ(小松)
 1.本業と全く関係のない事業を持っている
 2.中期経営計画に数値目標が明記されていない
  ・数字でコミットできない経営者は保身に走る傾向がある
 3.自社ビルを建設する
  ・自社ビルを立てる経済合理性はまったくない。事業環境は変化するのだから本社に大金を投じても高いリターンは上げられない
 4.本社の受付嬢がやたら美人
  ・3人以上いて全員美人だと危ないサイン。
  ・偶然3人とも美人である可能性は低いので、3人全員が美人の場合は人を公平に評価できない風通しの悪い会社である危険性が高い。
 5.社長が業界紙以外のメディアに出始める
  ・会社の成長に意識を集中させている社長は自分が成功者であることをアピールしない。

2018年7月1日

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    再読了日:2018年7月1日

読書状況 読み終わった [2018年6月24日]

・インデックスファンドが堅実であり王道であることを過去の歴史から説明する本。
・総500ページ、アメリカの歴史が冗長に書かれているので、熟読するよりも興味のある部分だけ厳選して読み込むのが良い。

===引用=================
・投資信託は市場平均を下回る。2013年末までの20年の平均利益率は、S&P500が9.22%、株式投資信託が8.36%
・株式のリターンと債権のリターンの相関係数は、1999年以前は主にプラスだったが、それ以降はマイナスに転じ、0~-60%で推移している(2014年までのデータ)
・リバランスによってリスクを減らしリターンを高める。株式60%、債権40%のミックスを年末に1回リバランスした場合、年平均実リターン8.41%で標準偏差11.55%だったのに対し、リバランスしない場合は年平均実リターン8.14%で標準偏差13.26%だった(1996年~2013年の期間)
・平均総リターンと平均ROEは密接に関連する。日本はROE:5.2%、株式投資リターン:6.6%、アメリカはROE:11.2%、株式投資リターン:14.2%、イギリスはROE:15.7%、株式投資リターン:14.5%、世界平均はROE:10.1%、株式投資リターン:11.9%(1974年~2014年の期間)

2018年6月30日

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    再読了日:2018年6月30日

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    再読了日:2018年6月24日

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    再読了日:2018年9月24日

読書状況 読み終わった [2018年6月23日]

・ローソク足と出来高の関係から、値動きが本物か例外かを見分ける。出来高とローソク足がともに大きければその動きは本物、どちらかが小さければフェイクなので注意が必要。

===引用=========
■ローソク足と出来高の関係
・実態が大きく、出来高が多い:価格の変化が本物
・実態が小さく、出来高が多い:市場が弱まっている。トレンドの底や天井。プロが手仕舞っている。
・実態が大きく、出来高が少ない:寄り付きでよく起こる例外。マーケットメーカーが市場センチメントを探っている。

・上昇トレンドでの少ない出来高での下落は試しの可能性がある。
・上昇トレンドでの多い出来高での下落は試しの失敗。更に下落させてふるい落とす可能性がある。「試し」は少ない出来高になるまで何度も実行される。
・出来高を伴わないブレイクアウトは騙し
・上昇・下降の動きが本物であれば、その方向に出来高が増加しなければならない。少ない出来高での押しは、よく見られる
・価格帯別出来高の多い領域は抵抗線や支持線になりやすい

2018年6月17日

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    再読了日:2018年6月17日

読書状況 読み終わった [2018年6月10日]

・仕手株の仕込み段階または初動または1回目の押し目で乗り、天井で売り抜ける手法。銘柄選びは、値上がり率ランキング又は玉集めをしているチャート形状から。手仕舞いタイミングはテクニカルで判断。

===引用=========
・損切りラインは買う前に利益を計算する前に決める。概ね買値から10%下落した所に決めるが、実際は自分で描いたシナリオと違う動きになればすぐに損切りする。平均すると買値から5%ぐらいのロスになっているでしょう。
・仕手株の買い集めやふるい落としの場面では、①1日大陽線が出現してから大陰線が出現するパターン、②2日連続で大陽線が出現してから大陰線が出現するパターンの2種類がよく見られる
・仕手介入中の相場にテクニカルは通用しないが、仕手株が動き始めたばかりの局面と、天井を打った局面のローソク足と出来高は信用できる。
・仕手株投資に必要なリスク管理:
 1.高値で飛びつかない。動き始めて1.3倍以上になったら手を出さない
 2.初動で乗る。心理的に怖い初動のほうがリスクは低く、怖くない上がってからのときのほうがリスクが高い。
 3.損切りができる
・仕手株の判断基準:
 1.材料がないのに少しずつ株価や出来高が上昇
 2.買い手が玉集めの買い方をしている。板がぽっかり空くような買い方
 3.値上がり率上位に突然顔を出す
・仕手筋に狙われやすい銘柄:
 1.発行株数が少ない(8千万株以下、5千万株以下が望ましい)
 2.浮動株が50%以下(20~40%が望ましい)
 3.資本金が少ない(100億円以下、50億円以下が望ましい)
 4.貸借銘柄
 5.株価100~300円
・買う前に仕手株の地合いか確認する。相場全体が上昇・下降しそうな場合は好ましくない。相場全体がボックス圏であればOK。仕手化した銘柄が目立つため
・初動から1回目の下げは買い。仕手株は初動の高値から直後に10%前後は下落するケースが多い。この位置に回指値を入れておく
・買い板と売り板が離れている場合は買いに分がある。仕手筋が心理的に買いづらい板を演出している可能性があるため。
・手仕舞いのタイミングはテクニカルで判断。上ヒゲカブセ線などが出たら手仕舞う。
・浮動株に近い出来高をこなしたら、3日以内に手仕舞い

2018年6月17日

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    再読了日:2018年6月17日

読書状況 読み終わった [2018年6月10日]
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