- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022516107
感想・レビュー・書評
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「f植物園の巣穴」の主人公 佐田豊彦を曽祖父に持つ
佐田山幸彦のお話。
従兄弟の海幸彦と共に外因不明の痛みに悩まされていた
山幸彦が、痛みの原因と祖父が付けた神話に基づく名前の秘密を探す為に、故郷の椿宿に戻ります。
そこで起こる不思議の数々。
前作に引き続く部分も出てきて、
なんだか懐かしい気持ちにもなれました。
時代の移り変わりも感じれるので、
絶対先にf植物園を読んでください!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やっぱりこの雰囲気が好き(^^)♪「f植物園…」を読んだのがずいぶん前なので、再読してから読めば良かったかなぁ( ´△`)と思ったけれど、大丈夫だった(^^;)最近私も肩の辺りが痛いんだけれど、何かあるのかしら?(゜゜;)
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本当に面白い。
知りたい事を考え続けているとある時そのきっかけが現れ、上手く掴むととんとん拍子に答えに近づいていく。という感じ。 -
現代にはとても似つかわしくない、神話をなぞらえた名前を祖父から与えられた「山幸彦(通称・山彦)」は慢性的な痛みに悩まされており、同じく現代的ではない名前の従兄妹「海幸比子(通称・海子)」も、また慢性的な痛みに悩まされていた。
その二人、主に山彦が亀(の名を持つ人物)に導かれ、己の痛みのルーツをたどり、その根源に向き合っていく……。現代を舞台に日本の神話や霊的なもの宗教的なものをにじませつつ、ひどくそれらに偏らない物語は、特段の大きな動きのある話ではないけど、ぐいぐいと読み進めたくなる面白さがあった。
人が生きるルーツというか、血脈や人脈、地脈というのは、漠然とこういうものだろうな……と思わせる、がっしりとした物語でした。
山幸彦や、海幸彦、亀(塩椎神)、鮫、大国主命など、日本神話に関係する名前などが出てくるのも特徴的なので、神話が好きなら、にやりとしながら読めるところですが、神話ががっつり表に出てくる内容ではないので、そこを期待すると少しがっかりするかもです。
でも、神や霊的なものが薄れた現代で、今でも残る"不思議(この言い方が正しいかどうか分からないのですが)"なこととして、日本固有の怖さや畏れも感じる面白い一冊でした。 -
海彦、山彦のお話しにf植物園の巣穴が絡んでくるが、f植物園のお話しをすっかり忘れている。
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f植物園の巣穴、読み直さなくちゃ
でも 古事記はたまたま読んだばかりだったので少し世界観が想像しやすかったかも -
3.2
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日本の神話、文化、風土に深く根差したようなファンタジー。梨木さんにしか書けない物語だなぁと思った。