- Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003261354
作品紹介・あらすじ
その年、ペテルブルグの夏は長く暑かった。大学もやめ、ぎりぎりの貧乏暮らしの青年に郷里の家族の期待と犠牲が重くのしかかる。この悲惨な境遇から脱出しようと、彼はある「計画」を決行するが…。世界文学に新しいページをひらいた傑作。
感想・レビュー・書評
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「罪と罰を読まない」本から、実際に著者らも読まないから読むにシフトチェンジした所で私も読み始めました。
以前に読んだカラマーゾフの兄弟(亀山郁夫訳)よりずっと読みやすい印象なのは、内容のせいなのかはたまた翻訳者との相性なのか。。
上巻ではラスコーリニコフのどーしょもない生活っぷりが惜しみなく披露されている。実際の「とある事象」の描写に関してはかなり生々しく、実際にこういう心情になるものなのではという狂気に近い凄みもあり圧巻。その後のラスコーリニコフの様子もほんとになんというかウザいし、ラズミーヒンのしつこさもこれまた実にウザく、ウザさの波状攻撃が続く。
現代ならあっというまにしょっぴかれるような始末だとは思いますが。
(中)に進もうと思います。 -
殺人を犯した主人公が自首するまでの物語。長い。あとロシアの名前ややこしすぎ。登場人物欄を都度確認しながら読むほかない。途中まで中村白葉訳のほうを読んでたんだけど、難解すぎて読み終えることなく返却期限が来てしまったので、途中から江川卓訳に切り替えたらあまりにもスラスラと読めてしまうので拍子抜けした。
時代もかなり影響してるとは思うけど、訳によってこんなにも受け取り方が変わるのなら、外国文学ってわりと翻訳者ゲーなところあるなと思ったり、思わなかったり。
そんなことはどうでもよくて、とにかくどえらい本を読んじゃった⋯という気分にさせられた。解説で、《社会小説としても、推理小説としても、恋愛小説としても、思想小説としてもいかようにも読むことができる》と説明されていたが、これは本当にそうで、この小説をどのように捉えるか、この小説から何を得るかは個人の趣味嗜好に委ねられているように思う。
主人公の言動は側からみると異常そのものなんだけど、小説の中で語られる主人公の複雑な心理描写にはかなり共感するところもあって、それが恐ろしくもあり嬉しくもあった。自分はそんなことはしないだろうと、というかそんな考えすらつゆほども浮かんだことはないけど、もしかすると人を殺めてしまうとき、人はこうした思考の過程を踏むのかもしれないと感じた。それくらい心理描写がリアルだったし、ドストエフスキーは過去に人を殺したことがあるのではと思うくらいだった。怖。ところどころに現れる登場人物たちによる常軌を逸した思想。怖怖怖!でも最高に面白かった。つねにハラハラドキドキだったし、読みながら「わっ!」とか「え!?」とか言っちゃった。
この小説の背景を知っていればもっと理解も深まるんだろうなあと思う。もっと教養を身に付けてから読み返したい。そんな日が来るかは分からんが..。 -
『あれはどこで?』ラスコーリニコフは先へ歩きながら考えた。『どこで読んだんだっけ?なんでも死刑を宣告された男が、死の一時間前に言ったとか、考えたとかいうんだった。もしどこか高い岩壁の上で、それも、やっと二本の足で立てるくらいの狭い場所で、絶望と、大洋と、永遠の闇と、永遠の孤独と、永遠の嵐に囲まれて生きなければならないとしても、そして、その一アルシン四方の場所に一生涯、千年も万年も、永久に立ち続けなければならないとしても、それでも、いま死んでしまうよりは、そうやって生きた方がいい、というんだった。なんとか生きていたい、生きて、生きていたい!どんな生き方でもいいから、生きていたい!……なんという真実だろう!ああ、なんという真実の声だろう!人間は卑劣な存在だ!だが、だからといって、人間を卑劣と呼ぶやつも、やはり卑劣なんだ』一分ほどしてから、彼はこうつけ加えた。
何度読んでも震える、何度でも読む -
まだ上巻しか読んでいませんが…。
登場人物の台詞が、ひたすら長い。
苦学生の苦悶は、彼をどこに導くのだろう? -
・頭脳明晰な貧困大学生が、強欲な金貸老婆とその妹を殺害。
・一つの罪も100の善行で許される、といった主人公の独自の犯罪思想を展開
・しかし罪の意識や罪悪感に苛まれる
・娼婦のソーシャと出会い、彼女の家族のための自己犠牲に心を動かされる
・最後は自首し、殺人という最悪な犯罪を犯しながら、人間回復に努めていくストーリー -
これはわたしが大好きな図書館である茨城の西部図書館で、ソファにもたれながら、少しずつがんばって、がんばって読んだら、中盤から面白くなって、読了して、ドストエフスキーす、凄い、GOD
って思った作品。
ただ殺したかった
このシーンを読んで強烈なインパクト、衝撃を受けたその時の自分、それを読んでいた場所まで、思い出すほどのインパクトを私に残した今のところ唯一の作品。 -
初めて読んだドストエフスキー作品です。ヒロインとその言葉が光っていたと思います。
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自分は非凡だと確信している青年が、その非凡さ故に金貸しの
ああもう無理だ。面倒だ。
要するに馬鹿が金貸しババァの頭を斧でかち割って、勝手に怯え続けるだけの話だよ。
古典として読んでおくと色々と他のお話を読む、観るにあたり
良い予備知識となるし
ロシア人ってのは寒くて薄暗い部屋の中でじっとしてるからこんな鬱々としてひたすらに長ったらしい文章を思い付くんだよ
っつーか何よあの言語形態。長ったらしい上に書き辛くてボフボフ何云ってんだがわかんない言語。
そんな生活してっからそんな言葉思い付くんだよとか思ったり
あー夏目漱石とか、こういうのの影響受けまくってたりするんじゃね?
っていうか、この当時の翻訳家ってこういう翻訳が流行ってたんかなーとか
まぁ、死ぬ迄に暇すぎて仕方がないなら読んでおくべき本だとは思います。
はい。
大体だな
良い年をした大人が罪だの罰だの罪だの罰だの!
宇宙海賊コブラは「(神について)罪なんて詰まらんもんを生み出した奴さ」つってんだ
ンなもん感じてんじゃネーよ。
大体その二つは道徳と倫理とかいう
「それが有る事で過去から現在まで唯の一人でも幸せに成った事あるんかね?」
ってわけわかんねー人間の精神を苦しめるだけの毒を後生大事にs