幸福論(アラン) (岩波文庫 青 656-2)

  • 岩波書店
3.85
  • (153)
  • (132)
  • (140)
  • (28)
  • (9)
本棚登録 : 2961
感想 : 196
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003365625

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • アバタロー氏
    1925年出版

    《著書》
    アランはペンネーム
    1868年生まれフランス哲学者
    1906年新聞にプロポと呼ばれる今でいうコラムを掲載
    5000を超えたプロポから幸福をまとめたもの
    アリストテレス、プラトン等の影響

    《感想》
    幸福論3冊を比較
    影響を受けた人がヒルティ同様にストア哲学の人達の考え
    ヒルティと違う点は神ではなく理性的な人間の中に見いだそうとしていたこと
    理性を重んじる合理性、人間性の尊重のヒューマニズムという、合理的ヒューマニズムの考えで、20世紀のフランス思想に影響を与えた(wiki参考に自分まとめ)
    ・1920年代の歴史
    第1次世界大戦後、世界経済はロンドンからNYに、文化はシュルレアリスム
    ・ヒルティ(1891年):キリスト教、ストア哲学
    ・ショーペンハウアー(1851年):厭世主義
    ・ラッセル(1931年):現実主義、平和主義

    《内容》
    ・メンタル
    想像力や情念にとらわれない
    解放されたければ行動する
    ・生活
    傍観者ではなく自分で行動する
    ・人間関係
    最大の敵は常に自分
    ・処世術
    礼儀作法、自ら率先する

  • 修正なしのプロポらしいので、重複する部分が気にはなるが、より作者が言いたかったことが強調されてて逆にわかりやすいのかな?


    自分なりのまとめ(超訳)
    ・イライラしたらウジウジ考えず、筋肉を動かす
    ・楽観主義は努力のなせるわざ。意思によるもの。
    ・幸福を持っていないと、人に幸福は与えられな
     い。でも、一人だけで留めていたらその幸福を忘 れてしまう。だれががつっついてあげなければ、心は麻痺してしまう。




  • 役に立つ仕事は、それ自体が楽しい。

  • 雨がちょっとふってきたとき「また雨か、なんということだ、ちくしょう」と言ったところで何の役にも立つまい、雨を楽しもうぜ、みたいな楽しくやろうぜ例がたくさん。私には心に響くとまではいかなかったけれど、拾い読みしてポジティブな気持ちになれる。
    楽観主義オプティミスム万歳!

  • 【「幸せとは何か」を綴った一冊】

    「幸福だから笑うのではない。笑うから幸福なのだ」

    こんな言葉を目にして、この本を購入した。
    内容は何とも分かりにくい喩え話が中心で、少なくとも現代社会では想像もできないようなことが書かれている。喩え話の裏にある本質的なメッセージを捉えようとすれば、少なくとも2回は読む必要があると思うが、私は断念した。

    ただ、その中でも「なるほど!」と思った一文があるので、引用しておく。

    「自分が好きでやっているこういう仕事は楽しみであり、もっと正確に言えば、幸福である。ボクサーは逃げにまわって受けるパンチは嫌だが、積極的に出て受けるパンチは好きだ。戦いが自分の意志で行われてるならば、困難な勝利ほど楽しいものはない。・・・人は、棚からぼたもちのように落ちてきた幸福はあまり好まない。自分でつくった幸福が欲しいのだ。」

  • 全体的に、「考えるな…動け…」って感じなのかな。うじうじし出したらウォーキングなどしてみようと思いました。そのためにはまず、今、自分うじうじしてるぞ!と認識できることが大事ですね。

  • ※2001.12.14購入@読書のすすめ
     売却済み

  • 100年以上前に書かれたのに、現代にも充分通じる内容。
    しかしながら岩波文庫の字の小ささはなんとかならないのかな。再販時に文字の改良を強く希望する。

  • 幸福論とは、どのようなものか気になり読んでみた。書き口としては、3〜4ページで1話の短編のポエムのようになっていて、読みやすさはあった。それもそのはずで、新聞に連載された「プロポ」と呼ばれる哲学断章をまとめたものであるからだ。
    ビジネス書のように、幸せとは〇〇だと書かれるのではなく、ストーリーを通して哲学文学のように語られていた。幸福以外にも、仕事や人間関係についてのプロポがあり、93話あるため自分の琴線に触れるプロポにも出会えると思うので、ゆっくり味わうのがおすすめ。

  • 幸福っていうのは結局考え方次第だ、ということをこの本の中で繰り返し言っている。難しくて深掘りして読む時間がなかった…。

著者プロフィール

1868-1951。本名Emile Auguste Chartier。ノルマンディーに生れ、ミシュレのリセ時代に哲学者J・ラニョーの講義を通して、スピノザ、プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル等を学ぶ。エコール・ノルマル卒業後、ルーアン、アンリ4世校などのリセで65歳まで教育に携る。ルーアン時代に「ラ・デペーシュ・ド・ルーアン」紙に「日曜日のプロポ」を書きはじめたのが、彼のプロポ(語録)形式の初めである。アランの人と著書については、アンドレ・モーロワの『アラン』(佐貫健訳、みすず書房、1964)に詳しい。邦訳されたものとして、『定義集』(森有正訳、1988)、『デカルト』(桑原武夫・野田又夫訳、1971)『プロポ』1・2(山崎庸一郎訳、2000、2003)『アラン 芸術について』(山崎庸一郎編訳、2004)『小さな哲学史』(橋本由美子訳、2008、いずれもみすず書房)などがある。

「2019年 『定義集 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アランの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×