- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003000410
感想・レビュー・書評
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口に出して読むと古代人と繋がれるような気がする。
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六十も近くなったこの歳になったから読めたんかなっていうのが第一印象。
若いころから、この岩波文庫の日本書紀を本屋さんで手に取っていたが、読める感じがしなかった。だいぶん前に講談社学術文庫版の古事記をまがりなりにも読んでいたので、順番でやっと日本書紀に手が出せたという感じ。
最近、また古代の歴史に興味が出て、若いころと違うところは現地に足を運んでいること。飛鳥や藤原京などをぶらぶらでも歩いていると、京都と違い原風景が多分に残っていてその時代がより身近に感じられる。本を読んでいても「古事記では」「日本書紀では」と出てくるので、前提条件としてやっぱり読まなあかんなぁと思って読み始めた。
勉強になったことは例をあげると、一番初めに誕生する神様が国常立尊だが、本書の補注の1-六「国常立尊」で「神名の意味は、そこに当てられている漢字の意味に引かれずに、その表現する音だけによって考えるべきで、・・・」と書かれていて、今まで漢字の意味で神様などの名前を理解しようとしていたので目を開かされた。そうして読んでいくとある法則がわかってくる。それを整理したいがまだそこまでできないのが、悲しい。
このような、そうやったんやって思うことが無数にこの本の中で書かれていて、単純に面白かったし、私にとっては注・補注は辞典にもなるものである。また、現代語訳ではなくて訓み下し文というのもええなぁ。先の神名は音で考えるとあったが、文章では読み方と漢字表記でなるほどそういうことかというのもあって、とても勉強になる。陰陽を普通「いんよう」と読むけど「めを」と読ませていて、「女性と男性」も意味するんやなとか、考えることも楽しかった。
日本書紀は色々な切り口で考察が可能な奥深い書物であると思うが、私にとってはこれからの読書においてわからない事とか基本的なおさらいとかに役立つ一書であることは間違いなので、常にそばに置いておくことにしよう。 -
神代のふわふわっぷり。ここが一番読みにくかった……系図がわからずメモ取りながら読みました。そこを超えると読めます。
天皇は巫女的な役割をする(神の言葉を伝える)一族だった、という解説納得です。 -
相変わらず原文は眺める状態で、マンガつきのあらすじ読みながら、注釈を読んでいく感じだけど、この注釈が、他の地域の神話との比較、当時の言葉の分析とか、読み応えがあって面白かったなー!
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読み始めました。
(2013年2月9日)
読み終えました。
(2013年3月14日)
原文(漢文)も、意外に楽しく読めます。
(2013年3月15日) -
古事記とは違った書き方と言うのが気になって。本文・訳文の体裁がややこしいけど仕方がないんだろうな。プレーンテキストが読めるという意味でよい本
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これがないと始まりません。
文庫版は全五巻。原文・訓読・註。
先に現代語訳の本を読んで、流れとストーリーを頭に入れておいたほうが理解が早いかも。 -
高千穂などを舞台とした作品です。